2008年07月07日

電子顕微鏡での世界

MMUについて色々ご意見をいただくことが多くなりました。
作ってほしいとの意見もたくさんありました。

それでは少しMMUやルースパウダーについて見てみましょうか。

パウダーファンデーションといっても各社それぞれ色々な持ち味があります。

様々な粉体原料を組み合わせて作られていますが、電子顕微鏡を使用して見るには
ちょうどいい題材だと思います。

ルースパウダーやMMUを集めて、電子顕微鏡で覗いて見ました。

また、こちらのブログで募集して、手作りファンデーションについても見ましたので、紹介していきたいと思います。

ちなみに電子顕微鏡は、その名前の通り、電子を利用してミクロの世界を見るものです。

光学顕微鏡は日光などを利用しますが、可視光では、光の波長が大きいため、
せいぜい2000倍程度までしか見えません。

電子顕微鏡は、電子を使いますので、30万倍程度まで見ることが可能です。

最近では、分子そのものを見る装置もあるほどです。

せっかく、電子顕微鏡という便利な装置があるのですから、
利用しない手はありません。

また、化粧品で使われる素材は、せいぜいナノといっても10万倍も
あれば十分に見れる程度です。

以前にマイカやタルクに比べて、酸化チタンや酸化鉄の粒子は小さいと
書きましたが、なかなか言葉だけでイメージしてもらうの難しいと思っています。

電子顕微鏡を使用することで、これらの粒子の大きさをしっかりと
認識していただくことができ、大いに勉強してもらえると考えています。


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2008年07月05日

毛穴の悩み・・ その4

ところで毛穴のシートパックですが、どのような原理になっているかご存知でしょうか?

肌表面で皮膜を形成するのは、当然の条件なのですが、
角栓のタンパク質成分は、マイナスのイオンとなることが多いのです。

そのため、効率よく角栓とくっつくポリマーというのは、
水に溶けるとプラスのイオンとなるポリマーです。

つまり、磁石のN極とS極と同じような理由で、
角栓のマイナスのイオンとなっているタンパク質を
プラスのポリマーがくっつきやすくなります。

たとえば、イオン導入のクレンジングモードが
大抵プラスで導出となっていますが、これも不要な角質を
電気的に導出しやすくなる効果があります。

ただ、いくら角栓であっても単にポリマーのプラスと
角栓のマイナスがくっついても毛穴から引き出すのは容易ではありません。

そこでポリマーに求められるのは、角栓をぎゅっと掴む力。
これはどうするのかというと、乾燥すると収縮するポリマーを使用します。

水に濡らして溶けている状態では角栓の上に乗っかっているだけですが、
乾燥と共にポリマーが収縮して、角栓をぎゅっと掴むようになります。

ただ、収縮したときに掴むのは、角栓だけではなく、皮膚表面も
掴んでしまうため、強すぎてはだめで適度な収縮力を持ったものでないといけません。
そうしないと角層を剥がして、傷つける恐れがあるからです。

今は色々なメーカーから毛穴ケア用シートパックが出ていますが、
乾燥すると収縮するポリマーを利用するのが基本となっています。

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2008年07月04日

毛穴の悩み・・ その3

角栓は毛穴の中の壁が剥がれた角質と皮脂が混ざり合って出来てきます。

皮脂はもともと液状のものです。
それゆえ、皮膚表面で広がり、保湿膜を形成するのですが、
常在菌は、この皮脂をエサとして食べるため、皮脂を分解する酵素を持っています。

皮脂は分解されると、体温程度では固体となってしまうため、
毛穴の中で固まってしまいます。

角栓の分析は、様々な結果がありますが、概ね脂質とタンパク質が成分となっていて
脂質が6割に対して、タンパク質は4割程度となります。

脂質は皮脂から、タンパク質は毛穴の壁、つまり角質となります。

角栓自体は、ニキビが出来やすい人はニキビへ発展するほか、
毛穴が開いて目立ってきたり、化粧のりが悪かったりと様々な美容上の悩みの種となります。

また、色の黒い角栓ができることもあります。
メラニンを含む汚れが、空気中の酸素で酸化されて、黒くなったり、
毛穴周辺に色素沈着が発生し、それゆえ黒く見えたりするようになります。

海外でも角栓というのは、美容上マイナスイメージを与えるようで、
角栓を除去する文化があります。
角栓除去用のアイテムもあり、たとえば針やピンセットなどが販売されています。
(ただ、ピンセットで除去しようとしても、皮膚を傷つけ化膿させることも多い)

日本における角栓除去の第一のアイテムは、毛穴用のシートパックでしょうか。
ただ、人によっては、やりすぎると毛穴が目立ったりすることもあります。

また、洗顔で落とすというとオイルクレンジングでしょうか。
クレンジング剤は、角栓の脂質となじみやすい油分を大量に配合できるため、
通常の洗顔料より溶解力に優れた製剤となります。

ただ、擦りすぎると、皮膚を傷めてしまうため、力を余りかけないよう
注意は必要です。


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2008年07月02日

毛穴の悩み・・ その2

そもそも角栓というのは、どういう状況で起こるのでしょうか。

角栓は、毛穴の角質と皮脂が混ざり合って出来るものです。

角栓が出来やすい毛穴というのは、いくつかありますが、
まず第一は皮脂腺が多い、つまり皮脂が良く出てくる毛穴です。

つぎに角栓は皮脂が毛穴の中で分解され、出来るものですが、
この分解を左右するのが常在菌の存在です。

どんな美人でも常在菌は大量に皮膚表面を覆っているわけですが、
毛穴の中で繁殖しすぎていると、皮脂を分解しやすくなります。

ちなみに顔の表面の常在菌は洗顔時に大幅に減りますが、
数時間もすれば、元の数に戻っていることもしばしばです。

さて、もう一つ忘れてはいけないのが、皮脂が毛穴から
出にくい構造の毛穴です。
皮脂は毛穴の毛包管という管を通って、皮膚表面に広がっていきますが、
この毛包管が太くて、しかも毛が細いと、毛包管の中で皮脂が滞留しやすくなります。

毛包管の中には、産毛や毛が中心に生えていて、皮脂は毛と毛包管の間を
通って出てきます。当然、毛が細いとそれだけ毛包管の中に
溜まりやすくなるため、溜まった皮脂が常在菌に分解され、角栓として詰まりやすくなります。

産毛はできるだけ、細くて目立たない方が化粧のりもよくなってよいですが、
角栓という観点から見ると、細い産毛だと角栓が溜まりやすくなったり、
ニキビができやすくなることもあります。

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2008年06月30日

毛穴の悩み・・

10年前の調査ですが、女子高校生、女子大生の半数に
毛穴へ悩み(汚れや目立ち)を持っているとの調査結果がありました。

年齢が進むにつれて、毛穴への悩みは減り、
小じわやくすみなどの悩みが増えてきますが、
それでも肌質によっては、毛穴は悩みの元です。

毛穴の悩みについても18歳から30歳半ばまでは、詰まった毛穴。
つまり、毛穴の中の「詰まりもの」を気にする傾向にあります。

30歳以降は「詰まりもの」より「開いた毛穴」に悩む傾向にあります。

若い頃毛穴に詰まりものが多く出来た結果、毛穴が開いてしまうのか、
それとも毛穴のつまりものとは関係なく、加齢と共に肌のハリが減り
毛穴が開いてくるのか、まだわからない点が多いのが実情です。

ただ、毛穴の中で目立つのは、顔の一部という方がほとんどです。

一番鼻が多く、次に頬、そして鼻梁側となります。
他の部分の顎や額などはあまり目立ちません。

毛穴の汚れというのは、中に詰まっているだけに
なかなか洗顔料などでは落ちにくい汚れとなっています。

皮膚から出っ張っていれば、擦れば落ちていきますが、
中に詰まっているものは、掻きだすしかないため、
水へ簡単に溶ける汚れならともかく水へ溶けづらく
皮脂のように流動性がないものにとっては、かなり手ごわい相手となっています。

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2008年06月27日

おいしい油 その3

さて、油を混ぜることで、味覚が変化するかどうか見た研究があります。
日水誌、66、876−881、2000の論文です。

マグロから抽出したエキスに、マグロの油、大豆油、ラードを混ぜて
食べることで味がどう変化するか見たものです。

本来、油はなんの味もしないものですから、油を変えても
それほど変化ないのかもしれません。

食べたときにすぐに味がでるか、それとも後味が強くなるか。
甘みや塩辛味、酸味や苦味、旨味などを調べました。

面白いことに、どの油でも味は変化しています。

特に旨味の増強は、マグロ油や大豆油で起こっています。

もちろん、食物との相性も大きいかと思います。

中華料理などでチャーハンはラードで作ったほうが美味しいですし、
料理の種類によっては、油で味がどうやら変化することがはっきりしてきたようです。

マグロのトロが美味しいのは、マグロの油によって
旨味が増強されているからこそ、より際立っている美味しくなっている可能性が高いのです。

砂糖の甘みを感じさせなくなるギムネマは一時期流行りましたが、
似たような感じで、舌に作用して、マグロの油はどうやら旨味を増強するようです。

(クリックすれば大きくなります)
油の旨み

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2008年06月25日

おいしい油 その2

ブランド牛の霜降り肉は、脂肪がナノ粒子となっていると界面化学の文献で読んだことがあります。

本当ににそれがおいしさにつながるかどうかは良くわかりません。
単に電子顕微鏡でみたら、そういう結果だったということにすぎませんから。

以前、合成霜降り肉の広告が大手新聞に載って問題となったことがありました。
この場合、天然の霜降り肉のように見せかけたのが、問題でした。

「脂肪注入肉」というのは、外食産業では良く使われているようで、
油を注入しただけでは、硬くなった肉を柔らかくするのは難しいです。
そのため繊維を切る処理も機械で施すようですが、
中にはタンパク質分解酵素を使用する場合もあるようです。

まあ、肉の下ごしらえに植物のタンパク質分解酵素を利用するというのは
家庭でもやることなので、たいしたことではないのかもしれませんが。

油は単独で舐めても特に美味しく感じるものではありません。

ただ、料理に油を添加してやると旨みが増強することがあります。

油も低温でローストして使うかどうかでもだいぶ変わりますし、
味覚の変化というのものは面白いものです。

また、油は、油っこさを感じさせますが、
面白いのは、必ずしも油の含有量に比例していないことです。

たとえば、単に油を水に乳液状に溶かしてやると、
油分が35%以上となると油っこさを感じるようになります。

一方、マヨネーズのような脂質が70%も入っているものが
油っこさを感じにくいこともあります。

水への溶け方や他の成分の共存によって、本来油っこくて気持ち悪いはずのものが
美味しく食べれるようになっていくのです。

ちなみに化粧品の世界でも同じように、油分の配合量が多くても
乳化の仕方で、オイリーさを軽減することができます。

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2008年06月23日

おいしい油 その1

子供の頃は赤み肉が好きだったんですが、霜降り肉もいいなと思うようになってきました。

最近では、ステーキよりハンバーグの方が美味しく感じるようになり
だんだんと安上がりの味覚となってきました。

ついこの前にはインターネットで探した安い松坂牛の焼肉セットを
買ってみましたが、なんかいまいちで、スーパーで売っている激安の
ハムステーキの方がよっぽど美味しいじゃないかと思ったのには、
我ながらイヤになりましたが・・(^^;;

霜降り肉の美味しさを科学的に追求した文献というのは、
ありそうでどうもないようです。

もともと霜降り肉を美味しいと思うのは、日本人やアジア人ぐらいということで
諸外国ではそんな研究自体やっていないようです。

そもそも欧米の金持ちは、とてもやわらかくて美味しい子牛の肉を食べますし、
フランス料理には霜降り肉を使わず、もっぱら赤み肉を使うようです。

子牛の肉を買えない人は肉の味をソースで補って食べるため、
ソースの文化が発展したと、昔読んだ料理本には書いてありました。

料理の本もレシピばかりが多いので、その脂身が赤みに対して
重量比がどのくらいあれば、どういう味になりやすいとか
そういう理論的にどうこう説明するものはありません。

まあ、料理本は、買った人がうまい料理を作れることが第一の目的なので、
理論的な話は、「そんなの関係ねえ」のかもしれません。

ただ、食品会社の研究員となってくると、理論家も多くいます。
アイスクリーム作るのにも色々理論式はあるようですし、
成分間反応をある程度理解しておく必要があるようです。


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2008年06月20日

心に働きかけるエタノール

エタノールはどうも悪いイメージが強いみたいですね。

それほどでもないのに・・と思いますが。

刺激が強い、保湿成分を流出させるといったイメージがあります。

ただ、スキコンのようなエタノールを高配合したローションは
相変わらず根強い人気がありますし、気にする人、気にしない人様々といったところでしょうか。

エタノールは一般的に清涼感を与えるために配合されます。

その他、水に溶けにくい成分を安定に溶かしたり、
べたつきのある成分のべたつきを軽減したりなど。

あと、パラベンなどの防腐剤量を減らせるというメリットもあります。

また、植物エキスなどはエタノールを用いて、抽出することもありますので、
エタノール抽出液を配合した場合もエタノールの表示が必要となります。

エタノールの清涼感は、エタノールが肌から蒸発するときに
熱を奪うので、起こる現象です。

化粧水でお手入れを行ったという一種のサインであり、
そのさっぱり感や満足感が心を落ち着かせるとも言われています。

今は特にじめじめして、すっきりしない天気が続いていますが、
夏場は手作り化粧水などにもエタノールを5〜10%程度配合して、
さっぱり仕様にされてもよいのではと思います。

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2008年06月18日

乳化型のオイルクレンジングが発売されました

研究から商品化まで大変時間がかかりましたが、乳化型のオイルクレンジングが
ようやく完成しました。

お風呂で使えるというオイルクレンジング剤は
だいぶ世の中に溢れてきました。

耐水性の日焼け止めやマスカラ、角栓などを落とそうとすると
ミルククレンジングでは対応できず、オイルクレンジング剤が必要となります。

ただ、オイルクレンジング剤はお風呂で使おうとすると一工夫が必要となります。
製品自体の安定性も悪くなるので、先行したK社ではクレンジング剤内での分離が
起こり、商品の回収を余儀なくされたこともしばしば。

企業にとっては商品回収のリスクがあるため、
なかなか踏み込めないところも多かったようです。

トゥヴェールのパーフェクトクレンジングは、
POE系の界面活性剤を使用せずに脂肪酸とグリセリンから作った
ポリグリセリン脂肪酸エステルのみを使用しているのが特徴です。

やはり食品添加物にも使用されていて、実際、チョコレートや缶コーヒーなどで
なじみがあるものなら、体内に入っても消化されて栄養になるだけなので、
安心というものです。

昔からある乳化剤なのですが、混合物が多く、化粧品の乳化には
ほとんど使われていませんでした。

それが分離技術の進歩により、乳化力の高い本来の乳化剤の姿となり、
多くの化粧品に使われるようになっています。

さすがにグリセリンだけあって、しっとりした使い心地なのが特徴です。
POE系は逆にさっぱりしたものとなります。

安全性の高い乳化剤を使用したクレンジングでしたら、
パーフェクトクレンジングはお勧めの一品となります。

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