2011年10月11日
最近の乳酸菌 その2
高機能なヨーグルトも良いのですが、やはり腸内環境をまずは整えたいということでしたら、乳酸菌のカプセルも有効です。
胃酸により、ほとんどの菌が腸に届くまでに死滅します。
0.1%以下しか生き残らないとされています。
0.0001%という研究もあるようですが、これだと一般的なヨーグルトや乳酸菌サプリではほとんど届きません。
そこで、森下仁丹が胃酸にも耐えうるようにカプセル化した乳酸菌サプリを販売しています。
最近は、このカプセルを配合したヨーグルトがメグミルクから発売されており、スーパーで販売されていますが、乳酸菌を確実に届けたいということを考えられるなら、カプセル入りのヨーグルトも面白いかと思います。
また、一般的なヨーグルトよりラフィノースのようなオリゴ糖が効き目を感じるのは、やはり腸内で生き残った「たくましい乳酸菌」を育てることができるからでしょう。
ヨーグルトでは乳酸菌が腸内にほとんど到達できないため、今腸に存在する乳酸菌を増やす素材というのは、オリゴ糖が優れています。
悪玉菌の栄養にならず善玉菌だけの栄養分になるのがポイントです。
うんちは、未消化の食べ物のカスというより、ほとんどが腸内で繁殖した菌の塊です。
このため、ヨーグルトの効果や乳酸菌サプリ、オリゴ糖が自分にあっているかどうかは、うんちの臭いなどである程度判断がつきます。
1ヶ月経っても改善しない場合は、ほとんど乳酸菌が腸に届いていないのか、それとも食生活が悪玉菌好みになっていて、悪玉菌の勢いに押されて届いた乳酸菌が増えないのか、色々勘案しながら、ヨーグルト選びをする必要があると思います。
胃酸により、ほとんどの菌が腸に届くまでに死滅します。
0.1%以下しか生き残らないとされています。
0.0001%という研究もあるようですが、これだと一般的なヨーグルトや乳酸菌サプリではほとんど届きません。
そこで、森下仁丹が胃酸にも耐えうるようにカプセル化した乳酸菌サプリを販売しています。
最近は、このカプセルを配合したヨーグルトがメグミルクから発売されており、スーパーで販売されていますが、乳酸菌を確実に届けたいということを考えられるなら、カプセル入りのヨーグルトも面白いかと思います。
また、一般的なヨーグルトよりラフィノースのようなオリゴ糖が効き目を感じるのは、やはり腸内で生き残った「たくましい乳酸菌」を育てることができるからでしょう。
ヨーグルトでは乳酸菌が腸内にほとんど到達できないため、今腸に存在する乳酸菌を増やす素材というのは、オリゴ糖が優れています。
悪玉菌の栄養にならず善玉菌だけの栄養分になるのがポイントです。
うんちは、未消化の食べ物のカスというより、ほとんどが腸内で繁殖した菌の塊です。
このため、ヨーグルトの効果や乳酸菌サプリ、オリゴ糖が自分にあっているかどうかは、うんちの臭いなどである程度判断がつきます。
1ヶ月経っても改善しない場合は、ほとんど乳酸菌が腸に届いていないのか、それとも食生活が悪玉菌好みになっていて、悪玉菌の勢いに押されて届いた乳酸菌が増えないのか、色々勘案しながら、ヨーグルト選びをする必要があると思います。
2011年10月09日
最近の乳酸菌
化粧品の世界でもペプチドは人気なのですが、一歩進んでいるのが食品業界。
低価格できっちりとした効果のあるペプチドが開発されています。
(ただ1ヶ月分の価格を見ると、結構な金額になる場合もあり)
花粉症やシックハウスなどアレルギーの症状のある方には体の中からの対策として乳酸菌がお勧めです。
花粉症対策は一般的にマスクの着用や抗アレルギー剤の内服を行うことが一般的ですが、抗アレルギー剤はできれば使いたくない薬。
内服で効くものは、今のところ乳酸菌ぐらいしかありません。
*学会である程度信認されている素材という意味です。
ヨーグルトは、かつては腸内環境改善がメインでした。
お通じを良くしたりすることに期待されていたのですが、今はいろんな乳酸菌が発見されるに従って、ヨーグルトといえど、馬鹿にはできない存在となっています。
単に乳酸菌を腸内に送り込むだけのヨーグルトが第一世代なら、血圧低下かピロリ菌除去、花粉症改善は第二世代でしょうか。
カルピスのアミールSは牛乳を分解して乳酸菌が作ったペプチドですが、血圧低下だけでなく、血管の老化防止など、面白い効果が発見されています。
スーパーの陳列棚に並べられている森永乳業のビフィズス菌BB536はアレルギー症状の緩和や感染予防などの効果もあり、サプリになりますが岩井乳業の乳酸菌KW3110はアレルギーに対して効果が認められ、花粉症の症状緩和にも期待されています。
他にも植物性乳酸菌のラブレも有名ですし、いつの間にか高機能な乳酸菌やビフィズス菌が様々な会社から発売されています。
低価格できっちりとした効果のあるペプチドが開発されています。
(ただ1ヶ月分の価格を見ると、結構な金額になる場合もあり)
花粉症やシックハウスなどアレルギーの症状のある方には体の中からの対策として乳酸菌がお勧めです。
花粉症対策は一般的にマスクの着用や抗アレルギー剤の内服を行うことが一般的ですが、抗アレルギー剤はできれば使いたくない薬。
内服で効くものは、今のところ乳酸菌ぐらいしかありません。
*学会である程度信認されている素材という意味です。
ヨーグルトは、かつては腸内環境改善がメインでした。
お通じを良くしたりすることに期待されていたのですが、今はいろんな乳酸菌が発見されるに従って、ヨーグルトといえど、馬鹿にはできない存在となっています。
単に乳酸菌を腸内に送り込むだけのヨーグルトが第一世代なら、血圧低下かピロリ菌除去、花粉症改善は第二世代でしょうか。
カルピスのアミールSは牛乳を分解して乳酸菌が作ったペプチドですが、血圧低下だけでなく、血管の老化防止など、面白い効果が発見されています。
スーパーの陳列棚に並べられている森永乳業のビフィズス菌BB536はアレルギー症状の緩和や感染予防などの効果もあり、サプリになりますが岩井乳業の乳酸菌KW3110はアレルギーに対して効果が認められ、花粉症の症状緩和にも期待されています。
他にも植物性乳酸菌のラブレも有名ですし、いつの間にか高機能な乳酸菌やビフィズス菌が様々な会社から発売されています。
2011年10月06日
フェニルエチルレゾルシノール その2
おそらく来年にはこの成分を配合した化粧品が多く出てくると思います。
コウジ酸はある企業が完全に特許を抑えているので、使いづらくまた、
低濃度なら問題ないが高濃度だと発がん性があるのなら使いにくくてしょうがないでしょう。
そもそも発がん性物質もしくは疑いのある成分を化粧品に使わないと決めている企業なら対象外の成分です。
ハイドロキノンは毒性が強すぎるし、βアルブチンでは美白力が弱いという問題があります。
ただ、このフェニルエチルレゾルシノールも問題がないわけではなく、高濃度に配合すると刺激があるという点と日光に弱いという問題があります。
このため、たとえば1%などの高濃度で配合することは不可能で、もっと低い濃度で使う必要があります。
レゾルシノール自体はニキビの治療薬として使われるポリフェノール類です。
市販の安いニキビ治療薬に入っていることもあります。
殺菌とピーリング効果によってニキビ治療に使われますが、刺激があります。
フェニルエチルレゾルシノールやルシノールはレゾルシノールの肌への浸透性を上げたものになるため、構造上、刺激が出やすく高濃度では使えません。
ただ、ハイドロキノンより細胞毒性が大幅に低いというのが大きな特徴になります。
ハイドロキノンは毒性が高いため、突然、使用禁止になる可能性もあり、いつまでも使えるような成分は無いと思います。
ハイドロキノンを推奨するメーカーもある一方で、ハイドロキノンを疑問視する技術者は化粧品業界に数多く存在します。
毒性が高い成分をスキンケアに使うのは、抵抗があるためです。
コムギ由来の成分が大きな問題になってしまいましたが、ハイドロキノンも毒性が強いため、問題になる可能性は十分にあります。
コウジ酸はある企業が完全に特許を抑えているので、使いづらくまた、
低濃度なら問題ないが高濃度だと発がん性があるのなら使いにくくてしょうがないでしょう。
そもそも発がん性物質もしくは疑いのある成分を化粧品に使わないと決めている企業なら対象外の成分です。
ハイドロキノンは毒性が強すぎるし、βアルブチンでは美白力が弱いという問題があります。
ただ、このフェニルエチルレゾルシノールも問題がないわけではなく、高濃度に配合すると刺激があるという点と日光に弱いという問題があります。
このため、たとえば1%などの高濃度で配合することは不可能で、もっと低い濃度で使う必要があります。
レゾルシノール自体はニキビの治療薬として使われるポリフェノール類です。
市販の安いニキビ治療薬に入っていることもあります。
殺菌とピーリング効果によってニキビ治療に使われますが、刺激があります。
フェニルエチルレゾルシノールやルシノールはレゾルシノールの肌への浸透性を上げたものになるため、構造上、刺激が出やすく高濃度では使えません。
ただ、ハイドロキノンより細胞毒性が大幅に低いというのが大きな特徴になります。
ハイドロキノンは毒性が高いため、突然、使用禁止になる可能性もあり、いつまでも使えるような成分は無いと思います。
ハイドロキノンを推奨するメーカーもある一方で、ハイドロキノンを疑問視する技術者は化粧品業界に数多く存在します。
毒性が高い成分をスキンケアに使うのは、抵抗があるためです。
コムギ由来の成分が大きな問題になってしまいましたが、ハイドロキノンも毒性が強いため、問題になる可能性は十分にあります。
2011年10月04日
フェニルエチルレゾルシノール
ハイドロキノンの2100倍、コウジ酸の2400倍、アルブチンの8000倍といわれる成分。
試験管内でのメラニンを作るチロシナーゼ酵素の抑制力の比較のため、それがそのまま肌実感できるわけではありません。
ただ、酵素の抑制力が高いことには越したことはありません。
この成分はちなみに完全な自然由来ではなく、合成成分となります。
分類的にはポリフェノールですが、チロシナーゼ酵素の阻害率が一番高いものはどれだろうかと試行錯誤の上に見いだされました。
元は天然に存在するポリフェノールを参考にしています。
天然のポリフェノールというのは、ものすごい種類の数があって、それをひとつひとつ調べていくのは不可能です。
たとえば、天然から抽出するのだったら、ある程度経済的に高くない原料が前提となります。しかも、一度収穫するとしばらく生えてこないのなら、環境的に倫理的にも問題でしょう。
再生可能な原料から抽出されたポリフェノールを調査した上で、この成分が見つかりました。
天然にはチロシナーゼ酵素の阻害率が非常に高いものがあってもすぐに酸化して安定でないものは多く存在します。
また、毒性が強くてもダメで、安全性と毒性とのバランスが必要になります。
ちなみにこの成分はポーラのルシノールの親戚に当たる成分です。
親戚というよりもっと近い兄弟と言ったほうがよいかもしれません。
ルシノールも合成ポリフェノールで、繊維で有名なクラレが作っています。
フェニルエチルレゾルシノールは、クラレやポーラが出願している特許にひっかからないようにうまく作られた美白成分とも言えます。
試験管内でのメラニンを作るチロシナーゼ酵素の抑制力の比較のため、それがそのまま肌実感できるわけではありません。
ただ、酵素の抑制力が高いことには越したことはありません。
この成分はちなみに完全な自然由来ではなく、合成成分となります。
分類的にはポリフェノールですが、チロシナーゼ酵素の阻害率が一番高いものはどれだろうかと試行錯誤の上に見いだされました。
元は天然に存在するポリフェノールを参考にしています。
天然のポリフェノールというのは、ものすごい種類の数があって、それをひとつひとつ調べていくのは不可能です。
たとえば、天然から抽出するのだったら、ある程度経済的に高くない原料が前提となります。しかも、一度収穫するとしばらく生えてこないのなら、環境的に倫理的にも問題でしょう。
再生可能な原料から抽出されたポリフェノールを調査した上で、この成分が見つかりました。
天然にはチロシナーゼ酵素の阻害率が非常に高いものがあってもすぐに酸化して安定でないものは多く存在します。
また、毒性が強くてもダメで、安全性と毒性とのバランスが必要になります。
ちなみにこの成分はポーラのルシノールの親戚に当たる成分です。
親戚というよりもっと近い兄弟と言ったほうがよいかもしれません。
ルシノールも合成ポリフェノールで、繊維で有名なクラレが作っています。
フェニルエチルレゾルシノールは、クラレやポーラが出願している特許にひっかからないようにうまく作られた美白成分とも言えます。
2011年10月02日
季節の変わり目のスキンケア その3
秋は爽やかな季節ですが、その爽やかさが肌にとっては落とし穴。
さらりと心地いい乾いた風が肌の潤いを奪い、過ごしやすい少し低めの気温が血流の低下を招きます。
また、紫外線ダメージによる糖化やカルボニル化で、黄ぐすみが起こりやすいことも紹介しましたが、紫外線の猛威はまだまだ継続中。
確かに日焼けやシミを起こすUVBは、夏に比べてかなり減っていますが、
真皮を攻撃するUVAは、あまり減っていないんです。
そのうえ、夏よりも太陽の位置が低い分、大気中の水分やホコリなどによって散乱しやすいので、上からだけでなく、下からも横からも紫外線を浴びやすいのだそう。夏と同じぐらい、がっつりとしたUVケアが必要なんですね。
とにかくスキンケアは先手必勝。
ダメージを受けた肌を元に戻すより、予防する方が確実で堅実です。
小さな変化に気づいたら、というより、できることなら気づく前に、肌をリセットするお手入れを始めてください。
(既に肌が敏感になっているなら、肌を休養させるのが先決ですが)。
まずは角質ケアで、ゴワつきやくすみをオフ。
クレンジングと洗顔・保湿を丁寧にしてみて、それでも変化がなければ、スクラブやゴマージュ、拭き取り系の角質ケアアイテムで、負担を与えない程度に、硬くなった角質除去を。
その後には、必ずたっぷりの保湿が必要ですが、バリア機能を正常に保つためにセラミドを取り入れるのがおすすめです。
次に、くすみ対策。
紫外線カットに加えて、積極的に美白したいところですが、特殊なくすみ=黄ぐすみも撃退するなら、抗酸化成分と一緒に、アミノ酸が配合されているものがベター。
そして、めぐりを高めるため、くすみ解消のためにも、マッサージ。
ただし、肌が敏感な時は安静第一。肌をできるだけ刺激しないようマッサージはやめて、こめかみや小鼻のヨコなど、つぼを軽く押す程度に。
と、丁寧なケアを続けて、迫り来る乾燥の季節に立ち向かう肌力を育てていきましょう。
さらりと心地いい乾いた風が肌の潤いを奪い、過ごしやすい少し低めの気温が血流の低下を招きます。
また、紫外線ダメージによる糖化やカルボニル化で、黄ぐすみが起こりやすいことも紹介しましたが、紫外線の猛威はまだまだ継続中。
確かに日焼けやシミを起こすUVBは、夏に比べてかなり減っていますが、
真皮を攻撃するUVAは、あまり減っていないんです。
そのうえ、夏よりも太陽の位置が低い分、大気中の水分やホコリなどによって散乱しやすいので、上からだけでなく、下からも横からも紫外線を浴びやすいのだそう。夏と同じぐらい、がっつりとしたUVケアが必要なんですね。
とにかくスキンケアは先手必勝。
ダメージを受けた肌を元に戻すより、予防する方が確実で堅実です。
小さな変化に気づいたら、というより、できることなら気づく前に、肌をリセットするお手入れを始めてください。
(既に肌が敏感になっているなら、肌を休養させるのが先決ですが)。
まずは角質ケアで、ゴワつきやくすみをオフ。
クレンジングと洗顔・保湿を丁寧にしてみて、それでも変化がなければ、スクラブやゴマージュ、拭き取り系の角質ケアアイテムで、負担を与えない程度に、硬くなった角質除去を。
その後には、必ずたっぷりの保湿が必要ですが、バリア機能を正常に保つためにセラミドを取り入れるのがおすすめです。
次に、くすみ対策。
紫外線カットに加えて、積極的に美白したいところですが、特殊なくすみ=黄ぐすみも撃退するなら、抗酸化成分と一緒に、アミノ酸が配合されているものがベター。
そして、めぐりを高めるため、くすみ解消のためにも、マッサージ。
ただし、肌が敏感な時は安静第一。肌をできるだけ刺激しないようマッサージはやめて、こめかみや小鼻のヨコなど、つぼを軽く押す程度に。
と、丁寧なケアを続けて、迫り来る乾燥の季節に立ち向かう肌力を育てていきましょう。
2011年09月29日
季節の変わり目のスキンケア その2
もう一つ感じるのが、くすみ。
夏のダメージが時間を経て肌表面に現れてくる秋は、一年中で最も肌色が暗くなる季節です。
肌のくすみの原因は、角質肥厚・メラニン量の増加・血行不良の3つ。
ということは、紫外線ダメージによってメラニン量が増え、角質が厚くなり、気温の低下によって血行が悪くなる、まさに秋の肌状態そのもの!
つまり、秋は誰もがくすみやすいのです。
しかも、大人の肌はさらに深刻。
メラニンによるくすみの他に、黄ぐすみという困った問題が重なっています。
「黄ぐすみ」=肌の黄ばみ。いかにも老けた印象ですよね?
メラニンによるくすみは色だけの問題なのですが、黄ぐすみは、真皮のタンパク質の変性がその正体なので、実はかなり厄介なんです。
この黄ぐすみ、一昨年ぐらいからその原因である「糖化」とともに注目されるようになりましたが、今年はさらに、「カルボニル化」も話題です。
簡単に言ってしまえば、
「糖化」は、細胞中の糖が酸化されてタンパク質と結合し、その結果できる茶褐色の物質によって、真皮が黄色く変色し、黄ぐすみが発生します。
一方「カルボニル化」は、酸化されるのは脂質。それがタンパク質と結合してできる物質(同じく茶褐色)が、真皮の上部にたまることから、糖化よりも黄ぐすみ具体が格段に高いそうです。
どちらもタンパク質(コラーゲン・エラスチンなど)を変性・劣化させてしまうので、色の問題だけでなく、肌の弾力にも影響大!
たるみの原因でもあるのです!!
そんな恐ろしい「糖化」「カルボニル化」は、紫外線や加齢によって反応が促進されることは確かですが、生体反応でもあるので、完全に防ぐことはできません。
それなら、なんとかそのダメージを最小限に抑えたいもの。
対策として、抗糖化・抗カルボニル化のために、スキンケアで取り入れたいのが、まずは酸化を抑える抗酸化成分。そして、アミノ酸なんです。
アミノ酸の中でも、「リジン」や「アルギニン」が有効とされていますが、これらはなんと、タンパク質の身代わりになるのだそう。
自らが糖化・カルボニル化されることで、タンパク質を守るなんて、ちょっと泣かせますよね。
しかも、それだけではなく、保湿もするし、ハリの素にもなるという賢さ。そんなけなげな(?)アミノ酸、取り入れない手はありません!!
夏のダメージが時間を経て肌表面に現れてくる秋は、一年中で最も肌色が暗くなる季節です。
肌のくすみの原因は、角質肥厚・メラニン量の増加・血行不良の3つ。
ということは、紫外線ダメージによってメラニン量が増え、角質が厚くなり、気温の低下によって血行が悪くなる、まさに秋の肌状態そのもの!
つまり、秋は誰もがくすみやすいのです。
しかも、大人の肌はさらに深刻。
メラニンによるくすみの他に、黄ぐすみという困った問題が重なっています。
「黄ぐすみ」=肌の黄ばみ。いかにも老けた印象ですよね?
メラニンによるくすみは色だけの問題なのですが、黄ぐすみは、真皮のタンパク質の変性がその正体なので、実はかなり厄介なんです。
この黄ぐすみ、一昨年ぐらいからその原因である「糖化」とともに注目されるようになりましたが、今年はさらに、「カルボニル化」も話題です。
簡単に言ってしまえば、
「糖化」は、細胞中の糖が酸化されてタンパク質と結合し、その結果できる茶褐色の物質によって、真皮が黄色く変色し、黄ぐすみが発生します。
一方「カルボニル化」は、酸化されるのは脂質。それがタンパク質と結合してできる物質(同じく茶褐色)が、真皮の上部にたまることから、糖化よりも黄ぐすみ具体が格段に高いそうです。
どちらもタンパク質(コラーゲン・エラスチンなど)を変性・劣化させてしまうので、色の問題だけでなく、肌の弾力にも影響大!
たるみの原因でもあるのです!!
そんな恐ろしい「糖化」「カルボニル化」は、紫外線や加齢によって反応が促進されることは確かですが、生体反応でもあるので、完全に防ぐことはできません。
それなら、なんとかそのダメージを最小限に抑えたいもの。
対策として、抗糖化・抗カルボニル化のために、スキンケアで取り入れたいのが、まずは酸化を抑える抗酸化成分。そして、アミノ酸なんです。
アミノ酸の中でも、「リジン」や「アルギニン」が有効とされていますが、これらはなんと、タンパク質の身代わりになるのだそう。
自らが糖化・カルボニル化されることで、タンパク質を守るなんて、ちょっと泣かせますよね。
しかも、それだけではなく、保湿もするし、ハリの素にもなるという賢さ。そんなけなげな(?)アミノ酸、取り入れない手はありません!!
2011年09月27日
季節の変わり目のスキンケア その1
9月になっても暑い日が続きましたが、ようやく秋を感じる頃でしょうか。
秋は過ごしやすい季節ですが、肌にとってはそうでもないようです。
よく“過酷な夏を乗り越えてきた肌は、疲れている”なんて言われますが、とにかく秋はダメージが蓄積している状態です。
肌では感じにくくても、体にだるさや、重さなど感じませんか?
副交感神経優位の夏から、交感神経優位の冬へ移行中の秋は、どうしても自律神経のバランスが崩れやすく、そのために不調を起こしやすいそうです。
肌も例外ではなく、荒れやすかったり、敏感になりがち。
だから肌も体も、秋に必要なのは“リセット”。
自律神経の乱れをリセットするのは素人では無理ですが、とにかくしっかり睡眠・休息をとることが大事なんだとか。
肌は?といえば、こちらはやるべきことはたくさん!
なにしろ、「肌老化は秋に加速する」なんて言われるほど、秋の環境は肌にとって脅威なんです。
まずはじめに訪れるのが、肌のつっぱり感。
これに気づいた時には、肌の乾燥ダメージは既に始まっているかも。
高温多湿な夏は、極端に言うと、肌に潤いがなくても、外気がジメジメしているのであまり乾燥を感じなかったんです。
それが秋になると、気温が下がって皮脂分泌が低下し、湿度も低くて、肌の潤いも奪われがち。
しかも、夏の紫外線ダメージを受けた肌は、角質肥厚を起こしていることが多く、いつも通りに保湿しても、潤いが肌の奥には届きにくい状態。
さらに、乾燥すると、ターンオーバーを促すタンパク質分解酵素の働きが低下し、ますます角質は重層化へ・・・と、まさに恐ろしい乾燥スパイラル!
既に乾燥を感じている人はもちろん、まだ乾燥を実感していない人も、確実に肌は乾燥へと向かっています!
まずは角質肥厚を解消する角質ケア、そして十分すぎるほどの保湿を!
この時、肌荒れや肌が敏感気味だと感じる人は、弱ったバリア機能を復活させるためにも、セラミドを取り入れてみてください。
秋は過ごしやすい季節ですが、肌にとってはそうでもないようです。
よく“過酷な夏を乗り越えてきた肌は、疲れている”なんて言われますが、とにかく秋はダメージが蓄積している状態です。
肌では感じにくくても、体にだるさや、重さなど感じませんか?
副交感神経優位の夏から、交感神経優位の冬へ移行中の秋は、どうしても自律神経のバランスが崩れやすく、そのために不調を起こしやすいそうです。
肌も例外ではなく、荒れやすかったり、敏感になりがち。
だから肌も体も、秋に必要なのは“リセット”。
自律神経の乱れをリセットするのは素人では無理ですが、とにかくしっかり睡眠・休息をとることが大事なんだとか。
肌は?といえば、こちらはやるべきことはたくさん!
なにしろ、「肌老化は秋に加速する」なんて言われるほど、秋の環境は肌にとって脅威なんです。
まずはじめに訪れるのが、肌のつっぱり感。
これに気づいた時には、肌の乾燥ダメージは既に始まっているかも。
高温多湿な夏は、極端に言うと、肌に潤いがなくても、外気がジメジメしているのであまり乾燥を感じなかったんです。
それが秋になると、気温が下がって皮脂分泌が低下し、湿度も低くて、肌の潤いも奪われがち。
しかも、夏の紫外線ダメージを受けた肌は、角質肥厚を起こしていることが多く、いつも通りに保湿しても、潤いが肌の奥には届きにくい状態。
さらに、乾燥すると、ターンオーバーを促すタンパク質分解酵素の働きが低下し、ますます角質は重層化へ・・・と、まさに恐ろしい乾燥スパイラル!
既に乾燥を感じている人はもちろん、まだ乾燥を実感していない人も、確実に肌は乾燥へと向かっています!
まずは角質肥厚を解消する角質ケア、そして十分すぎるほどの保湿を!
この時、肌荒れや肌が敏感気味だと感じる人は、弱ったバリア機能を復活させるためにも、セラミドを取り入れてみてください。
2011年09月25日
レスベラトロール その2
レスベラトロールのサーチュイン遺伝子の活性化ですが、若い肌にはあまり意味ないです。もともと細胞の増殖力が強いし、サーチュインを活性化させておく必要はないでしょう。
対象になるのは、肌細胞が老化して、サーチュイン遺伝子が活性化が弱くなっている場合です。つまり年齢肌にこそ長寿効果が必要となります。
下のグラフはレスベラトロールを添加して、細胞を培養してその効果を見たものです。
老化した細胞は若い肌には勝てませんが、レスベラトロールを添加することで、長寿遺伝子が活性化されていることがわかります。
(クリックすることで図が大きくなります)
また、他にもki67という細胞を増殖させるタンパク質のシグナルを増加させたり、細胞増殖を働きかけます。
レチノールが作用する細胞タンパク質にも作用するため、レチノールと似たような効果が出ることも確認されています。
恐らくポリフェノールの中でもレチノールと同じような効果がでるものはレスベラトロールぐらいでしょう。これは珍しい効果です。
ところでレスベラトロールが一躍有名になったのは抗がん作用です。
1997年に抗がん効果が発表され、がんのいくつもの段階で効果があることが判明されています。
抗がん剤の代わりにはなりませんが、緑茶のようにがんを減らす効果はあるのかもしれません。
(胃がんについては緑茶を多く飲む九州と静岡で発生率が低いことが確認されています)
アルツハイマーや認知症にも効果があり、長寿効果といい、まさにアンチエイジング素材の代表例でしょう。
対象になるのは、肌細胞が老化して、サーチュイン遺伝子が活性化が弱くなっている場合です。つまり年齢肌にこそ長寿効果が必要となります。
下のグラフはレスベラトロールを添加して、細胞を培養してその効果を見たものです。
老化した細胞は若い肌には勝てませんが、レスベラトロールを添加することで、長寿遺伝子が活性化されていることがわかります。
(クリックすることで図が大きくなります)
また、他にもki67という細胞を増殖させるタンパク質のシグナルを増加させたり、細胞増殖を働きかけます。
レチノールが作用する細胞タンパク質にも作用するため、レチノールと似たような効果が出ることも確認されています。
恐らくポリフェノールの中でもレチノールと同じような効果がでるものはレスベラトロールぐらいでしょう。これは珍しい効果です。
ところでレスベラトロールが一躍有名になったのは抗がん作用です。
1997年に抗がん効果が発表され、がんのいくつもの段階で効果があることが判明されています。
抗がん剤の代わりにはなりませんが、緑茶のようにがんを減らす効果はあるのかもしれません。
(胃がんについては緑茶を多く飲む九州と静岡で発生率が低いことが確認されています)
アルツハイマーや認知症にも効果があり、長寿効果といい、まさにアンチエイジング素材の代表例でしょう。
2011年09月22日
レスベラトロール
レスベラトロールはサーチュイン遺伝子を活性化させるポリフェノール。
赤ワインやブドウの樹液に含まれている成分で、肉をもりもり食べて、油をとりまくるフランス人に心臓疾患が少ないのは、このポリフェノールではないかと考えられています。
健康食品ではおなじみの成分で、アメリカの大手製薬会社も一押しの美容成分です。
2006年のハーバード大学の研究が有名で、肥満マウスに大量のレスベラトロールを投与することで、寿命延長効果が確認されています。
ただ、レスベラトロールの寿命延長効果については、ねずみや試験管内では確認されているものの、人間ではどうなるのかはわかりません。
また、アメリカでは売上げ1位と2位の製薬会社が激しくレスベラトロールの効果について、ハーバード大学やアメリカの国立研究所を巻き込んで論争が起こっています。
なにせ、サーチュイン遺伝子を手軽に活性化させるのなら、それは大変大きな発見。
ちなみにサーチュイン遺伝子というのは、細胞の寿命を短くさせるテロメア遺伝子の短縮を防いだり、DNA自体の保護を行う遺伝子です。
通常は、不活性状態ですが、カロリーを減らした食事で活性化することがわかっています。
ただ、カロリーを減らした食事を続けるのは強靭な意志が必要で、普通の人は失敗することが多いのはご存知のとおり。
だから、肥満状態のねずみの寿命を延ばすことができたというのは、非常に大きな意味があり、楽して長寿を全うできる成分は、製薬会社にとって大変な課題であるため、このレスベラトロールについては、多くの論争が起こっています。
ちなみにこのレスベラトロールは何もブドウでなくても日本ならあちこちに生えているイタドリにも含まれており、健康食品向けレスベラトロール素材として使われることもあります。
イタドリから抽出したほうが安いのですが、ひとつ大きな問題があって、イタドリの根は医薬品扱いのため、化粧品に配合するならともかく、健康食品に使う場合はグレーゾーンとなっています。
そのため、日本では主にはワインやブドウの若芽から抽出したものが使われています。
赤ワインやブドウの樹液に含まれている成分で、肉をもりもり食べて、油をとりまくるフランス人に心臓疾患が少ないのは、このポリフェノールではないかと考えられています。
健康食品ではおなじみの成分で、アメリカの大手製薬会社も一押しの美容成分です。
2006年のハーバード大学の研究が有名で、肥満マウスに大量のレスベラトロールを投与することで、寿命延長効果が確認されています。
ただ、レスベラトロールの寿命延長効果については、ねずみや試験管内では確認されているものの、人間ではどうなるのかはわかりません。
また、アメリカでは売上げ1位と2位の製薬会社が激しくレスベラトロールの効果について、ハーバード大学やアメリカの国立研究所を巻き込んで論争が起こっています。
なにせ、サーチュイン遺伝子を手軽に活性化させるのなら、それは大変大きな発見。
ちなみにサーチュイン遺伝子というのは、細胞の寿命を短くさせるテロメア遺伝子の短縮を防いだり、DNA自体の保護を行う遺伝子です。
通常は、不活性状態ですが、カロリーを減らした食事で活性化することがわかっています。
ただ、カロリーを減らした食事を続けるのは強靭な意志が必要で、普通の人は失敗することが多いのはご存知のとおり。
だから、肥満状態のねずみの寿命を延ばすことができたというのは、非常に大きな意味があり、楽して長寿を全うできる成分は、製薬会社にとって大変な課題であるため、このレスベラトロールについては、多くの論争が起こっています。
ちなみにこのレスベラトロールは何もブドウでなくても日本ならあちこちに生えているイタドリにも含まれており、健康食品向けレスベラトロール素材として使われることもあります。
イタドリから抽出したほうが安いのですが、ひとつ大きな問題があって、イタドリの根は医薬品扱いのため、化粧品に配合するならともかく、健康食品に使う場合はグレーゾーンとなっています。
そのため、日本では主にはワインやブドウの若芽から抽出したものが使われています。
2011年09月20日
最近のスリミング成分
小顔というのは、この20年ずーと気になるテーマとして君臨しています。
顔のメイクやヘアメイクなど美容雑誌には様々な情報が載せられていますが、スリミング化粧品も昔から提案されています。
ディオールのスリミング化粧品が有名ですが、有効成分としては昔はカフェインが使われていました。
カフェインはお茶やコーラ、コーヒーに含まれるおなじみの成分。
カフェインが肌の奥にある脂肪細胞に作用する脂肪を燃焼させる効果があるとか。
ただ、最近この傾向が変わってきました。
カフェインより有望な成分が見つかったからです。
それはワインに含まれる成分で、最近話題のレスベラトロール。
脂肪の蓄積を引き起こすフォスフォジエステラーゼ4という酵素を邪魔することで、局部的な脂肪蓄積を防ぎます。
カフェインの15倍の酵素阻害効果があります。
この成分はさっそく、ディオールのスリミング化粧品に採用されています。
小顔のほか、腕や太もものセルライトを予防して、スリミングに効果があるとか。
実際のところ、この成分が本当に効くためには、かなりの深部に到達する必要があり、簡単にはスリミング効果は起きませんが、カフェインやフラーレンといったスリミング効果のある成分と同様の効果が期待できます。
ところで、このレスベラトロールは、現在話題の成分でもあります。
フレンチパラドックスという、肉食で食生活がむちゃくちゃなのに心臓病が少ない理由に赤ワインに含まれるポリフェノールが原因ではないかとされていますが、このポリフェノールがレスベラトロールになります。
顔のメイクやヘアメイクなど美容雑誌には様々な情報が載せられていますが、スリミング化粧品も昔から提案されています。
ディオールのスリミング化粧品が有名ですが、有効成分としては昔はカフェインが使われていました。
カフェインはお茶やコーラ、コーヒーに含まれるおなじみの成分。
カフェインが肌の奥にある脂肪細胞に作用する脂肪を燃焼させる効果があるとか。
ただ、最近この傾向が変わってきました。
カフェインより有望な成分が見つかったからです。
それはワインに含まれる成分で、最近話題のレスベラトロール。
脂肪の蓄積を引き起こすフォスフォジエステラーゼ4という酵素を邪魔することで、局部的な脂肪蓄積を防ぎます。
カフェインの15倍の酵素阻害効果があります。
この成分はさっそく、ディオールのスリミング化粧品に採用されています。
小顔のほか、腕や太もものセルライトを予防して、スリミングに効果があるとか。
実際のところ、この成分が本当に効くためには、かなりの深部に到達する必要があり、簡単にはスリミング効果は起きませんが、カフェインやフラーレンといったスリミング効果のある成分と同様の効果が期待できます。
ところで、このレスベラトロールは、現在話題の成分でもあります。
フレンチパラドックスという、肉食で食生活がむちゃくちゃなのに心臓病が少ない理由に赤ワインに含まれるポリフェノールが原因ではないかとされていますが、このポリフェノールがレスベラトロールになります。