2007年01月

2007年01月31日

デトックス素材に求められるもの

人間の体というのは、色んな元素で出来ています。
金属も必要とされています。

たとえば、真っ赤な血。

ご存知のとおり、鉄がないとこの血は作れません。

メラニン色素を作る酵素には銅が必要ですし、抗酸化や解毒には亜鉛が必要です。
さらにセレン、クロム・・。様々金属が体の色んな部分で活躍しています。

それに引き換え重金属は、太古の時代より人間を苦しめていました。
精製されていない鉱物で作った食器、ヒ素やカドニウムを含んだ井戸水、
重金属に汚染された土壌で栽培した作物・・。

今でも重金属で汚染された土地は数知れません。

さて、デトックスとは、体から有害な金属類を排出することですが、
デトックス素材に求められるものとは何でしょうか?

安全性は第一ですが、ここはやはり必要な金属は体に残して、
不要な金属だけを排出するということでしょう。
当たり前のことですが、実はこの選択性については
デトックス素材のほとんどが公開されていません。

単にデトックス素材が金属とむやみやたらにくっつくだけでは、
骨のカルシウムなどが流出して、骨が脆くなっていきます。

実際、玄米に含まれるフィチン酸は、金属とくっついて水溶性に変化させ
体外へ排出させるため、玄米食はかなり気をつけないといけません。

大豆は健康食として有名ですが、この大豆にもフィチン酸が含まれていて
とくに家畜に与えた場合、リンとして利用できないばかりか
必要なミネラルを排出するので、いかにフィチン酸を大豆から
少なくするか、研究されているほどです。

また、クエン酸を健康のために飲んでいる方がまれに歯からの出血が
とまらないということがあるのですが、それは口の中に少量残った
クエン酸が止血作用に欠かせないカルシウムとくっついて
止血作用を抑えるからです。

つまり、デトックス素材としては、金属の排出する途中で、
分解されにくいというのが必要条件となりますが、
むやみやたらに金属イオンを排出するようでしたら、
健康なものを摂っているつもりでも、体はぼろぼろになっていきます。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(2)

2007年01月30日

デトックス素材

昔は考えもしませんでした。

原発がテロで破壊されたり、北朝鮮の核ミサイルが飛んできたり。

放射能の死の灰がもし降ってきたら、どうするのか。

実際、南太平洋で行われた核実験の死の灰を日本のマグロ漁船の
船員が浴びてしまったという事故もありました。

放射能は石鹸で洗い落とせるようなものではありません。

浴びてしまった放射性元素を除去するというのは、
デトックスの極みでしょうか。

実は身近なものに放射性元素を除去する能力があります。

それは、シャンプーや化粧水に使われるエデト酸。
EDTAともいいますが、放射性元素にくっついて
水に可溶化させるように性質を変化させ、体についた放射性元素を
除去するように働きかけます。

実際にこのEDTAを用いた除去は、放射能を浴びたマグロ漁船の船員に
対しても行われています。

また、EDTAが心強いのは体内に入った重金属の除去にも
威力を発揮することです。

イタイイタイ病というのは、ご存知でしょうか?
鉱山の排水に含まれるカドニウムによって引き起こされる病気で、
その名のとおり激痛が体に走ります。

世界中で、鉱山の排水が問題となっていますが、
体内に存在する重金属の排出には、このEDTAが使われます。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)デトックス 

2007年01月28日

デトックス 

ナポレオンは毒殺されたのか?

昔から論争になっています。ナポレオンの髪の毛を学者が検査したところ
高濃度のヒ素が検出されました。それで毒殺説が有力になっているとか。

ヒ素は、微量だと皮膚病の治療薬に使われますが、
大量に摂取すると毒薬となります。

ナポレオンが連合軍に敗れて、島流しにあった後、
復活を恐れる勢力から毒殺されたとか。

ナポレオンの死は歴史家の想像を掻き立てるようです。

さて、過去に摂取した有害金属などを体外に排出するデトックスが
流行しています。

そのせいか、汗をたくさん流せる岩盤浴の施設が
いくつかうちの周りにもできはじめました。

有害物を体内に出すというのは、いくつかのルートがあります。

ナポレオンのように髪の毛からの排出もそのルートのひとつです。
また、皮膚が剥がれ落ちるときや尿や便からも排出されます。

逆に有害金属が体内に入ってくるルートは食品経由が非常に多いです。
水銀は歯の充填剤に昔使われていて、銀歯ならそこから水銀が
出てくるということも考えられないことではありません。

ただ、歯科素材からしみだす量は少ないので、安全という意見もあって、
今後の調査が待たれるところです。

ところで、冒頭のヒ素ですが、日本産のヒジキに大量に含まれていて
イギリスの保健当局が食べないよう国民に警告しました。
カナダでも同様なことが起こっています。

新聞でも大きく取り上げられましたので、ご存知の方も多いかと思います。
日本の厚生労働省は直ちに反論しましたが、
妊婦さん以外は特に問題はないです。
妊婦の方はヒ素は胎盤を通過して、胎児に悪影響を及ぼすので、
ひじきには注意する必要があります。


shin_chanz at 16:21|PermalinkComments(9)デトックス 

2007年01月27日

化粧品技術者

ずいぶん昔のこと。

「何、界面活性剤のことわかっているの?」

元花○という肩書き。
偉そうな態度のおっさんにある化粧品会社を訪問したときに出会いました。

化粧品技術者というのは、色々なタイプがいます。
どこからか天下ってきたとにかく尊大な人もいれば、自分が作るものだけが
最高と考える人、とにかく勤勉で真面目な人もいれば、そうでない人もいます。

仕事も何も研究所にこもりっきりではなく、ひたすら街頭に立って、
じっ〜と通行人を観察して流行を確認したりと地味な作業も色々あります。

ちなみに、化粧品の処方技術者というのは、非常に転職が多く、
気に入らないことがあればすぐに他の会社へと簡単に転職していきます。

これだけ転職が多ければ、各社の独自の技術なんて、ほかのメーカーに
筒抜けだろうという感じですが・・(^^;;

大手メーカーになると入社5年目くらいである程度売れる商品の処方が組めないと
処方技術者としての才覚はないとばっさり切られてしまいます。
結構、給料をもらえるところは評価も厳しいです。

30代に入ると、技術者でいるか、さらに脱皮して学者になるか、
それとも現場で職人を目指すか、またはマネージメントを中心に行い
経営の才覚に目覚めるか、進むべき道は色々分かれていきます。

日本では、会社の肩書きたとえば、○○部長だったりすると偉く思う
肩書き主義ですが、欧米だとそんな肩書きなんぞコネがあれば何ともなると
考えられていて、むしろ博士号を持っているかどうか問題となります。

そのため、日本の優秀な化粧品技術者達は優れた論文は、
海外の雑誌に投稿することが多く、英語が読めるというのは
必須条件になります。
(日本の化粧品雑誌にも投稿することもありますが、審査が厳しいわけではないので
 博士号を取る為の論文投稿のカウントにはなりません)

入社したとき、英語かドイツ語どっちが得意だと聞かれました。
何のことかと思っていると、出された実験ノートはびっしり英語。
しかも盗難対策にところどころ暗号で書かれています・・。

大手の会社で部長が博士号を持っていないと、恥ずかしい思いをすることも
あるせいか、部下が博士号をプレゼントしようとして、必死に論文を
書くこともあります。

要は部長の名前で論文を優秀な部下が自分の時間を削って書くわけです。

ひとつやふたつ書いたところで博士号はとれないので、
長い期間となり、それはもう大変な作業です。
滅私奉公という言葉がありますが、まさにその言葉通りの生活で、
つい最近まではこのようなことがあったようです。

ただ、尊大な態度の化粧品屋も多い中、外資系の大手メーカーでも
非常に丁寧で腰の低いマネージャーもいるので、人というのはわかりません。

さて、冒頭の某氏の態度に腹を据えかねたのが、一緒に同行した顧問。
とある会社を定年退職になり顧問として、うちの会社で働いていました。

「元○○にいて、今はこちらの会社で顧問をしています・・」と一言。

それを聞くと、急に某氏の言葉遣いまで変わり・・・・(^^;;

ふと、昔のことを思い出しました。

shin_chanz at 15:56|PermalinkComments(0)化粧品 

2007年01月26日

育毛とお肌のお手入れは正反対?

育毛で重要なのは、毛細血管を作るタンパク質のVEGFを
いかに頭皮で作らせるかが重要と書きました。

VEGFを増やすのは、育毛剤のミノキシジルや柿の葉のエタノール抽出物です。

ただ、肌にとっては、VEGFはしわの原因となります。

それはなぜかというと、しわの原因は肌を支えるコラーゲンや
エラスチンが部分的に減少するために起こります。

まあ、よい例えではありませんが、しわは地面の下の部分が崩れて出来る
道路の陥没穴のようなものとお考えください。

紫外線に当たるとこのVEGFの産出が増えて、
毛細血管がいっぱいできます。

そうすると炎症を起こす細胞もその血管を通って集まってきて、
エラスチンなどを分解する酵素を産出していきます。

こうなるとエラスチンがどんどん分解されて、肌を支える土台が
崩壊していき、しわが形成されていきます。

頭皮では髪の毛の救世主であるVEGFが顔や首の皮膚では
しわを発生させる原因物質となります。
毛細血管を作るだけのタンパク質なのに、
まさに相反する結果を与えるわけです。

なお、ハゲ治療の1つに紫外線療法というのもあります。
紫外線を頭皮に当てるのですが、他の治療と併用することで育毛効果が
向上するようです。

肌に当たるとしみやしわを作る紫外線ですが、頭皮に当てると
毛が生えてくるというのは、なかなか興味深いことです。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(6)育毛剤 

2007年01月25日

手作り育毛剤の作り方

市販の育毛剤は主成分がエタノールです。
最低でも35%、通常は50%、多い場合は70%ぐらいになります。

これだけエタノールが多いのは、成分を浸透させるためで、
育毛成分が到達する必要がある箇所は、毛穴の奥の奥です。
皮脂が詰まった毛穴を突き抜けて、毛の生えている根元に
成分を到達させるためには、高濃度エタノールが必然となります。

エタノールがないと効く成分も、頭皮に入っていきません。

他には保湿剤として、グリセリンが1〜2%、ベタインが1%程度でしょう。
頭皮は肌と違ってさほど保湿剤を必要としません。
また、配合するエキスは10%程度となります。

つまり、無水エタノール50g+生薬エキス10g+ベタイン1g、
残り水49gとなります。
ベタインは入れなくてもかまいません。
保湿剤としてグリセリンやBGをいれるときは2g以内にしてください。
通常は入れる必要はありません。

さて、配合するエキスですが、お勧めはいくつかあります。
いずれも50%エタノールで抽出してください。
BGではだめで、50%エタノールが基本となります。
生薬10gに50%エタノール100gをベースにしてください。

生薬エキスで育毛効果が高いのは、冬虫夏草、柿の葉、オトギリソウ、
ニンジン、ジオウ、センブリとなります。

冬虫夏草は資生堂の育毛剤で有名なアデノシンが有効成分となります。
このアデノシンが、毛の成長を促すたんぱく質であるFGFを
産出する働きを持っています。

柿の葉はミノキシジルとおなじように毛根への毛細血管を増やす
効果があります。ミノキシジルは、毛細血管を増やして、
どんどん栄養分を髪の毛に送り届けるのが第一の効果ですが、
柿の葉も同じような血管を作る効果を持っています。

オトギリソウは、花王のフラバサイトの薬用成分の原型となりました。
花王が育毛作用をもつ生薬エキスを探索したところ、
オトギリソウに強い育毛効果を見出し、そこからヒントを得て
育毛剤を開発しました。

ニンジンは細胞賦活、ジオウやセンブリは血行促進となります。

各成分を併用することで、毛根に毛細血管をいくつもつないで、
血行を促進することで、栄養分を送り込み、枯れそうな毛を
甦らせるように働きかけます。

また、発毛を促進するタンパク質を作らせることで、
産毛を太くて硬い毛に変化させていきます。

ちなみに、どんな効果的な育毛剤でも
発毛が見られるためには、毛が生えるサイクルに毛包が移行して
一日0.3mmずつ伸びるとしても2ヶ月程度かかります。

一週間使って脱毛がとまって毛が生えてくるようなものでは
ありませんので、気長に試されることをお勧めします。


shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(7)育毛剤 

2007年01月24日

食べられる合成界面活性剤

合成界面活性剤は色々ありますが、
食べ物をおいしくさせるものもいくつかあります。

たとえば、自家製パン。焼き立てはたいへん美味しいです。
でも、数日経つとだんだん硬くなってきます。

焼き立てのパンはデンプンがα化された糊の状態ですが、
時間が経つと共にβ型の硬い結晶へと変わっていきます。
老化ともいいますが、こうなるとバサバサしてまずくなります。

またこのβ型の結晶は冷蔵庫の温度では速く進むのに対して、
冷凍庫の温度では非常にゆっくり進みます。

そのため、スライスした食パンを冷凍庫で保存することは、
菌の繁殖を抑制し、でんぷんのα化を保つことができ
美味しさを長持ちさせます。

ただ、食パンなら冷凍保存できますが、
菓子パンなら、トースターで焼くわけにはいかず、
そういうわけにはいきません。

そこで登場するのが、食品用の乳化剤です。

植物油や動物油はグリセリンに脂肪酸が3つくっついたもので
トリグリセライドといいますが、脂肪酸が1つだとモノグリセライドと
いいます。

このモノグリセライドがパンのおいしさを長持ちさせる役割を持っています。

モノグリセライドは、グリセリンに脂肪酸が1つくっついただけなので、
天然に存在するものですが、高純度でなると抽出するわけには
いきませんので、合成することとなります。

合成は至極簡単で、グリセリンと植物油を加熱するか、
脂肪酸とグリセリンを加熱するだけで、出来上がります。
ただ、いずれの方法もモノグリセライドとジグリセライド、
トリグリセライドの混合物となっています。

そこで、分子蒸留という特定の分子だけ取り出す方法で、
モノグリセライドだけ分けて製品化します。

ちなみにジグリセライドはグリセリンに脂肪酸が2つくっついたものですが、
体脂肪をつきにくくするという特別な効果を持っています。

グリセリンに脂肪酸が3つくっつくと体脂肪になるのに
2つだけだと逆に体脂肪を減らすのは面白いですよね。

さて、モノグリセライドですが、こちらは乳化剤などの用途に
化粧品でもよく使われますが、食品ではデンプンの老化防止や抗菌に威力を
発揮します。

パンを作るときにこのモノグリセライドを乳化剤として加えると
でんぷんの分子にまとわりついて、硬いβ結晶になるのを防ぐのです。

とはいっても何週間も防げるわけでもなく、あまり入れすぎると苦味がでるので
せいぜい1週間程度というところでしょうか。

ただ、パンを焼いてから2日、3日経つと明らかにこういった乳化剤を
うまく使ったパンと無添加で作ったパンではあきらかに食感が変わってきます。

でんぷんの老化はまずくなるだけなので、それに対して何ら対策を
施していない無添加だと、すぐにまずくなって当たり前のことなんです。

全国レベルでは街の小さなパン屋さんがどんどん潰れて
大手メーカーのシェアが年々高まっているといわれています。

その原因のひとつが乳化剤の使い方で、いかに乳化剤をうまく使いこなすか
パンの生地をどう改良するかが、パンの食感のポイントとなるようです。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)界面活性剤 

2007年01月22日

てんぷら火災

カラオケボックスで3人が死亡するという大変残念な事件が起こりました。

アルバイトの店員が揚げ物をしているときにフライヤーに引火してしまったとか。

家でも天ぷら火災というのは、火災の大きな原因のひとつです。

油は室温では、火をつけても引火しませんが、揚げ物をする温度以上になると
火がつきやすくなります。

いまさらの話ですが、あわてて水をぶっかけると水蒸気爆発といって、
水が高温の油によって一瞬のうちに蒸発し、爆発がおきます。

油火災の場合は、水をかけても少量だと火は消えず、
むしろ手がつけられないくらいに火災を広げる恐れがあるのです。

部屋中に火のついた油が飛び散ったことを想像してみてください。
部屋のあちこちが火のついた油が飛び火して、壁や床、天井も小さな火がついて
さらに自分の体もあちこち燃えはじめています。

こんな状況では、とても冷静な判断などできません。
あっという間に部屋の酸素は、致死性の一酸化炭素に変わり、
吸い込むと即死する猛毒の煙となって襲い掛かってきます。

基本的にはてんぷら火災は消火器で消すのがベストです。
ただ、消火器というのは非常に勢い良く噴射する仕組みとなっていますので、
燃えた鍋に近づきすぎて噴射すると、狭い空間なら勢いあまった噴射に
おされて、火が自分のところに向かってくる可能性がありますので、
十分に注意が必要です。

かつて、豆乳ローションが流行ったときも温めたエタノールに
引火して火傷をする事故が多発しました。

油やエタノールなど引火性のものを取り扱うときは、
十分に注意してください。

shin_chanz at 00:02|PermalinkComments(0)

2007年01月21日

来年のトレンドになるかな、αリポ酸

αリポ酸の化粧品への配合が今年中に実現しそうです。

医薬品としてαリポ酸は使われているため、化粧品への配合は
できなかったのですが、皮膚に塗っても医薬品としての効果が発揮されないことが
わかったため、化粧品への配合が近々認められ。

まあ、これはすなわち真皮までは浸透しないということなので、
αリポ酸としての機能は、抗酸化が主な効能ということになります。

ただ、女性誌には、「αリポ酸で過剰な皮下脂肪をカットして
小顔にダイエット!」的な広告が出るかもしれませんね(笑)

リポ酸を配合した化粧品は、皮膚科が院内処方される化粧品以外は
個人輸入するかしかいまのところ手に入れる方法はありません。

リポ酸は医薬品としては、慢性肝炎うあ肝硬変、脂肪肝、多発性神経炎などに
対して効果があるとされています。

光や熱、酸には不安定で、水には溶けません。ただ、アルカリで中和すると
水に溶けるようになります。
D体とL体がありますが、生物的な活性があるのはD体のみです。

αリポ酸自体も抗酸化作用がありますが、抗酸化作用が最も強いのは、
αリポ酸が還元されたジヒドロリポ酸体となります。
そのため生体内ではリポ酸を還元して抗酸化力を高めて利用しています。

ただ、リポ酸が化粧品で問題になるのは、分解してしまうと
非常に不快な臭いがでることと、紫外線に当たりすぎると、
リポ酸同士がくっついて、樹脂になることです。

ジヒドロリポ酸同様に分子内にSH基を持つ還元性をもつグルタチオンという
ペプチドがあります。こちらは美白効果や抗酸化力を持つことが
知られていますが、安定性が悪く分解すると臭気が発生することから
あまり化粧品には使われていません。

ただ、ヨーロッパの化粧品原料メーカーがすでにカプセル化した
リポ酸を販売していますので、おそらく日本で化粧品に配合するとしても
そういったカプセル化したリポ酸を配合するのが一般的になると思われます。

今年の夏にリポ酸が解禁されると、発売は来年春くらいでしょうか。

コエンザイム化粧品のようにブームが訪れればよいですけど、
あるあるがあんなことになった今、ブレイクするか微妙ですね・・(^^;;



shin_chanz at 17:59|PermalinkComments(4)抗酸化ビタミン 

2007年01月20日

仁義なき訪問販売

お金を持った企業が手っ取り早く化粧品で儲ける方法があります(笑)

それは、化粧品の訪問販売をすることです。

訪問販売というと、販売員が一軒、一軒訪ね歩き、
それで説明を重ねて販売していくという道のりがあります。

お金を持ってそうな家を探し当てて、
今使っている化粧品をやめさせて、自社の高い商品に切り替えさせる。

そんな手間がかかるのに、手っ取り早く売り上げなんかあがるわけがないと
感じる方が多いと思います。

確かに正攻法でいくと、非常に時間がかかります。
販売員が家を訪ねても最近は留守が多いし、お客さんがたくさんいるところなら
ともなく、散らばって点在している場合は、交通費だけでもばかになりません。

最近は、駐車違反に対しても厳しく取り締まっています。
お客さんと長話して、ようやく石鹸1個売れたと喜んで車に戻ったら
非常な駐車違反の紙が貼り付けられていたら・・。

さて、訪問販売というのは、どこの組織もそうですが、
優秀な古参の販売員の下に、優秀な販売員が何人かいて、
その下にさらに販売員が何十人もいてと、さらにその下に・・と
延々に販売員のピラミッドが形成されています。

まあ、悪い言葉ではねずみ講に近いとも言われていますが・・(^^;;

ポーラ、ノエビア、アルソア、メナード・・・
たくさんの訪問販売を行っている企業があります。
こちらは、訪問販売を行っている企業の団体です。
http://www.hoshokyo.org/member.html

ファンケル、DHC、オルビスと通販系の企業が元気そうに見えますが、
化粧品部門だけの売り上げをみると、訪販系企業の売り上げは
通販系の3倍を誇ると言われています。

それは、訪問販売の客層が、通販系と違って、お金をたくさん使うのが
好きな人が多いため、化粧品の単価を少々高く設定しても、
文句を言わず当たり前のように購入するからです。

この辺りの顧客への教育というか洗脳技術は、非常に進歩しています。

さて、人はお金で動くもので、
自分の組織を拡大させることを手っ取り早く行うためには、
その上にいる販売員をいかに引き込んでいくかにかかっています。

訪販の販売組織の面白さというのは、上の販売員が転籍すると、
その下もくっついてくるというところです。
(当然、販売員が受け持つお客さんも手中に収めることができます)

つまり、上の人間を引き込めば、末端の販売員はどうにでもなるのです。

訪販企業の歴史を見ていけば、古い訪販会社の有力販売員を引き抜いて
あっという間に急拡大した企業がいくつもあります。

さすがに最近は訪販工業会でも、東海地方の企業が各社の有力販売員に
過大な金銭を渡して引き抜きを行う行為は目に余るとして、
自主規制を会員企業に求めていますが、なかなか難しいようです。

さて、まとまった広告費を新聞の折込チラシでお客さんを一人一人発掘するか
もしくは有力な販売員一人に甘い誘いをかけて誘惑するか・・(笑)

どちらがよいのやら・・(笑)

shin_chanz at 13:20|PermalinkComments(2)化粧品