2008年02月
2008年02月12日
廃油石鹸 その1
石鹸の水環境へのインパクトについて、政府が検討を行っていると書きました。
ただ、石鹸の中でも廃油から作った石鹸については、
環境にやさしいとされています。
これは水環境からの視点でなく、地球資源保護から見たものです。
石鹸と合成洗剤の違いは、色々ありますが、
使用量から言うと、合成洗剤は多くても石鹸の1/3、
少ないものなら1/10程度の有機物の量となります。
これは何故かというと、石鹸は水に溶けてイオン化し、
石鹸同士が集まって1つの集団を作り、この集団が油を溶かす役割を
行うのですが、この集団を作るときの石鹸の場合は、多く必要となるからです。
合成界面活性剤は、1つの集団を作るのに、石鹸ほどの数を
必要としません。
少ない数で油を溶かせる集団を作れるのは、水に溶けたときに
イオン化しなかったり、イオン化しても石鹸ほど、お互いが
反発しあわないためです。
要するに石鹸分子が水に溶けると、隣の石鹸分子とは仲が良くなく、
少ない人数で1つの集団を作ることができません。
大人数でみんな群れたがるような感じでしょうか。
逆に合成界面活性剤というのは、少人数で1つのグループを作ります。
そのため、石鹸を人に例えると、石鹸分子が100人集まって
やっと1つのグループにまとまったかと思えば、
合成界面活性剤は、10人ずつ集まって、10個のグループを作ります。
石鹸の1グループが、合成界面活性剤10個分のグループの働きを
すれば、当然、石鹸の使用量は、合成洗剤と同じかもしくは
少なくて済むのですが、スーパーで販売されている合成洗剤と
石鹸の有機物量を見比べる限り、そういうことは期待できません。
ただ、石鹸の中でも廃油から作った石鹸については、
環境にやさしいとされています。
これは水環境からの視点でなく、地球資源保護から見たものです。
石鹸と合成洗剤の違いは、色々ありますが、
使用量から言うと、合成洗剤は多くても石鹸の1/3、
少ないものなら1/10程度の有機物の量となります。
これは何故かというと、石鹸は水に溶けてイオン化し、
石鹸同士が集まって1つの集団を作り、この集団が油を溶かす役割を
行うのですが、この集団を作るときの石鹸の場合は、多く必要となるからです。
合成界面活性剤は、1つの集団を作るのに、石鹸ほどの数を
必要としません。
少ない数で油を溶かせる集団を作れるのは、水に溶けたときに
イオン化しなかったり、イオン化しても石鹸ほど、お互いが
反発しあわないためです。
要するに石鹸分子が水に溶けると、隣の石鹸分子とは仲が良くなく、
少ない人数で1つの集団を作ることができません。
大人数でみんな群れたがるような感じでしょうか。
逆に合成界面活性剤というのは、少人数で1つのグループを作ります。
そのため、石鹸を人に例えると、石鹸分子が100人集まって
やっと1つのグループにまとまったかと思えば、
合成界面活性剤は、10人ずつ集まって、10個のグループを作ります。
石鹸の1グループが、合成界面活性剤10個分のグループの働きを
すれば、当然、石鹸の使用量は、合成洗剤と同じかもしくは
少なくて済むのですが、スーパーで販売されている合成洗剤と
石鹸の有機物量を見比べる限り、そういうことは期待できません。
2008年02月10日
環境汚染物質に石鹸が指定されるかも? その3
石鹸が有害物質に指定されるかどうかは下のリンクにいけば、
資料が掲載されています。
この資料の公開前に、ラウリン酸ナトリウムやミリスチン酸ナトリウムも
候補に入っていましたが、そちらは除外されたようです。
http://www.meti.go.jp/committee/materials/g80125aj.html
「合成洗剤はPRTRで指定されているから、ダメ」、
「PRTRで指定された物質は使っておりません」
そのような売り方をしている企業で、石鹸を現時点で販売しているのなら、
かなり混乱が起こりそうですね。
そうそう、40年前、合成洗剤をねずみに塗ると奇形児が生まれたと
発表した三重大学の先生がいました。
マスコミでも取り上げられて、かなりセンセーショナルに報道されたようです。
ところが他の大学や研究機関が同じ実験を行っても、
そのようなことは起こらず、三重大の先生だけのねずみが奇形児を産んだり、
死んだりしていました。
その結果に疑義が生じたので、関西圏の大学の先生が集まって
三重大学の先生と合同で試験すると、奇形児は生まれません。
元気にねずみは育ちました。
ところが、そのあと、三重大の先生が単独で実験を行うと
やっぱりねずみに奇形児が・・・・(^^;;
石鹸派市民団体の本には、あのときの共同実験で催奇性を
再現できなかったのは、陰謀だったと馬鹿なことを書いていますが
おそらく石鹸がPRTR法で指定されたら、
合成洗剤を作る企業の陰謀だと宣伝するのではないかと思います。
それ以外に、環境に良いと思って使ってきた人からの
突き上げをかわす方法はないでしょう。
ちなみに現代では自分で行った実験の結果が、他の研究機関で再現できなければ、
捏造野郎として、学会から放逐される時代です。
ここ何年かでも東大、阪大、早稲田大といった大学でも
実験データの捏造が発覚して、有能と思われた教授が大学を去っています。
ただし、前出の三重大の先生は、すさまじい権力者でした。批判を撥ねつけ、
学長にまでなっています。時代の違いなんでしょうか。
(正直、あんな人物に給料として何億円も税金から支払われたと思うと
残念でなりませんが。)
ところで実際のところPRTRに指定されたら、石鹸はどうかというと
大抵下水処理場で分解されるので、水生生物への影響を危惧する
必要はないと思います。
また、今回は企業連合軍がパワーゲームに勝って、石鹸の指定を回避しても
環境保護派が力を持ったとき、何年か先に指定される可能性は高いかもしれません。
我が家でも石鹸を使っているだけに「悲しいお知らせ」なんですが・・(^^;;
資料が掲載されています。
この資料の公開前に、ラウリン酸ナトリウムやミリスチン酸ナトリウムも
候補に入っていましたが、そちらは除外されたようです。
http://www.meti.go.jp/committee/materials/g80125aj.html
「合成洗剤はPRTRで指定されているから、ダメ」、
「PRTRで指定された物質は使っておりません」
そのような売り方をしている企業で、石鹸を現時点で販売しているのなら、
かなり混乱が起こりそうですね。
そうそう、40年前、合成洗剤をねずみに塗ると奇形児が生まれたと
発表した三重大学の先生がいました。
マスコミでも取り上げられて、かなりセンセーショナルに報道されたようです。
ところが他の大学や研究機関が同じ実験を行っても、
そのようなことは起こらず、三重大の先生だけのねずみが奇形児を産んだり、
死んだりしていました。
その結果に疑義が生じたので、関西圏の大学の先生が集まって
三重大学の先生と合同で試験すると、奇形児は生まれません。
元気にねずみは育ちました。
ところが、そのあと、三重大の先生が単独で実験を行うと
やっぱりねずみに奇形児が・・・・(^^;;
石鹸派市民団体の本には、あのときの共同実験で催奇性を
再現できなかったのは、陰謀だったと馬鹿なことを書いていますが
おそらく石鹸がPRTR法で指定されたら、
合成洗剤を作る企業の陰謀だと宣伝するのではないかと思います。
それ以外に、環境に良いと思って使ってきた人からの
突き上げをかわす方法はないでしょう。
ちなみに現代では自分で行った実験の結果が、他の研究機関で再現できなければ、
捏造野郎として、学会から放逐される時代です。
ここ何年かでも東大、阪大、早稲田大といった大学でも
実験データの捏造が発覚して、有能と思われた教授が大学を去っています。
ただし、前出の三重大の先生は、すさまじい権力者でした。批判を撥ねつけ、
学長にまでなっています。時代の違いなんでしょうか。
(正直、あんな人物に給料として何億円も税金から支払われたと思うと
残念でなりませんが。)
ところで実際のところPRTRに指定されたら、石鹸はどうかというと
大抵下水処理場で分解されるので、水生生物への影響を危惧する
必要はないと思います。
また、今回は企業連合軍がパワーゲームに勝って、石鹸の指定を回避しても
環境保護派が力を持ったとき、何年か先に指定される可能性は高いかもしれません。
我が家でも石鹸を使っているだけに「悲しいお知らせ」なんですが・・(^^;;
2008年02月09日
環境汚染物質に石鹸が指定されるかも? その2
びっくりされる方が中にはおられるかもしれませんが、
環境省から、ステアリン酸ナトリウムやオレイン酸ナトリウムの毒性が
水生生物に対して強いことが報告され、それで有害物質として指定される
可能性が高まったのです。(環境省は様々な化学物質の毒性を調査しています)
ただし、現時点では指定されない可能性もあります。
国の環境を憂う環境保護派は石鹸の指定は当然のことなのですが、
大手化学会社や化粧品メーカー、石鹸会社にとっては、大変良くない事態です。
とくに石鹸会社は自己に都合の良いことばかり言いすぎていますので、
有害化学物質の指定など絶対に許されないことでしょう。
さて、実際に有害物質へ指定されるかどうかは、パワーゲームの結果となります。
環境保護派が勝てば、有害物質として指定されますし、企業連合軍が勝てば、
指定はありません。
企業連合軍が勝てば、石鹸屋や化粧品屋はほっとしますが、
水生生物への毒性が消えるわけではないし、それが真の環境保護から見た場合、
「有益」なのかどうかはわかりません。
ちなみに石鹸が環境有害化学物質に指定されると聞いて、
怒りがこみ上げてきた方は、たぶん石鹸屋にとって都合の良い情報しか
耳に入らなかったということでしょうね。
環境省から、ステアリン酸ナトリウムやオレイン酸ナトリウムの毒性が
水生生物に対して強いことが報告され、それで有害物質として指定される
可能性が高まったのです。(環境省は様々な化学物質の毒性を調査しています)
ただし、現時点では指定されない可能性もあります。
国の環境を憂う環境保護派は石鹸の指定は当然のことなのですが、
大手化学会社や化粧品メーカー、石鹸会社にとっては、大変良くない事態です。
とくに石鹸会社は自己に都合の良いことばかり言いすぎていますので、
有害化学物質の指定など絶対に許されないことでしょう。
さて、実際に有害物質へ指定されるかどうかは、パワーゲームの結果となります。
環境保護派が勝てば、有害物質として指定されますし、企業連合軍が勝てば、
指定はありません。
企業連合軍が勝てば、石鹸屋や化粧品屋はほっとしますが、
水生生物への毒性が消えるわけではないし、それが真の環境保護から見た場合、
「有益」なのかどうかはわかりません。
ちなみに石鹸が環境有害化学物質に指定されると聞いて、
怒りがこみ上げてきた方は、たぶん石鹸屋にとって都合の良い情報しか
耳に入らなかったということでしょうね。
2008年02月08日
環境汚染物質に石鹸が指定されるかも? その1
石鹸といえば、環境にやさしいということが認識されていると思います。
それがある日、一変する可能性が出てきました。
それは有害化学物質に国が指定する可能性が出てきたのです。
PRTR法というのは、ご存知でしょうか?
特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律といい、
人体や環境に有害とされる化学物質がどこでどれだけ作られ、排出されているか
公表するものです。
何十万という化学物質のうち、発がん性や吸入毒性、生殖毒性など人体に毒性を持つ
物質のほか、植物や水生生物など生態系に影響を及ぼす物質の中で
とくに問題が大きそうなものを指定して、その挙動を把握しています。
現在では、354物質ありますのが、その中に石鹸が指定される可能性が出てきました。
石鹸といっても、指定される可能性があるのは、
ステアリン酸ナトリウムとオレイン酸ナトリウムとなります。
(水生生物への毒性のため。肌細胞への毒性ではありません)
ただし、ヤシ油やパーム油、オリーブ油等の植物油や
ラードや牛脂はステアリン酸とオレイン酸を含みますので、
これらの油脂から作られた石鹸は、有害物質となる可能性は高くなります。
大手の無添加石鹸会社の中には、PRTR法を利用して、
合成洗剤に対して石鹸の優位性をうたい文句にしていますが、
それが一転して自分の会社が有害化学物質を排出する工場となり、
さらに環境にやさしいと考えて使用している事業者(洗濯屋など)も
石鹸を使うことで、有害物質を排出する業者として公表されることになります。
まったく、ブラックジョークのような話ですが、現実に起こる可能性が
高まりました。
それがある日、一変する可能性が出てきました。
それは有害化学物質に国が指定する可能性が出てきたのです。
PRTR法というのは、ご存知でしょうか?
特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律といい、
人体や環境に有害とされる化学物質がどこでどれだけ作られ、排出されているか
公表するものです。
何十万という化学物質のうち、発がん性や吸入毒性、生殖毒性など人体に毒性を持つ
物質のほか、植物や水生生物など生態系に影響を及ぼす物質の中で
とくに問題が大きそうなものを指定して、その挙動を把握しています。
現在では、354物質ありますのが、その中に石鹸が指定される可能性が出てきました。
石鹸といっても、指定される可能性があるのは、
ステアリン酸ナトリウムとオレイン酸ナトリウムとなります。
(水生生物への毒性のため。肌細胞への毒性ではありません)
ただし、ヤシ油やパーム油、オリーブ油等の植物油や
ラードや牛脂はステアリン酸とオレイン酸を含みますので、
これらの油脂から作られた石鹸は、有害物質となる可能性は高くなります。
大手の無添加石鹸会社の中には、PRTR法を利用して、
合成洗剤に対して石鹸の優位性をうたい文句にしていますが、
それが一転して自分の会社が有害化学物質を排出する工場となり、
さらに環境にやさしいと考えて使用している事業者(洗濯屋など)も
石鹸を使うことで、有害物質を排出する業者として公表されることになります。
まったく、ブラックジョークのような話ですが、現実に起こる可能性が
高まりました。
2008年02月06日
2重結合が多いもの その3
リノール酸は2重結合が2つありますが、この2重結合の位置は少し離れています。
しかし、最近ではダイエット素材の中にリノール酸を使用しているものがあります。
共役リノール酸というもので、2重結合の位置が通常のリノール酸と違って、
隣同士になっています。
たったこれだけなのですが、抗肥満作用をはじめとして、
非常に有益な効果を持っています。
身近な食品では牛乳や牛肉などに含まれています。
(牛の胃の中に棲む微生物より、リノール酸が共役リノール酸に変換されます)
もともと、ハンバーグの中の発がん性物質を調べているときに
見つけられました。
発がん性のある成分を特定しているときに、抗がん性の成分も一緒に見出されたのです。
それが共役リノール酸で、今ではアメリカのダイエットサプリでは
有名な素材となっています。
ただ、ダイエット効果を出すには、量を多く摂る必要があって、
それが仇となってあまり普及していません。
これは、体格の大きいアメリカ人に基づいたデータしかとっていないため、
多く摂る必要があると考えられているからです。
アメリカ人に比べて一回り小さい日本人はそれほど量を多くとる必要は
ないと考えられ、いずれ日本人の抗肥満性のデータが取れたら、
共役リノール酸の1日必要摂取量も減り、その分コストが安くなることから
ダイエットサプリメントとして、普及していくのではないかと思われます。
しかし、最近ではダイエット素材の中にリノール酸を使用しているものがあります。
共役リノール酸というもので、2重結合の位置が通常のリノール酸と違って、
隣同士になっています。
たったこれだけなのですが、抗肥満作用をはじめとして、
非常に有益な効果を持っています。
身近な食品では牛乳や牛肉などに含まれています。
(牛の胃の中に棲む微生物より、リノール酸が共役リノール酸に変換されます)
もともと、ハンバーグの中の発がん性物質を調べているときに
見つけられました。
発がん性のある成分を特定しているときに、抗がん性の成分も一緒に見出されたのです。
それが共役リノール酸で、今ではアメリカのダイエットサプリでは
有名な素材となっています。
ただ、ダイエット効果を出すには、量を多く摂る必要があって、
それが仇となってあまり普及していません。
これは、体格の大きいアメリカ人に基づいたデータしかとっていないため、
多く摂る必要があると考えられているからです。
アメリカ人に比べて一回り小さい日本人はそれほど量を多くとる必要は
ないと考えられ、いずれ日本人の抗肥満性のデータが取れたら、
共役リノール酸の1日必要摂取量も減り、その分コストが安くなることから
ダイエットサプリメントとして、普及していくのではないかと思われます。
2008年02月05日
2重結合が多いもの その2
2重結合があるものの中には生理的に重要なものも多くあります。
たとえば、リノール酸。オレイン酸に比べて2重結合が1つ増えて、
二重結合が2つあるものですが、人間の体内では合成することができません。
人間はステアリン酸からオレイン酸を作る酵素を持っているのですが、
オレイン酸からリノール酸を作る酵素は持っていません。
そのため、リノール酸を植物や動物から摂取する必要があるのです。
ちなみにリノール酸はその重要性からビタミン類に分類されていたこともありました。
肌のセラミドもオレイン酸を原料にすると、あまり役に立たないセラミドとなり、
リノール酸を原料にすると本来のセラミドとなり、リノール酸が不足すると
バリア能力のない乾燥肌へと陥ってしまいます。
また、強力な生理活性を示す成分のいくつかに、2重結合のある脂質を
酸化したものがあります。
人間の体内には、抗酸化だけでなく、脂質を酸化する酵素があり、
炎症を起こしたときなどには、体内の脂質を酸化することで、
強力な生理活性物質を作り、これが元になって、
炎症に関連する各細胞を活性化させたりします。
他には筋肉痛の原因となったり、陣痛を誘発したり・・
ちなみに植物エキスの中には、抗炎症作用を持つものもありますが、
この脂質を酸化する酵素の働きを弱めることで、抗酸化作用を発揮します。
たとえば、リノール酸。オレイン酸に比べて2重結合が1つ増えて、
二重結合が2つあるものですが、人間の体内では合成することができません。
人間はステアリン酸からオレイン酸を作る酵素を持っているのですが、
オレイン酸からリノール酸を作る酵素は持っていません。
そのため、リノール酸を植物や動物から摂取する必要があるのです。
ちなみにリノール酸はその重要性からビタミン類に分類されていたこともありました。
肌のセラミドもオレイン酸を原料にすると、あまり役に立たないセラミドとなり、
リノール酸を原料にすると本来のセラミドとなり、リノール酸が不足すると
バリア能力のない乾燥肌へと陥ってしまいます。
また、強力な生理活性を示す成分のいくつかに、2重結合のある脂質を
酸化したものがあります。
人間の体内には、抗酸化だけでなく、脂質を酸化する酵素があり、
炎症を起こしたときなどには、体内の脂質を酸化することで、
強力な生理活性物質を作り、これが元になって、
炎症に関連する各細胞を活性化させたりします。
他には筋肉痛の原因となったり、陣痛を誘発したり・・
ちなみに植物エキスの中には、抗炎症作用を持つものもありますが、
この脂質を酸化する酵素の働きを弱めることで、抗酸化作用を発揮します。
2008年02月04日
2重結合が多いもの その1
オイルに2重結合があると、酸化しやすくなるとかきました。
2重結合とは、他のものとくっつく手が余っている状態。
空気は窒素と酸素、二酸化炭素、その他希少ガス類で
出来ていますが、その中で2重結合にくっつきたがるのが、酸素です。
もし、二重結合がある成分などを保存しようとすると、
空気を抜いて、チッソ中に保存する必要があります。
身近なものでは、植物油。たとえば、開封しなければ、
植物油は数年でも持ちますが、開封すると空気と接触し、
空気中の酸素を吸って、もとの植物油とは違う物質に変化します。
このとき、植物油同士がくっついて、分子が大きくなったりしますが、
逆に分子が分解して、小さくなることもあります。
この小さくなった分子は、揮発性で、しかも体に悪い臭いを
もっていますので、封を開けた植物油は早ければ1ヶ月程度で
風味が落ちていきます。
家庭でてんぷらやフライを作ると、油酔いという現象に悩まされる方も
おられるかもしれません。油酔いの原因となるのは、
まさしく植物油が分解して、出来たアルデヒドという成分で、
これを揚げ物を調理するときに、吸うことで油酔いという現象が起こります。
油酔いが起こりやすい方は、安い植物油ではなく、少し高めの米油などが
入ったもので調理するか、揚げ物に何度も同じ油を使わないということが
必要となります。
ちなみに、油が酸化すると若干水に溶ける成分が出てきます。
ファーストフードや料理店の一部では、この水に溶ける成分が
どれだけあるかで、油の劣化度を管理しているところもあります。
2重結合とは、他のものとくっつく手が余っている状態。
空気は窒素と酸素、二酸化炭素、その他希少ガス類で
出来ていますが、その中で2重結合にくっつきたがるのが、酸素です。
もし、二重結合がある成分などを保存しようとすると、
空気を抜いて、チッソ中に保存する必要があります。
身近なものでは、植物油。たとえば、開封しなければ、
植物油は数年でも持ちますが、開封すると空気と接触し、
空気中の酸素を吸って、もとの植物油とは違う物質に変化します。
このとき、植物油同士がくっついて、分子が大きくなったりしますが、
逆に分子が分解して、小さくなることもあります。
この小さくなった分子は、揮発性で、しかも体に悪い臭いを
もっていますので、封を開けた植物油は早ければ1ヶ月程度で
風味が落ちていきます。
家庭でてんぷらやフライを作ると、油酔いという現象に悩まされる方も
おられるかもしれません。油酔いの原因となるのは、
まさしく植物油が分解して、出来たアルデヒドという成分で、
これを揚げ物を調理するときに、吸うことで油酔いという現象が起こります。
油酔いが起こりやすい方は、安い植物油ではなく、少し高めの米油などが
入ったもので調理するか、揚げ物に何度も同じ油を使わないということが
必要となります。
ちなみに、油が酸化すると若干水に溶ける成分が出てきます。
ファーストフードや料理店の一部では、この水に溶ける成分が
どれだけあるかで、油の劣化度を管理しているところもあります。
2008年02月01日
最近の値上がり
ついこないだまで帰り道にあるドラッグストアには
一斤79円の食パンが山積みにされてあったのですが、
今年に入ってからは売り切れ状態。
スーパーの食パンも1斤100円のものは姿を消し、
全体的に値上がり傾向。
かなりのスピードであらゆるものの値段が上がっていますね。
今後下がることはなく、値上がりしかないようですので、
時代の流れが明らかに変わってきています。
化粧品を見ると、化粧品原料を製造する大手化学メーカーのプラントで
色々とトラブルが発生しています。
たとえば、化粧品に保湿剤としてよく使われるBGは、
日本で2社(合成法)しか作っていませんが、そのうちの1社のプラントが止まって
大変な供給不足に陥っています。
石油から合成界面活性剤を作るのですが、シェルや三菱化学といったプラントも
突然トラブルによって停止して、品不足となっています。
化粧品には石油系は価格が高くて、イメージもあまりよくないということで
界面活性剤としては使われていませんが、メイククレンジング用の
油剤原料として大量に使われています。(シリコーンをよく溶解します)
植物系界面活性剤についても、植物油の価格は2割も3割も一昨年に比べて
上昇しているため、原料価格は上がる一方です。
花王など一部の企業は家庭品の値上げを行わないということを宣言していますが、
企業相手の化粧品原料については大幅な値上げを行っており、
花王は原料会社という側面を持っていますので、このやり方には業界から
大変な反発を招いています。
一昔と違って、原料の値上げを認めないのなら、よそ様から買ってくださいと
強硬な態度に出る企業も多く、90年代はお金の価値が上がって、
原料の価格が下がる一方だったのに比べると、転換点を迎えたと実感しています。
一斤79円の食パンが山積みにされてあったのですが、
今年に入ってからは売り切れ状態。
スーパーの食パンも1斤100円のものは姿を消し、
全体的に値上がり傾向。
かなりのスピードであらゆるものの値段が上がっていますね。
今後下がることはなく、値上がりしかないようですので、
時代の流れが明らかに変わってきています。
化粧品を見ると、化粧品原料を製造する大手化学メーカーのプラントで
色々とトラブルが発生しています。
たとえば、化粧品に保湿剤としてよく使われるBGは、
日本で2社(合成法)しか作っていませんが、そのうちの1社のプラントが止まって
大変な供給不足に陥っています。
石油から合成界面活性剤を作るのですが、シェルや三菱化学といったプラントも
突然トラブルによって停止して、品不足となっています。
化粧品には石油系は価格が高くて、イメージもあまりよくないということで
界面活性剤としては使われていませんが、メイククレンジング用の
油剤原料として大量に使われています。(シリコーンをよく溶解します)
植物系界面活性剤についても、植物油の価格は2割も3割も一昨年に比べて
上昇しているため、原料価格は上がる一方です。
花王など一部の企業は家庭品の値上げを行わないということを宣言していますが、
企業相手の化粧品原料については大幅な値上げを行っており、
花王は原料会社という側面を持っていますので、このやり方には業界から
大変な反発を招いています。
一昔と違って、原料の値上げを認めないのなら、よそ様から買ってくださいと
強硬な態度に出る企業も多く、90年代はお金の価値が上がって、
原料の価格が下がる一方だったのに比べると、転換点を迎えたと実感しています。