2008年06月

2008年06月30日

毛穴の悩み・・

10年前の調査ですが、女子高校生、女子大生の半数に
毛穴へ悩み(汚れや目立ち)を持っているとの調査結果がありました。

年齢が進むにつれて、毛穴への悩みは減り、
小じわやくすみなどの悩みが増えてきますが、
それでも肌質によっては、毛穴は悩みの元です。

毛穴の悩みについても18歳から30歳半ばまでは、詰まった毛穴。
つまり、毛穴の中の「詰まりもの」を気にする傾向にあります。

30歳以降は「詰まりもの」より「開いた毛穴」に悩む傾向にあります。

若い頃毛穴に詰まりものが多く出来た結果、毛穴が開いてしまうのか、
それとも毛穴のつまりものとは関係なく、加齢と共に肌のハリが減り
毛穴が開いてくるのか、まだわからない点が多いのが実情です。

ただ、毛穴の中で目立つのは、顔の一部という方がほとんどです。

一番鼻が多く、次に頬、そして鼻梁側となります。
他の部分の顎や額などはあまり目立ちません。

毛穴の汚れというのは、中に詰まっているだけに
なかなか洗顔料などでは落ちにくい汚れとなっています。

皮膚から出っ張っていれば、擦れば落ちていきますが、
中に詰まっているものは、掻きだすしかないため、
水へ簡単に溶ける汚れならともかく水へ溶けづらく
皮脂のように流動性がないものにとっては、かなり手ごわい相手となっています。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品 

2008年06月27日

おいしい油 その3

さて、油を混ぜることで、味覚が変化するかどうか見た研究があります。
日水誌、66、876−881、2000の論文です。

マグロから抽出したエキスに、マグロの油、大豆油、ラードを混ぜて
食べることで味がどう変化するか見たものです。

本来、油はなんの味もしないものですから、油を変えても
それほど変化ないのかもしれません。

食べたときにすぐに味がでるか、それとも後味が強くなるか。
甘みや塩辛味、酸味や苦味、旨味などを調べました。

面白いことに、どの油でも味は変化しています。

特に旨味の増強は、マグロ油や大豆油で起こっています。

もちろん、食物との相性も大きいかと思います。

中華料理などでチャーハンはラードで作ったほうが美味しいですし、
料理の種類によっては、油で味がどうやら変化することがはっきりしてきたようです。

マグロのトロが美味しいのは、マグロの油によって
旨味が増強されているからこそ、より際立っている美味しくなっている可能性が高いのです。

砂糖の甘みを感じさせなくなるギムネマは一時期流行りましたが、
似たような感じで、舌に作用して、マグロの油はどうやら旨味を増強するようです。

(クリックすれば大きくなります)
油の旨み

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)食品の科学 

2008年06月25日

おいしい油 その2

ブランド牛の霜降り肉は、脂肪がナノ粒子となっていると界面化学の文献で読んだことがあります。

本当ににそれがおいしさにつながるかどうかは良くわかりません。
単に電子顕微鏡でみたら、そういう結果だったということにすぎませんから。

以前、合成霜降り肉の広告が大手新聞に載って問題となったことがありました。
この場合、天然の霜降り肉のように見せかけたのが、問題でした。

「脂肪注入肉」というのは、外食産業では良く使われているようで、
油を注入しただけでは、硬くなった肉を柔らかくするのは難しいです。
そのため繊維を切る処理も機械で施すようですが、
中にはタンパク質分解酵素を使用する場合もあるようです。

まあ、肉の下ごしらえに植物のタンパク質分解酵素を利用するというのは
家庭でもやることなので、たいしたことではないのかもしれませんが。

油は単独で舐めても特に美味しく感じるものではありません。

ただ、料理に油を添加してやると旨みが増強することがあります。

油も低温でローストして使うかどうかでもだいぶ変わりますし、
味覚の変化というのものは面白いものです。

また、油は、油っこさを感じさせますが、
面白いのは、必ずしも油の含有量に比例していないことです。

たとえば、単に油を水に乳液状に溶かしてやると、
油分が35%以上となると油っこさを感じるようになります。

一方、マヨネーズのような脂質が70%も入っているものが
油っこさを感じにくいこともあります。

水への溶け方や他の成分の共存によって、本来油っこくて気持ち悪いはずのものが
美味しく食べれるようになっていくのです。

ちなみに化粧品の世界でも同じように、油分の配合量が多くても
乳化の仕方で、オイリーさを軽減することができます。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)食品の科学 

2008年06月23日

おいしい油 その1

子供の頃は赤み肉が好きだったんですが、霜降り肉もいいなと思うようになってきました。

最近では、ステーキよりハンバーグの方が美味しく感じるようになり
だんだんと安上がりの味覚となってきました。

ついこの前にはインターネットで探した安い松坂牛の焼肉セットを
買ってみましたが、なんかいまいちで、スーパーで売っている激安の
ハムステーキの方がよっぽど美味しいじゃないかと思ったのには、
我ながらイヤになりましたが・・(^^;;

霜降り肉の美味しさを科学的に追求した文献というのは、
ありそうでどうもないようです。

もともと霜降り肉を美味しいと思うのは、日本人やアジア人ぐらいということで
諸外国ではそんな研究自体やっていないようです。

そもそも欧米の金持ちは、とてもやわらかくて美味しい子牛の肉を食べますし、
フランス料理には霜降り肉を使わず、もっぱら赤み肉を使うようです。

子牛の肉を買えない人は肉の味をソースで補って食べるため、
ソースの文化が発展したと、昔読んだ料理本には書いてありました。

料理の本もレシピばかりが多いので、その脂身が赤みに対して
重量比がどのくらいあれば、どういう味になりやすいとか
そういう理論的にどうこう説明するものはありません。

まあ、料理本は、買った人がうまい料理を作れることが第一の目的なので、
理論的な話は、「そんなの関係ねえ」のかもしれません。

ただ、食品会社の研究員となってくると、理論家も多くいます。
アイスクリーム作るのにも色々理論式はあるようですし、
成分間反応をある程度理解しておく必要があるようです。


shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)食品の科学 

2008年06月20日

心に働きかけるエタノール

エタノールはどうも悪いイメージが強いみたいですね。

それほどでもないのに・・と思いますが。

刺激が強い、保湿成分を流出させるといったイメージがあります。

ただ、スキコンのようなエタノールを高配合したローションは
相変わらず根強い人気がありますし、気にする人、気にしない人様々といったところでしょうか。

エタノールは一般的に清涼感を与えるために配合されます。

その他、水に溶けにくい成分を安定に溶かしたり、
べたつきのある成分のべたつきを軽減したりなど。

あと、パラベンなどの防腐剤量を減らせるというメリットもあります。

また、植物エキスなどはエタノールを用いて、抽出することもありますので、
エタノール抽出液を配合した場合もエタノールの表示が必要となります。

エタノールの清涼感は、エタノールが肌から蒸発するときに
熱を奪うので、起こる現象です。

化粧水でお手入れを行ったという一種のサインであり、
そのさっぱり感や満足感が心を落ち着かせるとも言われています。

今は特にじめじめして、すっきりしない天気が続いていますが、
夏場は手作り化粧水などにもエタノールを5〜10%程度配合して、
さっぱり仕様にされてもよいのではと思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(5)化粧品原料 

2008年06月18日

乳化型のオイルクレンジングが発売されました

研究から商品化まで大変時間がかかりましたが、乳化型のオイルクレンジングが
ようやく完成しました。

お風呂で使えるというオイルクレンジング剤は
だいぶ世の中に溢れてきました。

耐水性の日焼け止めやマスカラ、角栓などを落とそうとすると
ミルククレンジングでは対応できず、オイルクレンジング剤が必要となります。

ただ、オイルクレンジング剤はお風呂で使おうとすると一工夫が必要となります。
製品自体の安定性も悪くなるので、先行したK社ではクレンジング剤内での分離が
起こり、商品の回収を余儀なくされたこともしばしば。

企業にとっては商品回収のリスクがあるため、
なかなか踏み込めないところも多かったようです。

トゥヴェールのパーフェクトクレンジングは、
POE系の界面活性剤を使用せずに脂肪酸とグリセリンから作った
ポリグリセリン脂肪酸エステルのみを使用しているのが特徴です。

やはり食品添加物にも使用されていて、実際、チョコレートや缶コーヒーなどで
なじみがあるものなら、体内に入っても消化されて栄養になるだけなので、
安心というものです。

昔からある乳化剤なのですが、混合物が多く、化粧品の乳化には
ほとんど使われていませんでした。

それが分離技術の進歩により、乳化力の高い本来の乳化剤の姿となり、
多くの化粧品に使われるようになっています。

さすがにグリセリンだけあって、しっとりした使い心地なのが特徴です。
POE系は逆にさっぱりしたものとなります。

安全性の高い乳化剤を使用したクレンジングでしたら、
パーフェクトクレンジングはお勧めの一品となります。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(4)クレンジング 

2008年06月16日

原料がまた値上がりしそうです

中国が先月、リンの関税を大幅に引き上げるとの方針を明確にしました。
関税率が数年前に5倍くらいにあがるようです。
リンは6月からすでに値上がりしているのですが、
どのリン製品も1年前に比べて2倍以上となっています。

鉱物資源の中でもリンは最も早く枯渇するものとして
何十年前から言われていて、西側諸国でも自国のリン鉱石の輸出を
止めている国もあります。

そういう現状では中国のリン輸出規制もいつか行われることなので、
仕方がないのかもしれませんが、リンは農業における3大肥料の1成分として
大量に消費されていますし、まず日本の農産物の価格は
確実に上がっていくことが予想されます。

リンを大量に使っているのは、リン系の界面活性剤を使用している
花王の弱酸性ビオレですが、ここまで原料価格が上昇すると
先行きがかなり厳しそうな感じです。

ついでにリン酸系ビタミンC誘導体も値上げの対象となっています・・

化粧品原料もあらゆるものが値上がりとなっています。

植物油や脂肪酸、石油系、鉱物系など値上がりしない分野はないほどで、
ほとんど数ヶ月ごとに値上がりしているような状況です。

値上げを認めないのなら、品物は出荷しないというようなやり取りも
ごく普通になってきています。

バイオ燃料拡大のため世界的な農業ブームが起こっていますが、
あらゆるものがそのあおり受けているような気がします。

ちなみにリンの用途は、ほとんど肥料ですが、撒いた肥料のうち
作物に利用されるのは数割程度で、ほとんどが田畑から川へ流れ、
さらには海へと流れていきます。

海に流れ着いたリンは海底に沈み、数千年単位で海底を循環していくらしいです。
この海底を循環していたリンが上にあがっていくと、
植物プランクトンが増えて、それをエサにするイワシなどが大量に発生します。
イワシが増えるとそれをエサにする海鳥が増えていきます。

この海鳥の糞がポイントで濃縮されたリンが含まれ、落とされた糞が固まり
リン鉱石となっていきます。

えらく時間のかかる食物連鎖ですが、ペルーやチリ沖の漁は
海底を移動してくるリンの量によって漁獲高が大きく左右されることがわかっています。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品原料 

2008年06月13日

日焼け止めを薄く塗った場合の紫外線防御度

日焼け止めを薄く塗った場合は、どのくらい効果が落ちるかごぞんじでしょうか?

参考までに文献から抜き出したデータを書き出します。

標準量は1cm2あたり2mg塗布します。
標準的な日本人なら一日一回塗るなら、30日で約18g程度消費します。

だいたい厚塗りをするのは、ボディの方なので、
実際に顔に塗布される量はかなり少ないものと思います。

塗る量を標準量、標準の3/4、標準の半分、標準の1/4の量で
どこまでSPF値が変わるか見てみると

SPF8の場合は、
標準量ではSPF8ですが、3/4量で4.8、半分量で2.8、1/4で1.7
となります。

SPF15は3/4量で7.6、半分量で3.9、1/4で2.0
SPF30は3/4量で12.8、半分量で5.5、1/4で2.3
SPF50は3/4量で18.8、半分量で7.4、1/4で2.7となります。
(FJ 37-43,5,1999)

これは理論計算値であるため、実際の日焼け止めを塗ったものではありません。
ただ、日焼け止めを減らした場合、理論計算値ほどでもありませんが、
大幅に紫外線防御度が落ちることは確認されています。

とくに高いSPF値のものであっても、薄く塗るのはよくないですね。

高いSPF値だから、少量塗っても効くだろうというのは間違いで、
野外にいる時間が長いときには要注意です。

ちなみにSPF1は15分間の紫外線防御効果がなります。
SPF10なら15×10=150分の紫外線防御となります。
実際には、汗や皮脂が流れ出すと、その効果は落ちてきますので、
ある程度時間が経ったら塗りなおしが必要となってきます。

なお、今でこそSPFの測定法は世界で統一されましたが、
90年代ではばらばらで、日本においても各企業が独自の方法で
SPF値を測定していました。

そのため、他社のSPF50のものが、自社基準ではSPF20といったことが
往々にありました。
まあ、それでは使う方が不便ということで、測定方法の世界統一が行われたわけです。


shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品 

2008年06月11日

セラミドを化粧水へ取り入れる

手作り化粧水の配合に油分を配合するのは至難の業です。

それはなかなかよい乳化剤がないからで、
レシチンなどではなかなか薄い油分を上手に乳化することができないからです。

レシチンとタンパク質だけで、油分を乳化している手本といえば牛乳です。
動物の体は見事なもので、とくに攪拌などのエネルギーを使わずとも
水に油分を乳化させて、分泌することができます。

ただ、これを手作り化粧水で真似するのは、至難の業で、
タンパク質での乳化は、響きは良いのですが、どうも安定性や
使用感の問題から化粧品では使われません。

せいぜい食品分野のコーヒーフレッシュ程度でしょうか。

それで、気軽に油分を加えたいのでしたら、
トゥヴェールのリペアエッセンス(20ml 2100円)をお勧めします。

こちらは油分といっても、セラミドやコレステロールなどの
細胞間脂質となりますが、水分蒸発阻止については
肌の重要な成分の混合物となります。

このリペアエッセンスは、欧州で開発されたセラミド複合製剤原液そのもので、
多くの中小化粧品メーカーで採用されています。
それぞれ細胞間脂質や他の命名を行い、この製剤を何パーセント配合していることを
売り物にしたものも多くあります。

全成分表示を見て、セラミド1、3、6の名前があれば、
ほぼ間違いなくこの製剤を使用しています。

しかも市場のほとんどの化粧品はリペアエッセンスを10%以下しか
配合していません。それで十分効果を発揮するからです。

グリセリン 10%程度とこのリペアエッセンス少量混ぜたものが
数十mlで何千円という価格で売れている現状を考えますと、
手作り初心者の方でもこのリペアエッセンスを化粧水に配合することで
ある程度満足度の高いものを作れるのではないかと思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品 

2008年06月09日

バストトップの美白

結構、バストトップの美白というのは、悩んでいる方も多く
それなりに高い値段で売れるカテゴリーの一つらしいです。

ただ、バストトップというのは、非常に刺激に敏感な部分です。
見ればわかりますが、毛細血管が多量に集中しているため、
血流量が多く、赤く見えます。

ですので、顔に塗る美白剤だと、濃度が高すぎて
刺激を感じる場合があるので、要注意が必要。

最近はハイドロキノンを配合した美白剤などもありますが、
ああいうものは刺激が強すぎて向かないと思います。

ビタミンC系のものは、刺激が低いので向いていますが、
ただ、下着についたままほっておくと、数日でビタミンC誘導体が
酸化され黄色や茶色に変色することがあるので要注意です。
もちろん、毎日洗濯すれば問題ありません。

これはビタミンC系だけでなく、大抵の美白剤は、抗酸化剤としての
機能もありますので、布などにつくと、布表面に広がり、
その結果、空気との接触面積が増えて、酸化しやすくなり、
下着の変色につながります。

なお、バストトップのメラニン色素は遺伝子によって
メラニンを作るように命令されているので、
美白剤で薄く出来る余地は限られています。

リンゴがモモにはなりませんので、要注意。

ほかにもウエストラインの黒ずみも悩みの種ですが、
こちらも美白剤で対応可能です。

昔、ナイロンタオルが流行ったとき、タオルでの摩擦刺激で
体が黒く変色した人がたくさん出現しましたが、
ウエストラインの黒ずみも同じような理由です。

こちらも衣服との摩擦刺激により、ちょうどベルトのある
腰の位置で黒ずみが発生します。

若い人より年配の方に多いのが特徴。

皮膚のしみは日に当たるだけではなく、
刺激によっても起こりますので、締め付けるタイプの下着を使うときには
その後の皮膚の変化も注意が必要です。


shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品