2009年06月

2009年06月29日

メタボと老化

老化は誰でも避けられないもの。

ただ、アンチエイジング医学が盛んなように、如何に遅延させるかがブームになっています。

成長ホルモンなど色々な薬剤もありますが、老化を研究する研究者の中で最も支持を受けているのが、カロリー制限。

要は食事のカロリーを適切にコントロールすることで、老化を遅らせること。

ダイエットではなく、適切なカロリーを摂ることです。

食事を取ると、その栄養分を吸収し、体の細胞が増えていきます。

必要な細胞だけが増えればいいのですが、問題はある一定以上増えると、
炎症を起こすような細胞も一緒に増えること。

その代表例が脂肪細胞で、この細胞が増えると炎症性物質の分泌が増え、
体の至るところで、微弱な炎症が起こっていきます。

問題は、微少な炎症なら自覚症状がないこと。

ただ、これが重なっていくと、病気となっていきます。

内臓肥満や高脂血症、高血糖などは、メタボと言われ、内容は脂肪細胞が
増えていく症状ですが、この脂肪細胞が様々な炎症性物質を作るため、
動脈硬化や糖尿病の原因となりかねません。

困ったことに血管を老化させる成分は、肌もついでに老化しますので、
メタボは老化促進病とも考えられています。

結局、メタボへの対処というのは、必要以上のカロリーを摂らず、
適切な運動を行って、カロリーを消費する。

つまり、これらの行動を通して、脂肪細胞から分泌される炎症性物質をいかに低減させるかが重要となります。


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2009年06月26日

高分子 その2

キサンタンガムは、化粧品ではまあまあ使われる増粘剤です。

まあまあという表現は、自然派化粧品などがメインになるからです。

ブドウ糖もしくはでん粉を発酵して作る高分子で、発酵系では一番生産量が多いと思います。
食品などにも良く使われます。

このキサンタンガムの長所は自然由来ということですが、弱点はなぜか菌汚染されやすいこと。

水に溶けにくい為、水溶液にするときには、苦労しますが、
塩類が多くても増粘することができます。

塩類といえば、保湿目的のミネラル成分ですが、こちらは配合量が多いと
べたつくため、それほど多くの量は配合されません。

むしろ、塩類とはちょっと違うビタミンC誘導体の増粘に使われます。
ビタミンC誘導体は、塩類とは違いますが、高分子の周りの水分を
自分に引き寄せる為、カルボマーでは増粘できません。

高分子の特徴は、フィルムのような膜を張ること。

様々な高分子があり、髪に向いているもの、肌に向いているもの、色々ありますが、
肌に使うものは、感触が一番大事。逆に髪に使うものは、感触も大事ですが、
それより皮膜を張って髪を保護する効果が求められます。

髪に使う場合は、髪形の維持が大事で、風が吹いても髪形が崩れないこと、
雨が降っても髪が広がらないことが重要視されます。

スキンケアで使われる高分子素材が、髪のセット能力があるかというと
ぜんぜんなくて、逆に髪に使う高分子を肌に使うと皮膜感がありすぎて、
肌がつっぱるような感じになります。

つまり、髪と肌では要求する性能が違うため、使われる素材も全くの別物となります。



shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品原料 

2009年06月24日

高分子 その1

様々な高分子が食品や化粧品に使われています。

高分子とは、その名の通り、低分子化合物が連なったもので、
低分子状態とは違う物性を現します。

たとえば、低分子状態では、発がん性のあるような成分であっても
高分子になることで、体内はおろか細胞へも大きすぎて進入できなくなり、
発がん性はなくなり、安全に使用することができます。

数々のプラスチックが代表的なものですね。

プラスチックの原料は生体にとって毒性が高いものが多いのですが、
高分子にすることで、毒性が消えてしまいます。

植物の体はブドウ糖がポリマーとなったセルロースが基本に対して、
動物の体はアミノ酸がポリマー化したたんぱく質が基本です。

水に溶ける高分子は、自分の周りに多くの水分子を引き寄せます。

水とどれだけくっつけるかで、水を保持する能力も変ってきます。

ただ、どんな水溶液でも高分子はゲルにできるかというとそうではありません。

特に弱いのが、無機塩などが含まれていると、高分子が水に溶けなくなり、
ゲル化しなくなります。

カルボマーなど、化粧品に使われる合成高分子がこのような挙動を示します。

たとえば水溶性のビタミンC誘導体などもカルボマーのゲルを壊す為、
カルボマーでは粘度をあげることができません。

このような時には耐塩性のポリマーを使用する必要があります。

一般的には、キサンタンガムというでん粉を発酵して作るポリマーが
耐塩性があるため、増粘剤としてよく使われます。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品原料 

2009年06月22日

大阪のホテルが安かったので・・・

泊まってきました(笑)

リッツカールトンが、ビジネスホテル並みの価格で出されているのを見つけて、行ってきました。

一休という有名なサイトで予約して、二人で1泊17000円。

USJ隣接のホテルが二人で1泊6000円で出されていたり、
大阪はインフルエンザの影響がかなり深刻ですが、
考えてみれば今まで手が届かなかったものに触れる良いチャンス。

おそらくこんなに安く泊まれるのは、そう長くないでしょう。
2歳児で食事もタダのときに行かねば・・(笑)

今までレジャーは、朝から晩まで疲れるまで遊んで、ホテルには寝に帰るという
程度のものでしたが・・・、泊まってみるとシティホテルは良いですね(笑)

高層階に泊まったので、夜景がとても綺麗。

都会の中心から外を見るのも悪くないです。

ホテルにチェックインのとき、5000円でアップグレードできると囁かれたので
迷わずアップグレードしましたが、大正解でした。

うちの2歳の娘はずーとはしゃぎまわっていましたし、51平米の広い部屋に大満足です。

落ち着いた内装で、物音もほとんど聞こえない静かなホテル。
のんびり過ごせました。

ここの良いところは、子供でもプールに入れること。
フィットネスとの兼用プールなので、年齢制限があるのは当たり前だと
思っていましたが、ここはそういった制限もなかったので、プールやジャグジーに
気持ちよく入らせてもらいました。

朝の9時から子供が解禁になるのですが、子供連れで6家族くらいはいましたね。

短い滞在でしたが、ちびさんもホテルライフを満喫した一日でした。



バスルームの洗面台。二人で並んで使える大きさです。
リッツ1











客室からの風景。あいにくい曇りのため、遠くは見えませんが、それでも満足。
リッツ2

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(2)プライベート 

2009年06月19日

グリチルリチン酸について

甘草の有効成分であるグリチルリチン酸は水溶性の成分で、抗炎症効果を期待して、化粧水等によく配合されています。

同じく甘草の有効成分で、油に溶けるタイプの抗炎症成分で、グリチルレチン酸というものもあります。

こちらはグリチルリチン酸に塩酸などの酸を作用させることで、一部分解し、
油に溶ける部分だけを抽出して作られたもの。

基本的にグリチルレチン酸がステロイドに化学構造が良く似ているため、
抗炎症効果があるのですが、ステロイド剤のように夜塗れば、
朝には肌が回復しているというような、即効性はありません。

じわじわと肌を回復させていくようなものです。

特に化粧品は、医薬品ではないので、実際に治療するほどの量は、配合されません。

グリチルリチン酸やグリチルレチン酸の良いところは、副作用が少ないこと。

毎日、連続して使う化粧品に副作用の薬剤を使用するわけにはいきませんが、
グリチルリチン酸は作用が緩慢なため、配合量を守れば安全に使いこなせる成分であります。

ちなみにグリチルリチン酸自体は油に溶ける部分と水に溶ける部分が共存するため、界面活性剤としての作用もあります。

そのため、グリチルリチン酸を乳化剤として使う研究なども行われています。

グリチルリチン酸自体は、甘みがあるため古くから甘味料としても使われており、
砂糖の100倍を持ち、塩味によく合う甘みとして知られています。
そのため、味噌やしょうゆ、漬物などの甘味料として、使用されています。

なお、グリチルリチン酸は配合量が多いと肌を乾燥させるデータもあり、
適切な配合量で使うことが望ましい薬剤でもあります。

shin_chanz at 17:24|PermalinkComments(0)化粧品原料 

2009年06月17日

爪のほくろ

爪のほくろについては、人種差があると書きましたが、考え方も違います。

白人において、爪にホクロが出現すると、皮膚癌を疑わなければなりません。

フランスの白人の調査では、健常人4400人中1.4%に爪のホクロが見られ、
45歳以上に多いとのデータがあります。

アメリカの黒人においては、20歳以上で77%が、50歳以上では100%に爪のホクロが見られます。

では、日本人になると、報告者によってかなり違ってきます。
ある皮膚科医の調査では、自分の患者285人を調査すると、13%にホクロが見られるという報告があります。
皮膚がんとは違う4mm以下でほとんどが1〜2mmのただのホクロ。

金沢大の学生や教職員3102人を調査した結果では、11%に爪のホクロが見られ、大部分が小さなものであったとの報告があります。

別の報告者では、1826人を調査したところ、1.6%しか爪のホクロが見られないとの結果もあり、結果にばらつきが生じています。

ホクロが癌になるかどうかというのは、その成長スピードに注目しなければなりません。
7mm以下のホクロで、癌になるものは、かなり確率が低く、逆に7mm以上の大きさのものでは、癌である確立が無視できなくなります。

皮膚癌かどうかの診察は、専門医によって行われますが、肉眼観察の精度は
専門医であっても60〜80%といわれています。

それは、医師の経験だけでなく、癌かもしれない、癌でないかもしれないという主観を持ってしまうため、どうしても精度が落ちてしまいます。

そのため、マイクロスコープなどで皮膚を撮影した後、コンピュータ処理を行い、
主観を入れないように客観的に判断する基準がいくつかあるようです。

なお、爪のホクロは紫外線に当たらなくても手指に刺激を与える仕事や
ホルモンの分泌異常が起こると出現することもあり、皮膚癌とは違う良性のただのホクロであることがほとんどのようです。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)病気 

2009年06月15日

足底のホクロにはご注意

紫外線に当たりすぎは皮膚がんの元。

私が小学生くらいまでは、日焼け大会などというものがあって、
どれだけ日焼けして、皮膚が黒くなったかということを競いあっていました。

しかし、今では、このような催しものはありません。

むしろ、日焼けの害が一般に浸透していて、子供向けの日焼け止めが良く売れているようです。

紫外線に当たりすぎると、細胞のDNAが光酸化され、致命的なエラーが発生することがあります。

身の回りの食中毒を起こす細菌ですら、日光に当たるとDNAが壊れ、死滅します。
布団を干すのは、日光消毒を利用するものですが、消毒剤を使わずとも安全に殺菌することができます。

さて、イメージ的に皮膚がんは日光が一番当たる場所、つまり顔や腕、手などに
多く出来そうに思えます。

しかしながら、日本人の皮膚がんの多くは、日光にほとんど当たることのない
足底に出現します。

なんで、足底なのか、色々説はありますが、足底にホクロが出現したら注意が必要です。

ちなみに日本人のホクロは、2mm以上のものが平均4個ぐらいあります。

癌はホクロが大きくなったものといわれますが、7mmというのが、基準となります。

ホクロ自体は幼児のときから20歳になるまで、様々な場所に出現し、
増え続けていきますが、20歳以降はそれほど増えません。
50歳以降になると逆に減っていきます。

問題は、大きくなっていくもので、ホクロの大きさが7mm以上になると癌の可能性があり、専門医の診察が不可欠となります。

なお、ホクロは足底のほか、爪の下にも出現してくるものもあります。
爪のほくろについては、かなり人種差があり、白人では少なく、黒人では多くなるという傾向があります。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)病気 

2009年06月12日

冬の肌荒れ

冬の肌荒れの原因は湿度の低下が主なもの。

ただ、これは環境によるものですが、体質によって影響するものもあります。

それは血流。

この場合の血流は、心臓から各器官に送られている熱い動脈の流れではなく、
皮膚表面の流れです。

皮膚表面の血流というのは、体温維持に関与するため、
気温によって血流量は大きく変わります。

たとえば、真夏なら、血流が増加するため、皮膚の表面温度は
36℃の体温付近まで上昇します。

体の中の熱を放出して、バランスをとる必要があるからですが、
逆に冬は血流を抑え、体温の低下を抑えます。

極寒の地では皮膚の表面温度が0℃になることも。

0℃は極端な例ですが、そうでなくても冬場は、とにかく抹消部分の
血管を収縮し、体内の中心部分が冷えるのを防ぎます。
当然、手足が冷たくなる冷え性も起こります。

問題は、毛細血管の流れが悪くなることで、肌の色みが悪くなるだけでなく、
栄養の供給や老廃物の排出もままならなくなること。

細胞が育むのに必要な栄養分が足りず、老廃物も排出されないということでしたら、
肌のバランスが崩れ、調子がおかしくなっていくことも。

とくに加齢と共に血液循環は悪くなり、皮膚温は下がっていく傾向にあります。

化粧品だけでは、すぐに解決するようなものでもありませんので、
長めのお風呂やマッサージによる血行促進が重要となります。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)栄養 

2009年06月10日

頭につける油

肌に使うオイルと違って、頭につけるオイルというのは、案外限られています。

髪の毛をまとめるのに良く使われているのがひまし油。
ポマードを使っていた世代の人に愛用されていました。

かつては、自動車のブレーキオイルにも使われていた特徴のあるオイルです。

インドや中国、ブラジルで栽培されています。

ひまし油を石鹸を作るときに混ぜると、石鹸の結晶が細かくなり、透明な石鹸が出来上がります。(ただし、ひまし油石鹸自体のあわ立ちはとても悪い)

プラスチックを作るときにもひまし油は使われており、工業用では重要な性能を持つ植物油です。

ちなみにひまし油はトウゴマ(ヒマ)の実から搾って作るのですが、トウゴマにはリシンという猛毒の蛋白質が含まれているため、食用油にはなりません。
(リシン自体は軍用化学物質の指定を受けて、移動が制限されています)

遠い外国からやってくるようなイメージのあるひまし油ですが、
大阪の町では自生しています。

おそらく、全国各地でひっそりと自生しているのではないでしょうか。

髪型を整える油の代表例はヒマシ油ですが、頭皮のマッサージといえば
椿オイルやセサミオイル、ホホバオイルが有名です。

椿オイルも昔から髪の毛に使うオイルとして有名ですが、
オレイン酸の割合が80%と高いのが特徴のオイルです。
肌に浸透しやすいオイルの代表例でしょう。
10年ほど前はカネボウのサラが椿を売り物にしていましたが、
いつの間にか資生堂のシャンプーの代表成分になってしまいましたね・・(^^;;

セサミオイルは、いわゆるゴマ油。ただ、食用の場合は焙煎油と白絞油の2種類がありますが、化粧品で使うのは、白絞油の方です。
インドの美容法では、ゴマ油を良く使います。
少しべたつきがあるので、テクスチャ的には椿オイルの方がまだ優れていると思います。

ホホバ油はインディアンが抜け毛を防いだり、髪の毛の手入れに使っていたということで有名なオイルです。
こちらも肌への浸透性が優れたオイルですね。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(3)植物の知識 

2009年06月08日

生薬エキスの抗炎症効果

様々な生薬エキスが抗炎症効果を持っています。

基本的に、ポリフェノール系の成分が抗炎症効果を持つため、ポリフェノールを含むエキスは大なり小なり抗炎症効果があります。

ただ、抗炎症効果と聞くと、そのエキス自体に被れないかというと、そうではありません。

残念ながら、肌に合わないということも起こります。

抗炎症効果をもつ成分自体が、アレルギーの原因になることもあります。

ごくまれにですが、ステロイド剤が原因でかぶれが発生することもあります。

本来、かぶれを治すために使う治療薬自体に、肌が違和感を持ち、かぶれてしまうのです。

生薬エキスもやはり同じようにかぶれることもあり、注意が必要です。

甘草などは、化粧品でよく使われるエキスで、医薬品の塗り薬にも抗炎症効果を期待して使われます。

非ステロイド系の抗炎症成分としては、代表的なものです。
肌に吸収されやすいように様々な誘導体が存在するのも、この成分の特徴のひとつ。

ただ、こちらもまれにかぶれが発生するため、やはり注意が必要です。

肌に働きかける力があるということは、良いこともありますが、
思わぬマイナス反応が出てくることもあります。

生薬エキスの場合は、含んでいる成分が多岐に渡るため、化学合成された単一の化合物と違い、複雑な反応を見せることがあります。良いこともであり、マイナス点でもあります。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)植物エキス