2010年03月

2010年03月31日

皮脂へのスタンス その1

化粧品会社の皮脂へのスタンスというのは、全く逆のことがあります。

皮脂の重要性を訴える企業もあれば、毎日石鹸もしくは洗顔料で洗顔して皮脂を取り除いた方が良いというところも。

皮脂が安全という企業もあれば、皮脂の酸化を防がないといけないというところ。

全く、逆の説明を聞くこともしばしばでしょうか。

意外にも皮脂を意識せずに問題視することは昔から行われています。
それはどういうことかというと、ニキビ患者へのアドバイス。

若い頃はニキビが良くできて、非常に悩むこともしばしばありました。
そのときよく言われたのが、一日何度も洗顔しなさいということでした。
たいてい身内から言われるものです。

不潔だから、ニキビが出来る。つまり、皮脂はニキビの元凶であるという思想でしょうか。

若い頃は何も考えていませんでしたが、そもそもニキビの場合、毛穴の中で詰まる皮脂が問題であって、毛穴から外へ出て顔に広がった皮脂はさほど問題ではありません。

ただ、皮脂が多い人は、少ない人に比べると皮脂の生産量が多く、毛穴を通る皮脂の量も多くなるわけです。
その中にへそを曲げて、「オレは外に出たくない」という引きこもりの皮脂が毛穴の中に留まることで、炎症が起き、ニキビの原因となるわけです。

しかし、なぜ、毛穴の中で皮脂が引きこもりになってしまうのかわかりません。
ニキビの原因となるアクネ菌も原因のひとつですが、今のところ誰もが納得する明確な理由というのはありません。

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2010年03月29日

染毛剤の小さな疑問

男性向け白髪用染毛剤は染める時間が5分なのに、女性向けは30分が普通。

なぜだと思いますか?

色々理由はあります。
男性は気が短く、30分も染毛にかけるのは我慢できないというのも多いです。
面倒だからお風呂に入っているときに毛を染めてしまうんですね。

ここが大きなポイントで、お風呂に入っている間に染めれないと売れないようです。
本来は服を着た状態で染めるのが当然なのですが、それを面倒に思う男性は多いです。

染毛剤が垂れて肌についても「まあ、いいか」という感じで、皮膚が染まってもいちいち気にしない人も多いし、鏡を見て、「しまった」と思っても、次に何かをすると忘れてしまうほど。
女性とは意識がまるで違います。

だから短髪の髪型の男性ならお風呂場で裸の状態で染めてしまう。
女性だったら、ありえないでしょう。
裸の状態で染毛すると、お風呂の鏡では写らない首や背中に垂れていて、皮膚が染まってしまっても気が付かないのですから。

また、男性向けの染毛剤は、コーナーを見ればわかりますが、黒しかないのが普通です。女性のように色のバリエーションはありません。
つまり、濃く発色すればいいのです。
女性向けのように微妙な色の違いは求められません。

ここが化学的に見ると大きなポイントで、使う染料が違うため、染まる時間も大きく変わります。

ほかには白髪の量によっても違います。

白髪が少ないのに染めると、微妙に白髪部分と黒髪部分で色の差ができます。
毛染めは一度髪の毛にあるメラニンを分解してから染料が浸透し、髪の毛の中で発色するという手順があります。

つまり、白髪が多いと、第一段階のメラニン分解部分が少なくて済むので、上手く染まるのですが、黒髪が多いとメラニンの分解が中途半端で染毛剤の浸透・発色が始まるため、上手く染めれません。

もちろん美容室で染める場合は、美容師がメラニンを壊す時間を考えなら、毛染めを行うので、失敗は少ないと思います。
家庭用の場合は安く出来る分、前処理や仕上がりを見ながら、毛染め時間を長くしたり、短くしたりということができないため、仕上がりにムラが生じてしまいます。

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2010年03月26日

米の成分 その3

米ぬかの成分で一番有用なのがオリザノールでしょう。

紫外線を吸収し、抗酸化作用を持ち、さらには防カビ効果を持っています。

生理活性効果は、成長促進や性腺刺激、女性ホルモン様効果を持ちます。
とくに更年期後の皮膚疾患の治療にオリザノールが使われます。

医薬品としては、むち打ち症の治療にも使われるほどです。

なかなかの生理活性効果を持つ成分ですが、白米には含まれません。

オリザノールの効果を期待するなら、玄米で食べる必要があります。

玄米にはもう一つ重要な成分が含まれ、それはフィチン酸です。
こちらは良くも悪くも働く成分です。

この成分は、キレート効果という金属イオンを取り除く効果を持ちます。

これが良い場合に働くときは、金属イオンによる油脂の酸化やその他、金属が行う悪さを封じ込めることが出来ます。

しかし、一方で問題なのが、食べたときですが、ミネラルの排出を促すということ。
特にカルシウムの排出を促すことです。

女性の方は特にカルシウムを必要としますが、フィチン酸はカルシウムと奪って排出するという問題を持っています。

玄米食の弱点がフィチン酸による暴挙で、フィチン酸は合成添加剤であるエデト酸に近いぐらいキレート力が強いため、食事から摂取するカルシウム量が少ないと問題となるため、カルシウムなどを含む食べ物を意識して摂る必要があります。

ところで、米ぬかの利用方法はよく問い合わせをいただくのですが、有用な成分があるのに関わらず、なかなか利用がむずかしいのは、米ぬか中の酵素が問題となります。

精米した後の米ぬかはすぐに分解が始まり、遊離脂肪酸が出来ます。
遊離脂肪酸は酸化しやすいため、品質は悪いほうへとどんどん突き進む一方となります。
オリザノールをエタノールで抽出しても遊離脂肪酸も一緒に抽出されるため、使えないエキスとなります。

化粧水には不適で、ガーゼや不織布に包んで入浴剤に利用するぐらいでしょうか。

個人では利用しがたいものとなります。

あとは漬物に使うのが一番かなと思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(11)植物の知識 

2010年03月24日

米のエキス その2

その他、αGCという保湿成分も酒造メーカーが作っています。
グリセリンと糖がくっついた保湿成分で、お酒の化粧品への応用において、見つけ出された保湿成分。グリセリルグルコシドという名称で各種化粧品へ配合されています。

白鹿がグリセリンとでんぷんから発酵法で製造を行っています。
さらっとしていながら、浸透が高く、しっとり感を与えます。

なかなか特徴的な感触をもっていて、面白い成分だと思います。

さて、お米は様々な化粧品原料に使われますが、主には玄米を削って出る米糠を原料とするものが多いです。

白米はもみという繊維質で出来た殻の中に入っています。
もみも消化できれば良いのですが、残念ながら人間は消化できません。

籾殻を取り除くと玄米が出てきます。

そして、玄米は、発芽すると植物となる胚芽と発芽時の栄養分となる胚乳からなります。
玄米はそのまま食べると美味しくないので、通常は玄米を削って米ぬかを取り除く精米を行いますが、米ぬかには胚芽を30%含むためビタミンEやビタミンB、そして油分が多く含まれます。
とくに油分は米ぬかの重量のうち20%を占める成分。また、油分だけでなく、さまざまな有益なタンパク質も米ぬかに含まれます。

油が米ぬかに多く含まれているとはいえ、圧搾してもでんぷんに吸着されているので、油分を押し出すのは困難です。
そのため、米油は溶剤抽出が基本となります。

ヘキサンなどの溶剤により、米ぬかから油分を分離し米油を作りますが、この米油自体は酸化安定性がよく、揚げ物をしても「油酔い」しにくい油として認識されています。

また、小学校の給食では米油がメインに使われます。遺伝子改良を行わずに作られた植物から得られる油というのは、米油がまず第一候補となり、しかも国産ということで使用されます。

さて、この米ぬかですが、一つ困ったことがあります。
それは米ぬかに含まれる油を分解する酵素が活発に活動すること。
玄米で保存しているときはそれほどはありませんが、精米して白米から米ぬかを覗くと、すぐに米ぬかの自己分解が始まります。

酵素の分解を阻止できないと油は分解され、遊離脂肪酸が増え、食べると不味い、肌に塗ると刺激があるオイルへと変貌していきます。

そのため、米ぬかから米油を作る工場というのは、米ぬかが出る地域に建てられており、新鮮な米ぬかをすぐに処理する流れとなっています。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)植物の知識 

2010年03月22日

米エキス

うちは兼業農家なので、お米を作ります。
しかし、昔と違って米の乾燥等は農協へ任せており、乾燥後はお米は誰のものかわからない米を預けた分だけ帰ってきます。

20年ぐらい前までは自宅で乾燥までやっていました。
田んぼで稲を刈った後、ガスバナーを利用して、乾燥機で乾燥させるのですが、一晩中うるさいし、しかも細かい稲のくずが飛び散り、それが肌に付くと、痒くて痒くて仕方ありませんでした。

今は夜中にそんなことをすると、うるさいと苦情が来ますし、ある程度農協に頼らないと稲作は難しくなっています。
都市近郊の農家は専業で無い限り、似たような感じではないでしょうか。

せいぜい家族と親戚が食べる分しかやっていませんが、米を作っても儲かることはなく、むしろ労務費を考えると恐らくサラリーマンをして、米を買ったほうがマシというもの。

まあ、こんなこと書いて仕方ありませんが、さて、お米を利用した化粧品は色々増えてきています。
米成分の直接的な利用や関節的なもの、様々な種類があります。

ライスパワーエキスのような米の発酵エキスはコーセーが採用し、結構売れました。

これは勇心酒造が開発したもので、保湿効果が売り物です。

最近の酒造メーカーは、お酒ばかり造っているかというと、そうでもなく化粧品の開発も熱心に行っています。

たとえば花王が最近売り出した、メラニンそのもので染毛する男性用染毛剤もメラニンの原料は酒造メーカーが開発したもの。

お酒を造るときに、メラニンができる現象に注目して、もともとはそれを防ぐ目的が、むしろ利用できないかと考えられ、毛染め剤となりました。
今のところ黒しかできないので、黒髪になればそれでいいと思う男性向けのみとなっています。


shin_chanz at 00:00|PermalinkComments(0)植物の知識 

2010年03月19日

高脂肪食とやる気・・

物覚えが悪くなる食事というものがあるようです。

まだまだ、ラットでの話。
しかし、薬はラットの健康状態を良くするものがまず第一の候補となるので、ラットの結果だからといって、侮れません。

ラットの物覚えを悪くさせた原因、それは単なる脂肪分のとりすぎ。
脂肪は、肥満や糖尿病、心臓病を悪化させますが、短期的な影響についてはあまり考慮されていませんでした。

高脂肪食を何年も続けることで、色々な病気へと発展していくと考えられていましたが、10日ほどの食事で、ラットの行動に変化が現れることが確認されました。

健康に良いと言われているオリーブ油や大豆油などを用いて、脂肪分として7.5%しか含まない低脂肪食と55%の高脂肪食を食べさせて健康状態を比較しました。

4日目で心臓への負担が高脂肪食で確認され、心臓肥大が始まり、9日目には迷路実験で、迷路を抜け出すための時間がかかるばかりが間違いが多く見られるようになっています。

つまり、食事内容で物忘れのみならず注意不足が起こるとのこと。
細胞レベルでもタンパク質の変化があるようですが、これが関係しているかはまだこれからの解明が必要のようです。

ただ、明らかに運動機能や短期記憶の低下が見られたことで、脂肪分が何らかの影響を脳にも及ぼしていることが示唆されているようです。

脂っこい食事やチョコレート好きな方は、気になる研究結果でした。
(The FASEB Journal09-139691)

ところで、日本人の好きなお茶ですが、面白い研究がありました。
緑茶を1日3杯飲んでいるひとは、1/2杯以下しか飲まない人に比べてテロメアが少し長いとか。

この少し長いのは4.6K塩基対分となるのですが、テロメアは細胞の寿命の長さを決めるのに重要な因子でもあり、ちょうどこれが5年分に相当するとか。

どこまで信用できるかわかりませんが、少なくとも毎日お茶を飲むことはやはり健康には良いようです。Bri j Nutr(S0007114 50991383)



shin_chanz at 00:00|PermalinkComments(0)栄養 

2010年03月17日

歯科でのイオン導入

たまに聞かれる質問で、皮膚科でのイオン導入の方が効果が高いのかというものがあります。

エステサロンや皮膚科でのイオン導入は一回数千円〜1万円程度かかることもしばしば。

家庭用のイオン導入より効果があることが宣伝されていますが、果たしてどうでしょうか。治療行為ではなくあくまで患者さんの希望で行うものです。そのため、医者以外でも何の資格を持たない人でもイオン導入が可能です。

あまりに期待しすぎるのもどうかなと思います。

そもそもイオン導入器は、医療機器ではありません。
ただ、イオン導入器の販売業者もしたたかで、高価な機器を医者やエステサロンに売りつけています。中身より外観が重要らしく、機器の外装にやたらお金がかかっています。そのため、エステや皮膚科でやるイオン導入が高いというのも理由のひとつ。

一方、医療機器タイプのイオン導入器もあります。
歯科向けのイオン導入器で、こちらは主として虫歯予防のフッ素の浸透を良くするために使うものですが、治療にも使われます。

イオン導入によりフッ素を単に塗るだけより効果が高くなるため、普及しつつあります。

フッ素は濃度を高くすれば、その分効果も高まるのですが、問題は濃度が高いと健康被害が生じる可能性があるため、むやみやたらに濃度を高くすることはできません。

つまり、限られた濃度で使うしかないフッ素をいかに効果的に塗布すればよいのかと検討された上できたのが、フッ素のイオン導入法です。(原則健康保険は使えません)

フッ素塗布の代替として勧めるせいもあるのか、いずれの歯科でも良心的な価格に設定されています。

あの価格設定は、ぜひとも美容皮膚科には見習っていただきたいと思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品 

2010年03月15日

産地偽装

東京でも有名料理店の産地偽装が発覚したようですね。
高級素材トリュフの産地を偽装したり、安物トリュフにトリュフオイルをかけたり、マツタケの産地偽装の疑いがあるとか。

大阪での吉兆の偽装は関係なかった他の吉兆グループの衰退を招き、以前は京阪神地区の有名ホテルに出店していたのに、帝国ホテル、グランヴィア、阪急等のホテル内から店舗が消えていました。

高級料亭の産地偽装というのは、常連さんの「舌の質」まで、問われることになりますので、後々まで尾が引くようです。
とは言え、よほどの食道楽や料理人でないと、トリュフの産地まで見抜くのは難しいのでしょう。芸能人も多く出入りし、ミシュランも星を付けてしまったところなんですから・・(^^;;

私は残念なことにトリュフはほとんど食べたことがないので、本物か偽者がわからないばかりか、香料で偽装されても「香りが高い」として、喜んで食べるでしょう(笑)

ただ、高級料理店は接待で使われることも多く、接待に使った側は顔に泥を塗られたと今頃怒り心頭ではないでしょうか。

まあ、素材が偽装されていても料理が美味しければそれでよいのですが。

さて、化粧品原料を見てみると、大抵原料の大元は輸入品だったりします。

日本で取れるものというのは、本当に少ない。米はやたら多いですが、野菜類は輸入が多くなっていますし、あとは水産物くらでしょうか。

もちろん、多くの化粧品の主成分である水は豊富です。

水産物ではコラーゲンが有名です。ただ、魚のコラーゲンは気温が高いと変性しやすいため、あまり普及していないのが実情です。
(魚の体温と動物の体温の差が出てしまっています)

石鹸や合成洗剤を見ると、日本ではヤシ油やパーム油は取れませんので、原料のほとんどは輸入品となります。

そもそも偽装するかどうかの前にほとんどの原料が輸入品なのですから、あまり産地というのは、気にされないと思います。

それよりむしろ大事なのが、動物か植物かというところでしょう。
植物はオーガニックかどうか。

コラーゲンなどの動物原料はかなり使われなくなっていて、代替品に置き換わられています。

スクワランはオリーブオイル由来のものは品質でまだまだ難があるため、サメスクワランの方が優位を保っていますが、これもいずれは合成品か何かに置き換わると思います。

最近は絶滅の恐れのある希少動物を守るワシントン条約も見逃せなくなってきました。
マグロの取引規制をするとかヨーロッパでは声高に叫ばれていますが、日本の化粧品にも最近ワシントン条約が存在感を増す出来事がありました。

それは、アロエエキスで、アロエの品種によっては希少生物から作られたものもあり、これが日本で結構普及していたため、アロエエキスを配合している化粧品は希少品種でないタイプのアロエへの転換を迫られました。

植物エキスを使うにも、「希少なエキス」を追求しすぎても世間から非難される時代になりつつあります。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)化粧品 

2010年03月12日

香る素材 その3

ゲラニオールは香料ですが、多くの天然精油と同様に抗菌力があります。

汗くささというのは、汗そのものより、細菌によって分解された汗の成分が問題となります。

腋や頭皮についても同じような原因で細菌対策が重要となります。

殺菌剤が配合された制汗剤やヘアトニックの使用でしょうか。

ゲラニオールの有益性は、ただ香るだけではなく、この殺菌効果も現れるということで、皮膚の細菌数を減少させます。

ガムを食べた後、汗をかくとゲラニオールは汗と一緒に皮膚上へ広がり、普通なら汗が細菌に分解されて、体臭になるところを抗菌効果により体臭への転換を抑えます。

これは特に営業で外回りの男性には好都合のようで、汗をかくと夕方近くなると汗臭くなっていくものですが、多少なりとも臭気の現象効果があるようです。

もちろん、シャツを替えたり、制汗剤を使うのが一番効果的ですが、そういったことが出来ないときに重宝するようです。

まさに男性の需要が高い、とくに体臭対策に何をすべきかわからなかった中年層には受けたガムでした。

一連の研究で、食べたものが皮膚へ蓄積するというのがわかりつつあります。
もともとみかんを食べたら、色素が皮膚に沈着するなど、見た目でわかる場合もありますが、ビタミンCのサプリメントについても服用後、数時間で皮膚中のビタミンC濃度が高くなることがわかりました。

こちらは7時間ぐらいまで、ビタミンC濃度が通常の皮膚中に比べて数倍程度高くなります。

数倍程度なので、美白とかそういった効果は望み薄ですが抗酸化対策としては使えると思います。

なお、ビタミンCの皮膚への分配ルートですが、生きた角化細胞を中継し、角質層を抜けてくるのではなく、主に汗腺から汗と一緒に分泌されることにより皮膚へビタミンCが広がると考えられています。

もちろん、サプリ以外でもビタミンC含有量が多い、果実や野菜など食べたときもビタミンCが皮膚へ汗を通して分泌されていると思われます。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)食品の科学 

2010年03月10日

香る素材 その2

体臭対策になるのかは別にして、香気成分はどうやら体から出てくるようです。

とくに出てくるのがローズ系精油とティーツリーの精油。

ローズオットーのリナロールとゲラニオールは特によく出てきます。

口から食べて、皮膚から出てくるガス量を計測したところ、ゲラニオールは0.3%、リナロールは0.16%、ターピネン(シトラス様香気)は0.13%とほかの芳香成分に比べて10倍も出てきます。

さすがに0.3%も出てくるなら体臭も変わってくるような量となりますが、問題はその香気は長続きしないこと。

食べてから1時間後が一番多く出て、2時間後ではその1/3まで減り、3時間後では10分の1となります。

持続性がないのは仕方ないかもしれません。消化・吸収された後、全身に分配され、その後肝臓等で香気成分が分解されたり、腎臓で尿へ排出されたり、肺から出て行ったりするからです。

人間の体に備わっている化学物質を排出するメカニズムが働くため、いつまでも香気成分が血液中にとどまっていることはできず、そうすると皮膚へ運ばれる量も減り、体から出てくる香気も消えてしまうというもの。

なお、天然精油だからといって必ずしも安全とは言えず、ティーツリーのように女性ホルモン作用を持つようなものは注意が必要です。
ヨーロッパでは少年の乳房が膨らみ、女性化してしまって大騒ぎになったくらいですから、内分泌を撹乱してしまう恐れがあります。

元々香るガムは女性向けに発売されたようですが、いまいちな成績でむしろ男性に支持されたという経緯があるようです。

普段から香水を使う女性に不要のアイテムでしょう。
しかし、男性は別で、自分の体臭を気にする「おじさん層」には受けたそうです。

OLへ書類を渡すときに自分の体臭が書類についてしまうことを恐れるおじさんもいるとか。そして、そういった層へ浸透してヒットしたガム。

咀嚼中の香りを楽しむだけではなく、体から出てくる香気も楽しめるとは面白い着想だと思います。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)食品の科学