発毛抑制作用がある生薬エキス毛髪に関するクイズ

2006年11月13日

抑毛ローションの処方・・エタノールの必要性

抑毛ローションにはどうしても必要な成分があります。

それはエタノールで、エタノールはイソフラボンを
安定に溶かす溶解剤として働く他、
肌に浸透を良くするためにも必要なものです。

できればエタノールとして10〜20%程度は
配合したいですね。

30度のお酒を使用するなら、ローション100ml中
お酒は35ml〜70ml程度配合する必要があります。

毛穴というのは、多かれ少なかれ皮脂腺がつながっていて、
毛と一緒に皮脂も毛穴を通って皮膚に出て、皮膚表面で
広がっていきます。

顔の皮脂は、冬になると若干少なくなる傾向がありますが、
体は逆に冬に多くて夏場は少なくなります。

洗濯で汚れが落ちにくいのは、とくに冬になります。
洗濯するときの水温は低くて、洗剤の洗浄力が落ちているのに
汚れの皮脂は多いという状態です。

以下は洗浄の本から抜粋した数値です。
肌シャツの場合で、ムダ毛のある手足とは違いますが、
同じような傾向になると考えください。

4〜5月
皮脂由来の汚れ 68.0%
汗由来の汚れ  14.4%
角質由来の汚れ 17.6%
繊維に対する汚れの付着量1.3%

7〜8月
皮脂由来の汚れ 36.4%
汗由来の汚れ  27.0%
角質由来の汚れ 36.6%
繊維に対する汚れの付着量1.5%

9〜10月
皮脂由来の汚れ 61.7%
汗由来の汚れ  21.9%
角質由来の汚れ 16.4%
繊維に対する汚れの付着量1.5%

2〜3月
皮脂由来の汚れ 74.0%
汗由来の汚れ  10.8%
角質由来の汚れ 15.2%
繊維に対する汚れの付着量2.1%

角質由来の汚れは窒素分の汚れも含みますので、
汗の尿素もカウントされています。
そのため、夏場は多くなります。

冬になれば、汚れの量も多くなりますが、
特に皮脂が増えていることがわかります。

これからは、季節が冬に向かうので、
毛穴からでてくる皮脂は多くなります。

抑毛ローションが目標とする場所は、皮脂を乗り越えたその先に
ありますので、何か浸透させる成分が必要となります。
頭皮の場合は特に皮脂が多いので、エタノール濃度は高くなります。

エタノールというと刺激を嫌うひとも多いのですが、
いまのところは必要な成分という認識が必要です。




shin_chanz at 00:01│Comments(5) 脱毛 

この記事へのコメント

1. Posted by たく   2006年11月13日 21:30
冬の汚れ、洗濯については初めて知りました。冬は洗濯そのものが億劫にはなるんですが。コメントが素人ですみません
2. Posted by しんちゃん   2006年11月14日 23:24
たくさん、こんにちは

冬と夏では、汚れの質が変わってきます。

夏はえりや袖口など、汗でふやけた角質が
剥がれやすくなって、こすれる部分に
くっつきますし、冬は皮脂が多くなるので、
油汚れがメインになります。

まあ、どちらの汚れも繊維の奥に
入り込んで取れにくいですね。
3. Posted by める   2006年11月15日 03:44
ということは、抑毛にも育毛にもエタノールが必要ってわけですね? どちらも毛根に浸透させるのが目的なんですよね...
4. Posted by しんちゃん   2006年11月15日 22:47
めるさん、こんにちは

基本的にエタノールは必要です。
まあ、10%程度なら、色んな化粧水に
入っています。

20%ぐらいになると、油性肌向けの
化粧水レベルなので、使えないこともないかと
思います。

エタノールが入っていないと、
成分は浸透しないので、抑毛は難しいです。
5. Posted by 抑毛   2009年10月10日 20:46
非常に勉強になりました

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