コラーゲンをいっぱい食べると?みかんを食べ過ぎると・・・

2006年12月03日

肌に良いといわれ始めた銀、果たして・・?

最近は、銀ナノコロイドを配合した化粧品や健康食品も出始めました。

銀は殺菌効果が高いので、消臭効果も期待できます。

わきの下に使う化粧品や台所やブーツなどの消臭にも
銀イオンが使われています。

ただ、銀はネックレスをお持ちならよくおわかりになられるように
空気中の酸素や硫化水素などであっけなく錆びていきます。

殺菌効果が知られていながら、錆びるとその効果は期待できないため、
古くは日本軍が水の保存用に研究していましたが、
その反応性の高さから利用は断念されていました。

ただ、アメリカの企業が試行錯誤の結果、
銀とゼオライトなどと混ぜることで、銀が安定化することが
わかったので、その技術を応用して、化粧品や消臭スプレーなどに
使われるようになりました。

また、他には、公園の砂場の殺菌は最近では銀を混ぜることで
行っています。野良犬や猫は、糞を砂場ですることもあり、
砂場は色んな細菌の棲家となっています。
わけのわからない感染症に子供がなってはいけないので、
砂に銀を混ぜて殺菌するわけです。

さて、この銀ですが、中高年の人気というか、たしなみのサプリメント
というものでしょうか、仁丹に使われています。
銀色のコーティングがまさしく銀なのですが、
これを摂りすぎると・・・。

皮膚が青灰色から青黒く変化していく銀皮症になる場合があります。

皮膚のコラーゲンやほかの組織に銀が沈着して、この皮膚病にかかります。

有効な治療法はなく、銀が排出されていくことをひたすら待つしかありません。

欧米でも銀を含有した健康食品により、この病気になる人も多く
英名argyriaがちゃんとあります。

健康食品以外では、歯科などの医療器具に銀を使うと
この皮膚病になる場合もあります。

わきにつかう消臭スプレーなどは、皮膚にとどまるように設計されていますが、
(臭いの源は皮膚の上なので、浸透しては意味がない)
浸透を売り物にする銀ナノコロイドなどは、果たして安全なのかな。

銀ナノは旬の季節なのか、派手に宣伝されはじめて、
安全性が強調されていますが、ただ、皮膚科領域では、銀で色素沈着が起こって
治療法もないのが、悲しいかな現実なのです・・。

shin_chanz at 10:54│Comments(5) 皮膚病 

この記事へのコメント

1. Posted by D-PiPi   2006年12月03日 14:59
「argyria」はなんて発音するんでしょうね(^^;
過剰摂取でも銀沈着症はほとんどみられなくて
代謝異常もあるようです。
日本では仁丹の摂取で1例のみと。

銀ナノの食品も化粧品も効果って謎ですね。
抗酸化力として滝やシャワーのマイナスイオンと比較してるメーカーもあります。
マイナスイオンに関しては東京都が注意をしていしたね。
2. Posted by D-PiPi   2006年12月03日 15:01
すみません。
誤字です(+_+)

注意をしていましたね、でした(*^_^*)
3. Posted by しんちゃん   2006年12月04日 23:03
D-PiPi さん、こんにちは

argyriaはちょっと発音しにくいですね(笑)

銀皮症は、まあ、それほど多くある病態では
ありませんが、ちょろちょろあるみたいです。
硝酸銀を使う職場などでは、職業病のような
ものです。
手袋をすればよいのですが、手についたままに
していると、銀が浸透していきますからね。

銀ナノの食品のどこに魅力があるのかは
ちょっとわからないです。
亜鉛なら、抗酸化物質が増えますが、
銀ナノはそういうことは起こりませんしね。
4. Posted by りー   2006年12月05日 00:10
まだ未知数の成分でしょうか。
危険も未知数・・・だったりして^^;

どんどん新しい成分が出てきますが
ファッションなどと違ってすぐに飛びついて
いいものやら・・・  

でも効能などを見るとつい使ってみたくなります。
食べ物も然りで、機能性食品もそうですが
何かプラスアルファがあると魅力が増します。
(あれ?メーカーの思惑にはまってる?w)
5. Posted by しんちゃん   2006年12月05日 22:43
りーさん、こんにちは

銀は未知の成分というより、食べ過ぎると
どうなるかはわかっている成分です。

まあ、なんでも食べすぎるとろくなことはないということで・・(^^;;

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