卑しい金属?セラミドというもの 2

2007年02月26日

セラミドというもの 1

セラミドという言葉は、耳にされることも多くなったと思います。

セラミドが存在しているのは、細胞と細胞の間です。

角化した細胞というのは、硬くなり柔軟性も乏しくなってきます。

お風呂で体験されることも多いと思いますが、水分を吸うと角質は柔らかくなる
一方で、乾燥すると非常に硬くなります。

水分量によって角質細胞の大きさも若干変わるため、
肌の水分量が少なくなると、細胞も少し小さくなります。

そうすると隣の細胞との間に隙間ができるわけで、
何かでこの隙間を埋めてやらないと、その隙間を通って
いろんな物質が肌の中に入っていきます。

この場合、化学物質だけでなく、微生物や微生物が作る毒素も
入っていく可能性が出てきます。

そのため、角質の細胞と細胞の間を何かで埋めて、ガードする必要があるのです。

外界からの異物侵入を防ぐには、油にも水にも溶けないものの方が
効果的です。

水に溶けるものなら、汗や入浴、泳ぐだけで成分が流出してしまいますし、
油に溶けるものなら、油に溶ける有害物質の侵入を防ぎきれません。

そこでセラミドに求められる性質というのは、油にも水にも溶けにくいという
ことがあげられます。

この性質は、バリア能力を発揮するのには申し分ないのですが、
化粧品に配合しようとすると、この性質はかなり使用感に影響を与えます。

水にも油にも溶けないものですから、配合量が多いとざらつき、
あまりよい感触にはなりえません。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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