セラミドというもの 2セラミドと合成界面活性剤

2007年03月01日

セラミドというもの 3

角質層は角化した細胞とその間を埋める細胞間脂質(セラミド、コレステロール、
遊離脂肪酸)から成り立っています。

厚さは手のひらや足の裏を除いて、10ミクロン。
薄いビニール袋と同じくらいの厚さです。

セラミドは水へも溶けにくいと書きましたが、
角質層は水分の透過は同じ厚さのプラスチックと同等のレベルを
誇っています。すごいと思いませんか?

つまり、お風呂に入っても水が体の中に入っていくことは
傷口などがない限りありません。

ほかの生体膜に比べて、角質層は1000倍もの水分の
侵入を防ぐ能力を持っています。

ただ、この優れたバリア能力が落ちてしまう病態があります。

それがアトピー性皮膚炎です。

アトピー性皮膚炎患者では、このバリア能力を担うセラミドの
量が健常人より劣るとする報告が多数あります。

しかしながら、アトピーに対する見解は大手化粧品メーカーでも
分かれていて、セラミドが少なくなっているからセラミドを補う必要が
あるとするメーカーもある一方で、アトピー性皮膚炎患者でセラミドを
調査したところ、特に量の減少は認められないと真っ向から対立する意見もあります


ただ、セラミド補うと、どうやら肌の水分量は上がる傾向にありますので、
乾燥が気になる場合は、セラミドを補ってやるのがよいでしょう。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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