家でゆっくりと・・ナノ化技術 3

2007年03月28日

ナノ化技術 2

化粧品をナノ化するのに色々な乳化剤が使用されます。
合成界面活性剤もあれば、天然由来の界面活性剤もあります。

最近は資生堂が合成界面活性剤を使用して安くナノカプセルを
作る技術を開発しています。
アクアインプールと呼ばれています。
分子量1000くらいのもので、非イオン性界面活性剤の量が
少なくする上に、ナノ粒子を簡単に作れるというメリットがあります。

通常はナノカプセルを作るのに高圧をかけて作ったりするため
装置が特殊になりがちですが、このアクアインプールを使用すれば
通常の化粧品製造装置で短時間にナノカプセルを作れるというメリットが
あります。

天然物から抽出したもので、珍しいものはセラミドを使用したもの。
セラミドそのものではなく、グルコシルセラミドを使います。

セラミドは通常水には溶けません。
しかし、セラミドに糖がくっついたものは水になんとか溶けることができます。
セラミド原液と称されて水溶液で売られているものは
このグルコシルセラミドが多いのですが、
このグルコシルセラミドは水に溶ける部分と油に溶ける部分を
持っていますので、乳化剤として使用することができます。

ただし、乳化剤として使用する場合は、強力な攪拌力で
溶かす油を引きちぎって粒子を小さくさせないと
うまいこと乳化することはできません。

また、乳化させる油も付加価値のあるものでないと、
高価なグルコシルセラミドを使うメリットがないので、
いまのところ油溶性ビタミンC誘導体をセラミドでナノカプセル化した
原料が販売されているのに留まっています。

おそらくセラミドの価格が下がれば、
セラミドで乳化するという化粧品も増えてくると思います。

今のところはグルコシルセラミドが高いので、
まだまだ乳化剤として使用するのは難しいのが現状です。

なお、セラミドでナノカプセル化しても浸透力がほかの素材に比べて
格段あがるわけではありません。ただ、化粧品の「売り」としては
ほかの商品と差別化できる乳化方法と思います。

shin_chanz at 00:01│Comments(2) 化粧品 

この記事へのコメント

1. Posted by D-PiPi   2007年03月29日 23:09
こんばんは。

ナノは乳化技術の一つなんですね。

出産予定日はあくまでも予定日ですよね。
私も1週間遅れてイライラしました(^^ゞ
今になっても出てくるの遅かったと本人に向かって文句を言ってます(^^)
奥様も重いお腹抱えて大変さもピークですよね。
角谷さんとこのお子様と同い年になりそうですか?
2. Posted by しんちゃん   2007年03月31日 14:20
D-PiPiさん、こんにちは

今日は帝王切開の同意書を書いてきました。

子供はまだ降りてきてなくて、
頭も固定されていない状態です。

とても明日に生まれるような状況ではないので、
まあ来週半ばでしょうか。

早く抱きしめてあげたいのですが・・(笑)

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