牛乳の有用成分 スフィンゴミエリン成長ホルモンの分泌

2007年05月04日

スフィンゴミエリンとアトピー

牛乳の中にセラミド誘導体であるスフィンゴミエリンがあると書きました。

セラミドを合成するルートは、一度セラミドを作った後、
グルコシルセラミドやスフィンゴミエリンにされた後、
また、セラミドに戻る。

つまり、セラミドはアミノ酸(セリン)と脂肪酸(パルミチン酸)から
合成されていき、このセラミド合成酵素も重要なのですが、
グルコシルセラミドやスフィンゴミエリンからセラミドに戻す酵素も
重要となります。

とくにアトピー皮膚炎ではセラミドが不足するということが
問題になるのですが、スフィンゴミエリンからセラミドに戻さず
皮膚炎を起こす物質を作る酵素が異常に高くなっていることが挙げられます。

つまり、細胞はセラミドをせっせと作っているのですが、
セラミドではなく、スフィンゴシルフォスフォリルコリンという
セラミドから脂肪酸をはずした物質を作り、これが炎症を引きこしやすい
成分であるため、皮膚炎の原因となっていきます。

人間の体は、様々な成分を合成する酵素と分解する酵素から
成り立っていますが、このバランスが崩れると様々な病気へと
突き進んでいくわけです。

そういえば、アミノ酸系合成界面活性剤は、脂肪酸とアミノ酸を
くっつけたものですが、皮膚の細胞にも、脂肪酸とアミノ酸をくっつける
酵素や、くっついた脂肪酸をアミノ酸から引き離す酵素が存在しているのは
面白いと思いませんか(笑)?



shin_chanz at 00:01│Comments(0) 皮膚病 

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