コメドの治療法 硫黄ローション

皮膚科でのコメド（白いニキビ）の治療法の一般的なものは、
ピーリング療法です。

昔からあるもので、粉が沈殿した液体の上澄みを使う、硫黄カンフルローションです。この硫黄は角質を溶かす効果を持っています。
コメドは皮脂の出口がなくなって、皮脂が溜まっている状態ですが、
硫黄でコメドの角質を溶かして穴をあけて、中に詰まった皮脂を流れやすくします。

角質を剥がれやすくするということは、炎症を起こしたり、
皮膚の乾燥化を進めます。

作用がある分、コメド部分のみに使わないといけません。
正常部位に使うと、乾燥したりして、肌が硬くなることもあります。

ちなみに硫黄はかなり還元性が強い物質です。

化粧品の成分には色々抗酸化物質がありますが、硫黄系のものは、
その中でもかなり上位に位置します。

抗酸化剤は、酸化した成分を還元すると自らは酸化して効果がなくなります。
生薬の成分にしても、ビタミンＣやビタミンＥもそうなのですが、
この酸化した抗酸化剤を再び甦らせることができるのが、
硫黄系の抗酸化剤の特徴です。

ただし、あまにも抗酸化力が強いので、皮膚には刺激となることも多いです。

硫黄ローションは、抗酸化力も兼ね備えていますが、
残念なことに毎日のスキンケアに取り入れられるほど、
作用は温和なものではありません。

あくまで、コメドが出来ている部分のケアのみに用いる薬剤です。
また、予防的な効果は弱く、出来たコメドに対応するものとなります。

Comments

1. Posted by りー   2007年05月27日 23:07

こんばんは。
ワタクシ、この年になりましてもニキビがたまにポッと出るのです。

で、まさにイオウ系のお世話になるのですが（あ、私の場合は「ビフナイト」というイオウ３％の塗り薬です）
スポット的に塗らないと皮がむけちゃったりします。
けっこう強いですが効き目はありますね。

高校生の娘はニキビ肌（赤みのある細かいものがたくさんあります）で悩んでいるのですが
やはりイオウ系のローションがいいのでしょうか。

赤ちゃんすくすくと大きくなってる様子、何よりです。^^
泣き声が大きいのは元気な証拠ですよね。

2. Posted by しんちゃん   2007年05月30日 23:28

りーさん、こんにちは

ニキビができるならまだまだ肌がお若い証拠(^^)

コメド程度ならビフナイトで良いと思いますが、
赤いにきびだと炎症を起こして
血液が集まっている状態なので、
皮膚科の外用抗生物質が無難ですね。

まあ、硫黄ローションは定番なので
出されると思いますが、ニキビのあるところに
チョコチョコ塗られるのがよいでしょう。