ドイツとアメリカの自然化粧品基準ブームなのかな。切らない手術。

2007年10月09日

石鹸屋と化粧品屋のスキンケア

日曜日は、久しぶりに子供をつれて万博公園まで遊びにいきました。
ほんのりと葉が赤くなりつつあるもみじもありましたが、
今年はどうでしょうか。こんなに暑ければ紅葉もずれる様な気もします。

それにしても最近はある程度人が集まるところには、
授乳室がありますし、だいぶ社会がやさしくなってきたような感じです。
万博公園内にもいくつもあって、半日だけでしたが、
赤ちゃんも一緒に気持ちよく過ごせました。

さて、石鹸屋と化粧品屋のスキンケアの違い。

最大の違いは何だと思いますか?

スキンケアは同じように肌を慈しむことを目的としていますが、
使用する界面活性剤についての考え方は全く違います。

石鹸屋は、石鹸以外の界面活性剤は危険とし、
石鹸を乳化剤として使用しますが、化粧品屋は石鹸を乳化剤には使いません。
使うことはないでしょうね。

ここで化粧品屋といってもすべての化粧品屋ではなく、中堅や大手のメーカー
となります。

大昔において界面活性剤は石鹸しかなかったので、古くは石鹸でしか化粧品を
作れませんでした。ただ、現代では石鹸で化粧品を作っているのは
限られたメーカーだけでしょうか。

石鹸はアルカリ性ですが、石鹸クリームを肌に塗ると肌のpH緩衝力により
石鹸が高級脂肪酸になり、石鹸の害はなくなると石鹸屋は説明しています。

ところが、化粧品屋はこの高級脂肪酸を問題にします。

石鹸クリームの最大の問題は、ラウリン酸やミリスチリン酸など
飽和脂肪酸は、メラニンの産出を増やす方向へ動かすこと。

これはメラニンを作る細胞に飽和脂肪酸を与えるとメラニンをたくさん作るので
培養細胞での実験を行っているところなら簡単にわかります。
面白いのはオレイン酸やリノール酸など、不飽和脂肪酸はメラニンを
作らせないことで、こうした知見を元に生協などでリノール酸を美白成分とした
美容液を販売しています。
(大学病院のなかにはしみ治療にリノール酸を用いるところもあります)

培養細胞系でしみを作らせる成分というのは、化粧品原料では
数えるしかないのですが、その成分をわざわざスキンケア化粧品に
使用するというのは化粧品屋の感覚では「ありえない」という感じでしょうか。

石鹸屋に言わせれば、代わりに合成界面活性剤を使用するのは、
これまた「ありえない」ので、お互いの主張が相容れることはありません。

飽和脂肪酸でも微量のステアリン酸というのは、バリア維持に有用なのですが、
乳化剤に使用するほどになると濃度が高すぎて問題になります。
(たとえば洗濯洗剤であっても、一回の洗濯での界面活性剤の使用量を見ると、
 合成洗剤は石鹸の3分の1から少ないものなら10分の1程度となります。
 化粧品の乳化に使う場合も理由があって、石鹸は多量に必要となります。)

また、最近は毛穴が大きくなる女性が増えて、毛穴ケアがトレンドとなっています。
この目立つ毛穴ですが、脂肪酸が大きな原因となることがわかりました。

ちなみに脂肪酸は皮脂が分解されることで供給されます。

ニキビ肌や油性肌では、毛穴が目立っていることも少なくありません。
こういう方々には、ニキビ菌などは皮脂をエサとするため、
皮脂を分解する酵素が多量に肌へばら撒かれています。

このため資生堂や花王、多くのメーカーが毛穴縮小を目的とする化粧品には、
脂肪酸をいかに作らせないかということと、
できた脂肪酸をすばやく取り除くことを効能とした有効成分が配合されています。

面白いのは、こうした脂肪酸を供給する化粧品と取り除くという全く相反する
化粧品がそれぞれ成功していること。

マーケットの多様性にはいつも驚かされます。


shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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ドイツとアメリカの自然化粧品基準ブームなのかな。切らない手術。