石油がなくなる日 その4メゾメソッドで部分やせ

2007年11月10日

語られることのない石鹸や合成洗剤原料の過去

苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)という原料があります。

油脂と混ぜれば石鹸ができあがります。
ほかにも合成洗剤などの作る原料になります。

この苛性ソーダはずいぶん前とんでもない環境汚染を引きこしました。

問題になったのは、今から35年くらい前です。

実は当時、苛性ソーダを作るときに水銀を使用していたのです。

水銀を使用して化学薬品を作る。

聞き覚えがあるかと思います。

有名なのが、九州の水俣で作られていたアセトアルデヒド。
チッソという企業が水銀を使用して、大変な公害を引き起こしました。

苛性ソーダは瀬戸内海で作られていたのですが、
水俣と同様にメチル水銀を体内に溜め込んだ魚がたくさん見つかりました。

ただし、水俣と違って、ヒトへの水銀汚染はそれほど多くありませんでした。

水銀を使用して苛性ソーダを作ると安くて高純度しかも高濃度のものが
できあがります。ただ、製造の過程で微量の水銀が環境中に流れ出します。

流れ出るのは無機水銀なので、水俣のメチル水銀ではないのですが、
困ったことに無機水銀は環境中で有機水銀へと変化していくのです。

その当時は苛性ソーダは水銀を使用して作るのが当たり前だったので、
水銀を使わないというのは、大変なことでした。

莫大な設備投資が必要だったのですが、これ以上水銀を海に流すわけには
いきません。投資額は100年分の利益に相当する金額ということですから
大変なものですが、漁業関係者からの突き上げも激しく
国の方針として企業に行わせました。

これは苛性ソーダを作っている企業が大企業ばかりで、
しかも苛性ソーダの製造は副業で行っているから出来たことです。

ただ、出る方が解決しても、流れ出た水銀は海底に残ったままです。

流出量は6トンとも36トンとも言われますが、
汚染された57万平米という広大な面積の半分を埋め立て、
残り半分は海底をさらって水銀の汚染を食い止めました。(徳山湾)

今は手作り石鹸のブームで苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を
使う人も増えてきているようですが、かつては取り返しのつかない
環境汚染を引き起こした化学物質の1つなんですね。

ちなみに日本では水銀製造法を他国より10〜20年以上早くなくしましたが、
他の国では転換が遅れ、海水の水銀汚染が行われました。
魚類の有機水銀汚染の原因の一つとなっています。



shin_chanz at 00:01│Comments(2) 化粧品原料 

この記事へのコメント

1. Posted by ばなな   2008年03月08日 13:23
しんちゃん さま

現在の苛性ソーダは、環境汚染をしなくなったのでしょうか?

よく、手作り石けんが肌にも環境にもやさしいと謳われていますが、苛性ソーダは本当に肌にやさしいのでしょうか?

マッサージやさんが作る石けんを使っているのですが、『肌にやさしい』という実感を持てないです

是非、教えてください!!
2. Posted by しんちゃん   2008年03月09日 07:01
ばななさん、こんにちは

苛性ソーダは、少なくとも日本では水銀法で製造を行なっておりませんので、環境については大丈夫です。

なお、苛性ソーダですが、これ自体はとてもアルカリ性が高く刺激が強いものですが、石鹸にすることで、なくなってしまいます。

市販の石鹸には苛性ソーダの厳しい残存基準がありまして、ほんのわずかの存在も認められていません。

なお、石鹸の刺激は、使うオイルにも変わりますので、洗浄力がヤシなどのオイルだと、刺激がつよくなることもあります。

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