シャンプーあれこれ その5石鹸の肌への付着 その2

2007年12月27日

石鹸の肌への付着

石鹸で洗顔するとつっぱり感があるかと思います。

一つは、洗顔することで肌の保湿成分が流され乾燥するということ。
たとえば水だけで洗顔しても、基本的にはツッパリ感が若干出ます。
これは、保湿成分を失うことによる影響です。
すぐに保湿すれば問題ありません。

もうひとつは石鹸カスが付着すること。
石鹸は水道水中のミネラル分と反応して、瞬時に石鹸カスとなります。
石鹸を溶かすと白いカスのようなものが浮いてくることがありますが、
それが石鹸カスです。

石鹸カスは水に溶けないため、肌に吸着されやすいという特徴を持っています。
また、石鹸カスは油と違って、付着すると摩擦が増すようになります。

つまり、髪の毛の表面につくと髪の毛の摩擦が大きくなり、
ぎしぎし感につながります。これが石鹸で髪を洗うと髪の毛がぎしぎしする原因です。合成界面活性剤も同じようにぎしぎし感がでるのですが、
ある成分を添加すると、合成界面活性剤は油に変化し、髪の毛につくと
髪の毛同士の摩擦を減らすようになります。

顔の皮膚に石鹸カスが付着すると非常にツッパリ感がでるようになります。
体の皮膚も同じなのですが、ボディーの場合は、このツッパリ感がないと
洗ったという感じになりません。

おなじツッパリ感でも、体の部位が違えば、不愉快にも爽快感にも
変わるというのが、面白いところですが、このためボディシャンプーは
石鹸ベースで作られているのが、ほとんどです。

もし、合成界面活性剤で作るとこのツッパリ感がでないため、
いつまでもぬるぬる感があり、気持ち悪い感じとなります。

ただ、文化が違えば、ぬるぬる感がよいと感じる国もあります。

アメリカ人はその代表例ですが、アメリカの固形石鹸は合成界面活性剤だけで
作ったり、石鹸に合成系面活性剤を混ぜたものがほとんどです。

ちなみに石鹸カスは水道水中のミネラル分で変わるので、
同じ日本国内でもミネラル分が少ない軟水とミネラル分が多い硬水では
違った評価となります。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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