石鹸の肌への付着 その2石鹸カスを付着させない技術 その2

2007年12月29日

石鹸カスを付着させない技術

石鹸カスは肌にツッパリ感を与え、髪には摩擦をふやさせるので、
櫛を通すときに抵抗となり、抜け毛を増やす可能性もあります。

石鹸カスを減らすには二つのアプローチがあります。
一つは水質そのものを改良すること。
つまり、水道水からミネラルを抜いてしまうことです。

これは純石鹸メーカーが推進していて、著名な皮膚科医を担いで
高額の家庭用軟水器を紹介しているようです。
ちなみに軟水器の心臓部であるイオン交換樹脂は安いものですが、
軟水器自体は恐ろしく高額で販売されています。

軟水器を使えば、石鹸カスが出来ないので、髪を洗っても
市販のシャンプーを使用した状態に近くなります。

もう一つは、他の成分を配合して、石鹸カスを分散させることです。
合成界面活性剤は、その典型的な例ですが、
こちらは洗濯石鹸によく使われている手法です。

ミネラル分が多いと、洗濯物に石鹸カスが多くつき、それが酸化すると
異臭や衣服の変色を引き起こすため、石鹸カスを洗濯物につけないよう
合成界面活性剤を配合している場合もあります。

ちなみに合成界面活性剤主体の衣料用洗剤にも石鹸が配合されていることもあります。
こちらは石鹸カスを利用したもので、石鹸カスが消泡剤として働くため、
合成界面活性剤の泡消しに使われます。
すすいでも泡が立つといつまでも洗剤が残っているような感じになりますが、
石鹸カスは残存している泡を消していくのです。

合成洗剤に配合されている石鹸は、洗浄力を挙げるためでなく、
粉石けんの問題である石鹸カスの有効利用を目的としています。

なかなか注目するポイントが違って、面白いですよね。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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