生体リズム その2日光浴

2008年09月04日

光を利用するもの

せっかくなので、光を利用した化粧品以外のものについて見てみましょう。

印刷に使われるインキの中には、蛍光インキがあります。
紫外線や可視光線を吸収して、違う波長の光を放出します。

非常に輝くような鮮やかな色を出すので、電車のつり広告によく使われます。

無色のインクが紫外線を照射すると青紫になるインクも
偽造防止用として商品券に利用されています。

蛍光塗料は色々なところに使われていますが、
洗濯物に青白く発色させる蛍光剤を使用することで、白さが増します。

また、コピー防止にも光の作用をうまく利用しています。

太陽光では、普通に発色するものが、カラーコピー機から出てくる光には
違う色を発色するインキが使われます。

コピー防止なんて、どうやっているのか不思議だったんですが、
特殊なインキと、コピー機の光源が太陽光とは違うことに注目して、
発色を変えるインキを使用しています。

ただ、街頭にあるポスターをみていると、古いものはだんだん青白くなっていきます。

印刷は、黄色、紅色、藍色、黒色の4色で刷っていますが、
このうち、黄色と紅色が退色するために、色が白っぽくなっていきます。

紫外線により顔料の分子が壊されていくためで、鮮やかな色を
維持していかなければいけない選挙ポスターなどは、
印刷物にPETフィルムをコーティングすることで、紫外線や水、酸素など退色の
原因となるものを遮断して、鮮やかさを維持しています。

化粧品に貼るラベルもPETでコーティングしたラベルも多いのですが、
室内に保存するものでも水と顔料が触れると顔料の退色の原因となるため、
PETでコーティングしています。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化学の基礎 

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