食品に利用されるコラーゲン酵素反応 その2

2008年12月15日

酵素反応 その1

酵素というのは、タンパク質から成り立っているものです。

アミノ酸が複雑に並び、様々な反応をとりおこないます。

化学反応なら何百度の温度が必要なものも、常温で酵素は
簡単に反応を進めていきます。

植物の体内には、酵素で作られる成分は、ほかの酵素で壊されるような
バランスに成り立っています。

人間の体内でも同じことで、しみはメラニンという物質が皮膚内で
増えることによって起こりますが、これは酵素によってアミノ酸から
作られる成分です。

しみをとる化粧品は主にこのメラニンを作る酵素の働きを阻害して、
その作用を発揮します。

ただし、メラニンを作る酵素を阻害した上で、ほかの重要な酵素を
阻害してもらっては困ります。

しみを消す医薬品成分はいくつかあるのですが、
メラニンを作る酵素を阻害するのと同時に他に重要な酵素の働きを
止めるため、実際には使われない薬もいくつかあります。

化粧品の成分開発も同じことで、しみを消す成分が他の酵素の働きを
阻害しないかどうかも原料開発の段階で確認されていきます。

さて、植物の体内には、様々な有用な成分がたくさんあります。
紫外線対策や活性酸素対策として、体内で蓄積された成分は
そのまま化粧品に使うことができ、有用な化粧品作りには欠かせないものです。

ただ、上で書いたとおり、有用な成分とは言えど、
植物の体内にはそれを分解する酵素が存在するため、成分の抽出には
酵素の働きを止めることが第一となります。


shin_chanz at 00:01│Comments(0) 植物エキス 

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