遺伝子の働き農業いろいろ

2009年02月09日

遺伝子によって、運命が決まってしまうのか?

海外で面白い実験がありました。

前立腺癌の患者から、前立腺の組織を取り出し、その後3ヶ月間は生活習慣を
一変させて、どの程度、遺伝子に影響が出てくるのか調査したものです。

高たんぱく高脂肪の肉食から、野菜中心で低脂肪の食事に変更し、
適度な運動を行い、ストレスをコントロールしていきます。

細胞の中には、様々な遺伝子が存在します。
癌を引き起こす遺伝子もあれば、癌を抑える遺伝子も同時に存在しています。

当然、癌を生む遺伝子が活発になれば、癌になり、
癌を抑える遺伝子が活発になることで、発ガンを抑制します。

この中で、3ヶ月ほど、低脂肪食とヨガなどを組み合わせて
健康的な生活を送ることで、どの遺伝子が活発になり、
また、活動が抑制されるかを比較しました。

すると、不健康な生活を行っていた3ヶ月前に比べて、
健康的な生活により、癌や炎症を引き起こす遺伝子の発現が抑制され、
癌抑制遺伝子が活発化していました。

医薬品では、癌化遺伝子の活動を抑える薬の開発が進められていますが、
生活習慣を改善させるだけでもある程度効果のあることがわかりました。

まあ、適切な食事と適度な運動は、昔から言われていることなんですが・・(^^;;

Proc Natl. Acad.Sci 105 8369-8374,2008

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 細胞機能 

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