基剤の違いによる浸透性 その3天然の起泡剤

2009年03月16日

化粧水の浸透性

ローションは一般的に浸透性が悪いと書きました。

しかし、ローションにも浸透性を高める技術はあります。

以前から使用されている技術ですが、成分をナノ粒子にしてしまうこと。

皮膚との接触面積が増えるだけでなく、皮膚の細胞と細胞の間隙にも
入り込むようなサイズにまで小さくすると、浸透性が高まるため、それだけ効果も期待できるようになります。

基本的に油の粒子が小さくなって、ナノエマルジョンとなると
粘度がなくなり、水のようなテクスチャとなります。

外観も牛乳状から、青白い透明に変化します。

ただ、このテクスチャや外観変化は高級品では問題で、ある程度のとろみや濁り(白濁しているなど)がないと高価格帯では受け入れられません。

しかもナノエマルジョンは安定性が悪いため、後々クレームが発生する可能性を秘めています。

そのため、値段が高い化粧品を作るならあえてナノエマルジョンにする必要もなく、
苦労するだけで、値段が取れないためあえて挑戦しない企業も多々あります。

そのせいか化粧品会社より化粧品原料会社が自社の原料をナノ化する技術を開発し、
原料を販売しているケースが多く見受けられます。

乳液やクリームの使用感は年代によって、好みがあります。
どれくらいの伸びがよいとかコクがある方が好まれるとか。

必ずしもナノ化したものが好まれるわけではなく、多少粒子が粗いほうが、
さらっと入っていくものより重厚さがあって心地よいと感じる方も大勢います。

有効成分をナノ化した方が効果は高くなるものの、実際のところはナノ化していない化粧品の方が市場では圧倒的に多いと思います。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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基剤の違いによる浸透性 その3天然の起泡剤