天然の起泡剤微生物が作る界面活性剤

2009年03月20日

動物が作る天然系界面活性剤

動物は栄養分を腸から吸収して、エネルギーを得ますが、
どうやって水に浮く油を吸収していくのでしょうか?

油は大切なカロリー源で、炭水化物やアミノ酸よりも1g当たりで生み出す
エネルギーは大きいことが特徴です。

腸の壁面に口が開いていて、そこが掃除機のようになっていて、栄養分を吸い込んでいけば別ですが、そんな仕組みにはなっていません。

大きな食物をそのままでは、腸の中へ入っていきませんので、消化液で栄養分を細かく分解して、吸収していくしかありません。

その際に炭水化物を分解して糖にする酵素や油を脂肪酸とグリセリンに
分解する酵素が働きます。

ただ、そうやっても水に溶けない栄養素などは、腸の壁面から吸収されにくいという問題があります。
油のように水を弾く成分なら、水で濡れている腸壁面では余計浸透しにくいでしょう。

そこで必要なのが、水に溶けない成分を水への親和性を高くして、腸壁面から吸収しやすくするように働きかける成分。

つまり、界面活性剤です。界面活性剤がないと多くは必要ないが不足すると問題が起こる油溶性の成分の吸収効率が落ちてしまいます。

そのため、動物は進化の過程で、体内で界面活性剤を作り、それを利用するということを獲得しています。

魚から鳥、ねずみのような小動物、蛙や人間まで小さな動物から大きな動物まで体内で界面活性剤を作り利用しています。

主には胆汁に含まれているので、胆汁酸とも呼ばれています。
油に溶けやすいようにステロイド骨格を持ち、水に溶けやすくするため、
アミノ酸のグリシンやタウリンをステロイドにくっつけた形となっています。

水や食物には様々なミネラル分が含まれているため、石鹸ではミネラルと反応して、石鹸カスとなるだけで役に立ちません。

必要とさせるのは、高濃度のミネラルがあっても界面活性効果を失わずにきちんと仕事を出来るもので、それはアミノ酸とくっつくことで実現することできました。

つまり、アミノ酸系界面活性剤を体内で合成し、食べ物の吸収に利用し、栄養分と一緒に吸収された胆汁酸は再利用され、胆汁から分泌されるというサイクルが出来上がっています。

酵素ひとつで、コレステロールとアミノ酸をくっつけて、簡単に界面活性剤にしてしまうのだから、動物の体は改めてよく出来ていると感心してしまいます。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 界面活性剤 

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