角化不溶性膜ロタウィルス・・・

2009年04月17日

見直されるグリセリン

界面活性剤の刺激を緩和するのに最も安い原料といえば、グリセリン。

合成界面活性剤であるラウリル硫酸ナトリウムの刺激を抑え、
皮膚水分を測定すると、水分量の損失を大幅に減らす効果が認められます。

洗剤にグリセリンを入れても洗い流されるだけだと思いきや
機器測定すると、その配合効果はしっかり現れます。

洗顔石鹸でも高いものは透明性が高い、つまりグリセリンを
多く配合したものが洗い上がりがしっとりして好まれることを勘案すると、
グリセリンは安価な原料でありながら付加価値を上げるコストパフォーマンスの
良い原料だということがわかります。

このグリセリンですが、海外の論文(Br J Dermatol 23-34,159(1),2008)では、
グリセリンの皮膚内での効果について触れられています。

肌の水分量を上げるだけでなく、皮膚の弾力を向上したり、
つまりハリのある肌へ導いたり、バリア修復を促進するという効果です。

他にも角質がたまらないように、角質同士をくっつけているたんぱく質の分解を促進したり、創傷治癒を促進する効果もあるとか。

確かに皮膚科領域では、100年以上前からグリセリンと苛性カリを配合した
ベルツ水が使われていたりして、昔からグリセリンを乾燥肌対策として使用していました。

グリセリンは水酸基が3つあって、これが水分子とくっつくことで保湿効果を発揮します。

グリセリンの水酸基のうち1つが脂肪酸とくっついたモノグリセリドになると
保湿効果はありません。水酸基が3つから2つなるだけも大きく性能は変化します。

グリセリンをいくつもくっつけて連なったポリグリセリンがありますが、
こちらもグリセリンほど保湿効果は高くありません。

ほんのわずかに変わるだけでもグリセリンの良さが失われるので、
化学構造の重要性を思い知らされます。

残念なことにグリセリンがいいからといって、たくさん配合しても
べたつきが強くなり、不快感が強まるため、高配合することはできません。



shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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