加齢と女性ホルモンインフルエンザ対策

2009年05月22日

レチノール

レチノール、ビタミンAは誰でもご存知の成分かと思います。

ビタミンの中でも作用が強く、ホルモンに分類されても不思議ではない物質です。

なぜ、ホルモンに分類されてもおかしくないかというと、
それは、その作用の強さにあります。

細胞に働きかける力というのは、ホルモン並みに強力なものです。

アンチエイジング化粧品に良く使われるのは、この強力な働きを期待したものですが
その分、作用が強い分、配合量は少なくて済みます。

たとえば、ビタミンC系なら最低2%は必要ですが、レチノールはこの100分の1
でも効果を発揮します。

じゃあ、ビタミンCのように高濃度配合すれば効き目が強くなるかもしれない!

と思われるかもしれませんが、これは危険な発想(笑)

レチノールは高濃度配合すると、シワがなくなるどころか、
顔が腫れ上がって、大変なことになります。

高濃度レチノールに耐えられる人は少なく、非常に高い確率で肌に合いません。

それだけ強い作用を持ちます。

さらに強い効果があるのは、レチノールが酸化してできるレチノイン酸。
レチノールの末端だけが酸化するとさらに細胞へ強く働く成分となります。

困るのは、中途半端に酸化されること。

レチノールは、おたまじゃくしのような長い分子で、末端以外にも胴体に酸化される部分があります。

この胴体が酸化されると、やっかいな成分となります。

shin_chanz at 00:01│Comments(16) 化粧品原料 

この記事へのコメント

1. Posted by えにぃ   2009年05月22日 10:42
しんちゃんさん
かなり悩み中なので、相談してもいいでしょうか(^o^;
手作り化粧品の質問ではないのですがm(__)m
しんちゃんさんのような職業につきたいのですが、
まずどうしたらいいですか?
まったく知人にもそういった知り合いもいなく、ネットで調べてもいまいちわかりませんでした(*_*)
やはり大学行って、どこか化粧品会社に就職しなければ無理なのでしょうか。。
2. Posted by kaori   2009年05月22日 11:39
いつも有益な記事ありがとうございます

トレチノインの副作用はよく聞きますね・・・
私はニキビ痕と小じわに悩んでいるので、
試してみたいな〜と思いつつ躊躇してしまいます。

ビタミンA誘導体でもパルミテートはどうなのでしょう?
トレチノインより安全性が高いと聞いたのですが、
濃度の上限はどのくらいなのでしょうか。
3. Posted by しんちゃん   2009年05月23日 10:14
えにぃさん、こんにちは

どういう職種を希望されるかで変わります。
たとえば、研究職を希望されているのなら、理系の大学に行かれた方がよいでしょう。
ただ、研究職は常に募集があるかわかりませんので、就職活動の段階で、募集がないということもあります。
また、会社に入っても必ずしも本人の希望通りいくわけではありませんので、営業や諸商品企画、品質管理といったところにまわされる可能性があります。

そのほか、百貨店の化粧品会社のカウンターでビューティーアドバイザーとして働かれるのでしたら、必ずしも大学に行く必要はなく、高校卒でも十分に活躍できると思いますよ。

この他、原料開発なら、原料メーカーに就職する必要があります。
原料メーカーは、化粧品原料だけ開発しているというところはまれで、たいてい化学メーカーで、副業で化粧品原料も売っているというところが多いです。
そういうところでしたら、化粧品会社より人気は少ないので、入りやすいとも言えます。
4. Posted by しんちゃん   2009年05月23日 10:26
kaoriさん、こんにちは

日本人にはトレチノインは合わないですね。

シワとりどころか、肌荒れや皮剥けに悩むようになってしまいます。

パルミチン酸レチノールはよく使用されるレチノール誘導体で、
安全性は格段に高くなります。

濃度は2000年まで、確か0.03%程度に規制されていました。
もうちょっと多くて0.3%だったかもしれませんが、
このぐらいの量で十分に効く成分です。
どんなに多くても1%程度が限界だと思います。
ただ、レチノールの場合は濃度が高ければよいというわけではなく、
どういう浸透化技術を使っているかでだいぶ効果は変わってきます。
5. Posted by kaori   2009年05月23日 18:31
ご回答ありがとうございました。
あるサイトに、パルミチン酸レチノール5%濃度の
美容オイルレシピが載っていて、ビックリしたのです・・・。
今はネットで↑やハイドロキノンなどが手軽に入手できるので、
自己責任が問われますね。
6. Posted by アイノティー   2009年05月24日 16:00
はじめまして。
大変興味深く、拝見しています!
コメントは初めてです(*^_^*)

ベタインとグリセリン、悩んだのですが
手軽に薬局で手にはいるのでグリセリン、クエン酸で化粧水を作り、愛用しています
(^_^;)初歩ですよね。。
ベタイン、生薬、ヒアルロン酸ももっと勉強して試していきたいなと思っています

MMUのカテゴリで、気になったので、質問させてください。

UVAは酸化亜鉛、UVBは酸化チタンでカットできると聞いたことがあるのですが、
「UVBは窓ガラス越しに入ってこない」らしく、しかし日焼け止めで有名なのは酸化チタンなので、ん〜と思っています。
(↑の情報も間違っていたらご指摘下さい)

UVAをカットするにはセリサイトが有効という事を耳にしたのですが、合っているでしょうか?
またこの場合、セリサイトを肌にはたく感じで使用した場合、効果はあるでしょうか?

乳鉢ですりつぶして粒子を細かくするとか、何かしたほうが良いとか、あれば教えていただきたいと思いました。

ちなみに私は、コーンスターチとセリサイトを1:4で混ぜたものをつくりました。
振って混ぜるのみのものです。
(コーンスターチは肌の水分を適度に保つと聞いて、入れていますが効果はよく分かりません。)

初めてのコメントでこのような質問ですみません!
ブログ更新いつも楽しみにしています☆

苺泥棒大変でしたね(><;)
私も苺が好きです
今日も苺を食べました。。。
7. Posted by しんちゃん   2009年05月24日 21:30
アイノティーさん、こんにちは

手作り化粧水は、最初手軽な原料から始めて、それで満足いかなければ色々プラスされていったらよいですよ。

酸化チタンはUVAのカットは苦手ですが、最近は色々なタイプがでており、UVAをカットできるものもあります。
普通の酸化チタンでもある程度はUVAをカットすることは可能です。

ただ、酸化亜鉛の方がUVAのカット効果は高いですね。

なお、セリサイトにUVAをカットする効果はありません。
天然ではなく、合成セリサイトでしたら、可能性はありますが、
それにしても酸化チタンほどはありません。
理由は、セリサイトはしょせん粘土なので、酸化チタンや酸化亜鉛のような金属と違って、ほとんど紫外線吸収効果がないためです。

UVAカットを期待されるなら、酸化亜鉛を混ぜられることをお勧めします。

ただ、酸化亜鉛は白色塗料にもなるような白色なので、あまり混ぜると白浮きしますので、注意してください。

酸化亜鉛とマイカを混ぜられるときは乳鉢か、面倒でしたら家庭用のミルサーで混ぜるのがよいですね。綺麗に混ざるのはミルサーを使うほうです。1分ほど混ぜれば十分です。

苺は残念でした。無い食べたくなるので、困ったものですが・・(^^;;
8. Posted by アイノティー   2009年05月25日 07:03
お返事ありがとうございました!

セリサイト、そうなんですか(@_@)
べんきょうになります、
ありがとうございました(^-^)

日焼け止めをどうしようと、
悩んで結局この季節になってしまいました。。

しかし、自分で作るには難しいアイテムですよね。

数ヶ月前まで、市販の日焼け止めを使っていたのですが、
何かと
「肌に負担になる」とか
「クレンジングは乾燥の原因」とか
マイナスの情報ばかり耳に入って作ってみようかと思って今にわたります。

でも。。(;_;)

原料の大きさとか、重なり具合、肌へのフィット具合など条件がたくさんあり、
単に原料をそろえれば完璧にUVカットできるというものではない
ということが、しんちゃんさんのブログを見て分かりました。

やはり既製品のもので良い物を選ぶべきかなぁと思ったりしています。

ひきつづき勉強しようと、興味のあるカテゴリから印刷してます。。笑
_〆(。。)メモメモ…

早々のお返事、本当にありがとうございました☆
9. Posted by えにぃ   2009年05月26日 11:01

しんちゃんさんこんにちは(・∀・)ノ

このような質問にまで親切にお答え頂き感謝、感謝です!ありがとうございますm(__)m


職種は、できたら研究職か原料開発が夢です。


趣味で初めましたが、この世界に入りたいと強く思いました。
現実問題難しいとは思いますが(;^_^A

しんちゃんさんは大学は行きましたか?
私は高卒なので、やはりそちらの世界に進むには大学にまず行かないといけないのかなと。

毎日研究していたいくらい好きなので、勉強なんとか頑張ってみますε=┏( ・_・)┛
10. Posted by しんちゃん   2009年05月26日 22:25
えにぃさん、こんにちは

私は大学で応用化学を専攻しました。
原料開発なら、化学関係で勉強されたら良いと思います。

大学の中には、化粧品会社と共同研究しているところもありますので、じっくり選ばれたら良いですよ。

目的を持って勉強されるのは、大切なことだと思います。
11. Posted by えにぃ   2009年05月29日 04:36

しんちゃんさん、こんちは
応用化学とは何ですか?
聞いたことがない私(;^_^A
数学が苦手ですがやはり出てきますよね。
化学は大好きなんですが(*^_^*)
いつも、とても無知な質問で失礼します。
12. Posted by しんちゃん   2009年05月30日 15:55
えにぃさん、こんにちは

応用化学は、化学を使って何かの製品を作ったりする研究をすることです。
たとえば化粧品作りに化学の知識を利用して、研究したりするということですね。

数学はしっかりと勉強してもらわないといけませんよ。
計算することも多いですから(笑)

あと、大学にいかなくても分析の専門学校へ行くというのも悪くないと思います。
えにぃさんの近くにそういう分析専門学校があるかどうかわかりませんが、もしあるなら、就職実績など問い合わせされたらよいでしょう。
13. Posted by えにぃ   2009年06月01日 07:57

しんちゃんさん、こんにちは(●´∀`●)/

応用科学は科学を極めてからということでしょうか…
わたしにはまだまだほど遠い領域な気がします(笑)
数学はしっかり勉強しなきゃいけないというところが『やっぱり?(笑)』
と気が引けてしまいましたが夢の為にも、やるしかないですね!

分析の専門を探してみたのですがわたしは仙台市に住んでいて、見つけた専門学校は東京や大阪でしかありませんでした。

いま資料請求してみました(*^_^*)
しんちゃんに思い切って相談して良かったです!
やっとやりたい事が見つかって、やるべき道が少しずつ見えてきました。
m(__)m
14. Posted by ゆりさん   2010年06月16日 23:42
しんちゃんさん。はじめまして。
パルミチン酸レチノールで検索してたら、ここにきました。

パルミチン酸レチノールはレチノールよりも安定性が高いということは、酸化されにくいということなのでしょうか?
手作り美容液をつくろうと思っているのですが、もし、注意事項などあるのでしたら、教えてください

>>レチノールの場合は濃度が高ければよいというわけではなく、
どういう浸透化技術を使っているかで大きくかわる

↑ということは、やっぱり市販で売っているものにはかなわないのでしょうか・・・


去年夏からほうれいせんとたるみに悩んでいます。

もし、よければ、これが利く!ってものがあれば参考程度に教えていただければうれしいです。

忙しいと思うので、暇なときにその気になればお願いいたします。
15. Posted by しんちゃん   2010年06月17日 06:22
ゆりさん、こんにちは

パルミチン酸レチノールは通常のレチノールに比べて酸化しにくいです。
通常のレチノールならクリームにすれば1ヶ月で駄目になりますが、パルミチン酸レチノールならもっと持ちます。

ただ、使用量は多くても0.1%。100gのクリームに0.1g配合するだけで、手作りショップのものは量が多いと思います。
また、小分け段階で酸化が始まっていることも多く、結構難しい成分だと思います。

小じわ対策がメインとなりますが、ほうれいせんやたるみには弱いかもしれません。
これらは筋肉などの衰えも関係していますし、マッサージで肌を鍛えてあげるほうがよいかもしれません。
16. Posted by ゆり   2010年06月17日 12:18
そうですか、ほうれいせんやたるみにはよわいんですか・・・
顔の体操してきたえているんですが、なかなかいっこうによくならないです

ありがとうございました

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