生薬はいつまで保存できる?ステロイドの混入 その2

2009年07月27日

ステロイドの混入

1年ほど前、アトピー患者の方が使うと非常に良く効くという植物エキス配合の保湿クリームがありました。

アトピーの民間療法は、アトピー商法とも言われ、効くかどうかわからない
治療法に、高額を費やす人も多いことから、一定の市場が形成されています。

その中でも余りにも劇的に効くため、医者から処方されたステロイド薬の減量も
可能となり、ネットでかなり話題になったようです。

多くの人が買い求めましたが、その効果からステロイドの配合を疑う人もいて、
かなり物儀を醸していたようです。
(そもそもステロイド薬を「すぐに減らせる」効果というのは、明らかにおかしいのですが・・)

当たり前ですが、そのクリームの販売元は「ステロイド不使用」を前面に出していましたし・・(^^;;

そういった宣伝もありクリームの効果はすばらしく絶賛する声に溢れていましたが、
ある日、そのクリームは終焉を迎えます。

化粧品への配合が規制されているステロイド混入の疑いが確定し、
被害の拡大を防ぐべく、県薬務課が化粧品販売会社へ立ち入り調査に踏み切ったからです。

その結果、一般的なステロイド薬に使われている成分がこの保湿クリームに
配合されていたことがわかりました。

販売会社から提供された3点からの保湿クリームから全くステロイドは
検出されませんでしたが、薬務課が4箇所に立ち入り調査を行い、採取したクリーム
からはすべてステロイドが検出されています。

しかも、このクリームから検出された吉草酸ベタメタゾンは、ステロイドの
強さからいうと上から3番目に位置するものなので、決して弱いステロイドとは言えません。


shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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