ステロイドの混入ホルモン補充療法

2009年07月29日

ステロイドの混入 その2

このステロイド入り保湿クリームの概要が明らかになるにつれ、その悪質さが垣間見られます。

ステロイド量というのは、市販のステロイド薬の10数分の1ということでしたが、
薬務課が押収した化粧品のクリームを調べると、それでもかなりばらつきがあるようでした。

この企業はいくつかの保湿クリームを展開していましたが、いずれもステロイドの混入が疑われています。

この事件の摘発は、皮膚科医が受診していた患者さんの肌を不審に思ったのが発端でした。

その患者さんは、皮膚科医から処方されたアトピー治療のためのステロイド薬を
使用せず、問題となった保湿クリームを使用してアトピーの症状を和らげていました。

化粧品にしては、余りにも効きすぎたのと、このクリームの塗布を中止すると
以前より肌の状態が酷くなり、より強いステロイド薬での治療が必要となったため、
不審に思った皮膚科医から化粧品の分析が国の研究機関へ依頼され、ステロイド混入が発覚しました。

発覚当初は、ステロイドの故意に配合したことを認めず、原料油脂中に含まれたいたことを主張していました。

そもそもオイルにステロイド剤が含まれていることなどありえないんですが・・。

しかし、薬務課の立ち入り調査の半年後、警察による捜査により
故意にステロイド剤が混ぜられていたことが発覚しています。

通販だけでなく、エステサロンなどでも使用・販売されていたようで、
クリームを救世主だと思った購入者の落胆は、大変なものだったでしょう。

最終的に、このクリームに関わった人間は今年逮捕され、事件は幕を閉じました。

しかし、ステロイド入り保湿クリームの発覚は、未だに終わっていません。

この間も中国製のクリームにより発覚していましたし、アメリカ製のクリームでも
最強クラスのステロイドが配合されていたことが発覚しています。

いつになったら患者さんの心まで踏みにじるアトピー商法は、無くなるのでしょうか・・。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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