表皮の酸化 その1表皮の酸化 その3

2009年08月05日

表皮の酸化 その2

抗酸化はスキンケアでは、保湿と同じように大事なことですが、それは老化に深く関与しているからです。

だれでも年を取れば、細胞機能は衰え、新陳代謝は遅くなっていきます。
子供は細胞の増殖力が盛んなため、どんどん新しい細胞が出来上がり、
体は成長していきますが、20歳を過ぎると、その力も衰え、やがて新陳代謝が遅くなっていきます。

こうして老化が起こりますが、内因的な要因以外にも紫外線に当たると
人間の肌内部で活性酸素が発生し、肌を酸化させる原因ともなります。

酸化して困るのは、コラーゲンなどが硬くなっていくだけでなく、
古いものが新しいコラーゲンと置き換えられなくなり、だんだん肌の弾力が衰えてくることです。

コラーゲンたんぱく質に過酸化脂質の分解物がくっつく現象は、すでに確認されています。

昔、書きましたが、コラーゲンが酸化されると、菌が持つ酵素によって分解されずに
長持ちすることを発見し、生皮を革製品として利用することに人は気がつきました。

生の皮は、コラーゲンの塊ですが、これをそのまま使っても硬くて、割れるし、
何より水に濡れると、カビや細菌の栄養源となり腐っていくので、とても衣服として利用できません。

ところが酸化した油などを皮に塗りつけると、コラーゲンが変性し、衣服や靴として利用可能な革となっていきます。

問題は、この現象が肌でも起こることです。

本来は、常に新鮮なコラーゲンで満たされるはずの部分が、
コラーゲンの変性により酵素で分解できなくなり、変性した
コラーゲンが少しずつ蓄積することで、肌の機能低下が起こってくることです。

この変性は、真皮のコラーゲンでなく、角質層でも生じています。
角質層は、毎日生まれ変わるため、変性してもその蛋白は排出され、
問題ないように思えますが、そうではありません。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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