成分の吸収 その1成分の吸収 その3

2009年08月12日

成分の吸収 その2

医薬品業界では昔、肌に塗って、全身に効くような薬の開発に熱中したことがあります。

製薬会社の悩みどころは、如何に毎日、自社の薬を使わせるかということ。

たとえば、花粉症に効く鼻炎薬。一日2回服用するものと一日3回服用させる
2種類がありますが、よく売れるのは1日2回服用するタイプ。

たった1回の違いでも煩わしく思う人は多く、手軽に長く服用してもらうために
様々な工夫を行っています。

その中で、薬を肌に塗ることで、簡単に薬が使えないかという様々な研究が行われました。

皮膚に効かせる薬なら、肌に塗って治療するのが基本ですが、
今まで服用していたものや点滴で入れていたものも、肌に塗ることで患者の負担を減らせないかという工夫が求められていました。

結果として、肌からの浸透力には限界があるとして、頓挫しましたが、
肌に塗る喘息の薬など、成果があったものがあります。

喘息は朝の4時くらいに咳き込んで寝られないという症状が起こり、
これが患者さんにとってものすごく負担になるわけですが、
貼り付け薬を使用することで、薬を効かせる時間的なコントロールが可能となりました。

つまり、症状が出てきたときにその薬を飲むのではなく、症状がでる時間に合わせて薬の血中濃度を上げて、効果を出すというコントロールです。

地味な薬ですが、あの薬のおかげでぐっすり朝まで眠れる患者さんは増えて、
生活の質は大きく向上させたと思います。

ただ、肌に塗る薬にも限界があって、血中濃度が低くても十分に効くようなものでないといけません。

それは、肌を透過して血管に入る薬の量というのは限られているためで、
たとえば風邪薬のような1回分が比較的多く飲まないといけないものは、
皮膚に塗っても効きません。

それは、効くのに必要な量が皮膚からだと十分に確保できないからです。

shin_chanz at 00:01│Comments(3) 化粧品原料 

この記事へのコメント

1. Posted by アイノティー   2009年08月12日 07:24
なるほど!いつも勉強になります!
この時期、蚊に寄りつかれないお薬があればなぁと思いながら過ごしています(;´_`;)

虫除け対策として、レモン系の香り(レモンユーカリ、レモングラス、シトロネラ)やゼラニウムが有名ですが、ラベンダーは効果が弱いのでしょうか?

虫除けにラベンダー基本のスプレーを持っているのですが、たまに蚊に刺されてしまいます。

全成分
水、エタノール、PEG-40水添ヒマシ油、ラベンダー油、ゲットウ葉油、ユーカリ油、ローズマリー油、ティーツリー油、カミツレエキス、イランイラン、加水分解コラーゲン、ウマスフィンゴ脂質、プラセンタエキス、加水分解エラスチン、ヒアルロン酸Na

ちなみに、開封したらどれくらいもつでしょうか?
1年後には効果がでなくなりますか?
2. Posted by しんちゃん   2009年08月12日 22:33
アイノティーさん、こんにちは

エタノール濃度がどのくらいあるかで大分変わります。
ただ、エタノールしか防腐成分はないので、1年は持たないでしょう。せいぜい3ヶ月が限界ではないでしょうか。

なお、虫除けスプレーですが、柑橘系の香りはすぐに蒸発して消えて行くので、
効果は思ったほど長続きしません。

たとえば透明なガラスに噴射して、それが1時間や2時間後に
ガラスの上に残っているか見て頂ければよいと思います。
また、香りが変化しているかどうかもチェックポイントですね。

現実的には1時間ぐらいで香りが弱くなり、効果はなくなるものと思います。
3. Posted by アイノティー   2009年08月13日 06:10
ありがとうございます☆
エタノール濃度調べてみます。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
成分の吸収 その1成分の吸収 その3