2009年10月28日
エアレス容器
一方、化粧品の容器を工夫して、防腐剤を減らせないかという工夫があります。
たとえば、エアレス容器。
どういうものかというと、この容器は内側の中身に直接触れている部分の底と容器そのものの底が別々となっていて、使う度に容器の中底部分が上がり、空気が入らないような仕組みとなっています。
中底が上がる仕組みはバネやら真空状態やら色々です。
要は、中身が減ると、その分空気が入りますが、中底を上げることで、余計な空気を入れないようにしたもの。
つまり、空気が入らない=雑菌が入らない=防腐剤が不要
という感じエアレス容器入りの化粧品が販売されています。
しかし、エアレス容器も完全ではありません。
そもそも容器へ化粧品を充填する際には、空気に触れています。
製造釜での製造段階や釜から取り出す際にも空気と触れるでしょう。
品質検査を行ってから充填するものですし、検査サンプルを抜き取る際、空気に触れてしまいます。
エアレス容器は、基本的に容器へ充填後に容器内の空気を抜きます。
空気が入らず、いつでも新鮮なのが売り物の容器なのに、お客さんが使う前に実は様々な場面で空気と触れているわけです。
もちろん、大手の中には多額の設備投資により、空気が入らない特殊な設備を使用して、製造しているところもあります。
ただ、中小メーカーはそんな多額の設備投資などできません。
中小ではエアレス容器への充填も普通の化粧品と同じ充填設備を使いますし、窒素を充満させ、中身を空気に触れずに充填というのは、実際には難しいと思います。
現実的にはパラベン以外の防腐効果のある成分を入れたり、防腐剤が入っている複合原料を使用して、実質的には防腐剤が入っているのだけど、成分表示のルール上、表示しなくていいので、あえて表示をしなかったりと・・。
結局、本当に防腐剤無添加だと水が入って菌が繁殖する可能性がある化粧品の場合は
製造時や充填時に混入する微生物に対して、安全性をどう担保していくのが問題となります。
熱をかけても変質しないものなら加熱滅菌できますが、美容成分によっては熱に弱く低温で配合する必要も出てきます。
また、ビールのようにろ過を行って菌を物理的に取り除くこともできますが、粘度がない化粧水でないとろ過は大変ですし、そもそも無菌ろ過してもそのまま充填できるような設備を作るのはとても大変。
机上で考えるほど、簡単にはいきません。
抗菌性のある銀をコーティングした容器などもありますが、期待するほど、効果は上がらないようです。
たとえば、エアレス容器。
どういうものかというと、この容器は内側の中身に直接触れている部分の底と容器そのものの底が別々となっていて、使う度に容器の中底部分が上がり、空気が入らないような仕組みとなっています。
中底が上がる仕組みはバネやら真空状態やら色々です。
要は、中身が減ると、その分空気が入りますが、中底を上げることで、余計な空気を入れないようにしたもの。
つまり、空気が入らない=雑菌が入らない=防腐剤が不要
という感じエアレス容器入りの化粧品が販売されています。
しかし、エアレス容器も完全ではありません。
そもそも容器へ化粧品を充填する際には、空気に触れています。
製造釜での製造段階や釜から取り出す際にも空気と触れるでしょう。
品質検査を行ってから充填するものですし、検査サンプルを抜き取る際、空気に触れてしまいます。
エアレス容器は、基本的に容器へ充填後に容器内の空気を抜きます。
空気が入らず、いつでも新鮮なのが売り物の容器なのに、お客さんが使う前に実は様々な場面で空気と触れているわけです。
もちろん、大手の中には多額の設備投資により、空気が入らない特殊な設備を使用して、製造しているところもあります。
ただ、中小メーカーはそんな多額の設備投資などできません。
中小ではエアレス容器への充填も普通の化粧品と同じ充填設備を使いますし、窒素を充満させ、中身を空気に触れずに充填というのは、実際には難しいと思います。
現実的にはパラベン以外の防腐効果のある成分を入れたり、防腐剤が入っている複合原料を使用して、実質的には防腐剤が入っているのだけど、成分表示のルール上、表示しなくていいので、あえて表示をしなかったりと・・。
結局、本当に防腐剤無添加だと水が入って菌が繁殖する可能性がある化粧品の場合は
製造時や充填時に混入する微生物に対して、安全性をどう担保していくのが問題となります。
熱をかけても変質しないものなら加熱滅菌できますが、美容成分によっては熱に弱く低温で配合する必要も出てきます。
また、ビールのようにろ過を行って菌を物理的に取り除くこともできますが、粘度がない化粧水でないとろ過は大変ですし、そもそも無菌ろ過してもそのまま充填できるような設備を作るのはとても大変。
机上で考えるほど、簡単にはいきません。
抗菌性のある銀をコーティングした容器などもありますが、期待するほど、効果は上がらないようです。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
│化粧品原料