合成洗剤の刺激を抑える原料アミノ酸の原料メーカー その2

2009年12月07日

アミノ酸の原料メーカー

化粧品原料は様々なメーカーによって提供されていますが、中には特定のメーカーしか供給していないものがあります。

それはその原料を取り巻くマーケットが小さいため他社の参入がないか、苦労してもそれに見合うだけの利益がない、そして高度な技術が必要のため、参入の障壁が高いかです。

また、原料を2次加工する場合、原料ソースを取引するためのコネが無ければ出来ないものもあります。特殊な植物オイルやスクワランなどはその典型的な例。
原料が特定の業者のみにしか扱えません。
特に量が少ないものだと、全部特定の業者が買い占めるので、末端では高いものを使う羽目になります。

そしてアミノ酸もまた参入の障壁が高い原料の一つ。

理由はアミノ酸を製造するための技術が必要で、それも安く、そして臭気がよいものを作る必要があるからです。

アミノ酸の製造は化学合成法や発酵法など色々ありますが、基本的には発酵法が主体となっています。

化学合成法というのは、何段階も化学反応するため案外コストがかかり、原料を入れてタンクを温めておけば目的の成分が出来る発酵法にはよほどでないと勝てません。

化学合成の方が安く仕上がりそうですが、複雑なものになるとそうでもありません。
微生物を使って、発酵した方が高純度のものを製造できます。

古くはお酒や味噌、ヨーグルトなどの製造に利用されていた発酵化学ですが、現在は純物質の製造に大いに役立っています。

そしてアミノ酸の製造に欠かせないのが、特定のアミノ酸だけを発酵して作り出して行くという技術。

たとえば味噌は様々なアミノ酸の混合物ですが、ただ、これから特定のアミノ酸を取り出して、それを商品化しようとしてもコスト的に合わないでしょう。

つまり、原料を投入して、特定のアミノ酸のみを効率的に高濃度で作り出さないと商業化は難しいと言えます。ただ、これがなかなか難しい。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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