エレクトロポレーション石鹸の大量生産

2010年01月15日

エレクトロポレーションの疑問

エレクトロポレーションは、皮膚に対して穴を開けて成分を浸透させます。
そのため、高分子のヒアルロン酸やコラーゲンを浸透させることも可能です。

この何でも浸透できることを売り物にしたエステサロンや皮膚科も数多く存在しますが、色々疑問に思うことがあります。

まずは、高分子のヒアルロン酸やコラーゲンを肌に浸透させて、何か意味があるのかということ。

高分子状態では水分をひきつける力が強い為、保湿効果を発揮します。
ただ、それなら皮膚の外に存在して、一番乾燥している最外層を潤すために使ったほうが保湿効果は高くなると思います。
角質層というのは、奥へ入るに従い、水で溢れていきます。
つまり、乾燥しているのは角質層の中でも空気に接触している一番外側が乾燥しているのですから、その部分を通り越して、中に入れてもあまり意味はないのではないかということです。
インナードライ対策もあるのかもしれませんが、それにしては効果の割りに高額すぎる費用に疑問を浮かべます。

次にエレクトロポレーションの広告では、やたら浸透を売り物にしますが、たとえコラーゲンが角質層内に入っても、真皮のコラーゲン量が増えることはありません。
角質層の奥深くまで浸透してもさらにその奥まで浸透というのは、かなり難しいでしょう。

これは真皮と表皮は薄い膜で仕切られていて、この膜は低分子の化合物も簡単に通さないため、高分子であるコラーゲンやヒアルロン酸の真皮への浸透はとても難しいからです。

たとえば、シワを持ち上げるためには、シワの陥没した部分へコラーゲンやヒアルロン酸を注射するとある程度陥没した部分が盛り上がり、効果があります。
しかし、エレクトロポレーションでは真皮へシワを持ち上げる程、大量のコラーゲンやヒアルロン酸を浸透させることはできないため、同じようなことは残念ながら期待できないものと思います。

ちなみに高価なヒアルロン酸を肌に入れても表皮にはヒアルロン酸を分解する酵素があるため、数日でヒアルロン酸は分解されていきます。

せいぜい、美白成分の浸透に使えれば良いという程度ではないのでしょうか。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 超音波導入器 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
エレクトロポレーション石鹸の大量生産