油の吸収食物繊維について

2010年02月05日

吸収されにくい油

ヘルシーリセッタは100%中鎖脂肪酸だけで出来ているわけではありません。

なぜなら、必須脂肪酸を摂らないと人間の体は病弱となり、たとえば肌では保湿力の無いセラミドが合成され、すさまじい肌荒れを起きてしまいます。

そのため、美容上の問題だけではなく、健康に過ごすためには脂肪になるような長鎖の脂肪酸も必要で、ヘルシーリセッタでは、この長鎖脂肪酸を含むため、全く脂肪がつかない油というわけではありません。

また、中鎖脂肪酸は、体の中で燃焼しやすい油ですが、これは油そのものも燃焼しやすいという特徴があり、てんぷらに使おうものなら、煙がモクモク出て、引火しやすいという危険があります。

そのため、中鎖脂肪酸だけで商品化するのは、健康上、調理上問題が生じると判断され、長鎖脂肪酸が混ぜられています。

動物実験で、太りにくい油の代表例がカカオ脂です。

腸から吸収されにくい脂肪酸とグリセリンの配列となっており、動物に食べさせると体重の増加が少ない脂として有名です。

しかも、カルシウムが一緒に存在すると、さらに吸収が悪くなります。

油が分解して、脂肪酸になった後、カルシウムが脂肪酸にくっつき、融点が高い金属石鹸になってしまうためです。

カカオ脂+カルシウムの組み合わせは、美味しく食べても太りにくいという特徴があります。

ただし、チョコレートに良く使われるカカオ脂は、今ではパーム油などの代替油脂に押され気味で、純粋なカカオ脂だけを使ったチョコレートはかなり高価になっているのが残念なところでしょうか。

安いチョコレートは吸収の良い脂肪となっているので、注意が必要です・・(^^;;

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 食品の科学 

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