最近の日焼け止め肌の保湿とアミノ酸 その2

2010年05月19日

肌の保湿成分とアミノ酸

一度、乾燥肌になってしまうとなかなか抜け出せない時があります。

乾燥肌になる原因は様々ですが、最も大きいのは外的要因。
つまり、湿度が低くなることが最大の原因。

これとは別にヒト側の原因もあります。

保湿は、皮脂膜、細胞間に存在するセラミド、細胞内にある天然保湿因子から成り立っており、いずれも加齢と共に産生量が落ちてきます。

この中でホルモンの変動を受けるのは皮脂膜で、他のセラミドや天然保湿因子はホルモン変動の影響はほとんどありません。

セラミドと天然保湿因子の産生量に大きく関与することは、遺伝的な要因と成熟した角質ができるかどうかという点です。

遺伝的な要因は、アトピー患者のセラミド合成遺伝子を調べると、アトピー患者のセラミド合成遺伝子では、普通のセラミドではなく、炎症を起こしやすいセラミド類似体を作ることがわかっています。

セラミドを作る原料は同じでも健常人では、素直にセラミドの割合が高いのに、アトピー患者ではセラミドの割合が低く、セラミドではなく炎症を起こしやすい物質を作ってしまうという点です。

また、天然保湿因子を作る遺伝子にもアトピー患者の25%に異常があるということがわかっています。健常人では4%程度で存在しますので、やはり同じように天然保湿因子の産生量はアトピー患者では低くくなり、肌は乾燥しがちとなります。

セラミドと天然保湿因子も細胞内で合成され、何段階も経てようやく一人前の成分となります。

皮脂のように1段階で合成されるわけではありません。

様々な酵素の関与によりセラミドと天然保湿因子は作られるため、どこかの遺伝子に異常があり上手く働かないと、最終目的物がちゃんと作れないという問題点があります。

shin_chanz at 00:00│Comments(0) 化粧品 

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