化粧品に使われるタンパク質エネルギーの燃焼

2010年05月28日

化粧品に使われるタンパク質 その2

タンパク質は死んでいるものと生きているものの2種類があります。

生きているというとなんだか微生物のような感じがしますが、たとえばEGFのような細胞成長因子は生きているタンパク質の一例です。(タンパク質というよりポリペプチドというべきなのかもしれませんが)

これが何らかの原因でタンパク質の構造が歪められると、死んだタンパク質となり、細胞へ働きかけることはありません。

医薬品を見てみると、生きているタンパク質がいくつもあります。

ペプチドホルモンというタンパク質のホルモンは、インシュリンや成長ホルモンまでいろいろなものがあり、EGFやFGFの他様々な生理活性タンパク質も生きているタンパク質です。

これらは強力に細胞へ働きかけるので、化粧品には配合できないものが数多くあります。

狂牛病が出現する前は、動物の血も化粧品へ配合されていました。
赤に着色させるわけではなく、血の中に含まれるタンパク質が目当てです。
いわゆる細胞を成長させる因子が入っていることを期待されて、アンチエイジング向の化粧品に使われていました。

美容皮膚科や美容外科では患者の血を抜いて、そこから成長因子を抜き、アンチエイジングに使う美容方法が流行っていますが、それの原型がもう10年以上前から化粧品にありました。動物保護団体からは血を入れるなんて気味が悪いとして、非常に反発があったものです。

タンパク質を化粧品に入れる場合は、保湿目的もしくは肌の活性目的となり、いずれにせよ新鮮なタンパク質を配合する必要があります。

コラーゲンは動物性のものしかなく、一時期植物性コラーゲンというのもありましたが、動物のコラーゲンとは程遠いものです。
アミノ酸の配列に差が生じて同じような効果はありません。
ちなみに植物性コラーゲンというのは、ニンジンから抽出されます。
ただ、ニンジン抽出物をコラーゲンと呼ぶかどうかはかなり議論の余地があると思います。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品 

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