テロメア診断熊野筆

2010年07月19日

テロメア診断 その2

大手家電メーカーの子会社がテロメア診断と共に売り出そうとしていたのは、ビタミンC誘導体。

ビタミンC誘導体は、林原が作る糖が付いたタイプと他のメーカーが作る燐酸型の2種類がメインです。

林原のタイプはねずみの体内で合成されるタイプ。一方、燐酸型は魚類が合成するタイプ。いずれもビタミンCを酸化せずに体内に蓄える必要があり、動物は誘導体の形で蓄えます。

人間は新鮮なフルーツや野菜からビタミンCを摂取できますので、ビタミンC誘導体を合成する必要ありません。

以前は資生堂は糖タイプがメインで今でも量販店で販売するものは糖タイプが主体です。糖より燐酸型が優れているという論文も書いていましたが、結果がすぐに求められる皮膚科ルートでは燐酸型を主体にしています。
他の大手メーカーも量販店では糖型で販売していても特別なルートでは燐酸型とルート毎に使用するビタミンC誘導体を替えています。

それなら最初から燐酸型にすればいいのにとも思いますが、なかなか大企業というのは先輩の仕事を否定するのは難しいらしく、あくまで新規ルートでは効くタイプを使うというのに徹しています。

それはさておき、家電メーカーの子会社が売り出そうとしていたのは、燐酸型タイプとなりました。
以前も書きましたが、このタイプの特徴は細胞を増殖させてもテロメアの寿命を縮ませないこと。
それどころか寿命も延びて、細胞数も大きく増えるという他には無い特徴がありました。

なぜかピュアビタミンCになるとこの特徴はありません。

あくまでビタミンC誘導体だけの話となります。

この特徴に気がついたメーカーの研究者はマイナー原料であったビタミンC誘導体を世の中に広く知ってもらうと、テロメア診断と共に売り出そうと考えていました。

しかし、親会社は巨大企業であっても化粧品メーカーとしては弱小であったため、その目論見は通りませんでした。

ただ、少なくとも大企業が方針を転換して今では燐酸型ビタミンC誘導体を目玉にしていますし、それなりのインパクトはあったのかなと思っています。

ちなみに家電メーカーの子会社ですが、ピーリングソープで大ヒットを飛ばしています。さっと考えを変えて会社の存亡をかけながらもしっかりヒット商品を作れるのはたいしたものだと思います。

shin_chanz at 00:01│Comments(2) 細胞機能 

この記事へのコメント

1. Posted by キャサリン   2010年07月19日 15:09
はじめまして。
いつも拝見させて頂いてます。
アトピーでいろいろと試行錯誤の繰り返しです。
今日までブログを拝見して思い切ってリペアエッセンス等購入してみました。
これからもいろいろと参考にさせて下さい。
ご挨拶まで。
2. Posted by しんちゃん   2010年07月20日 22:32
キャサリンさん、こんにちは

リペアエッセンスはお手持ちの化粧水にプラスしてお使いください。
化粧水をパワーアップして使うようなアイテムという位置づけでお使い頂ければよいと思います。

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