SPF豚動物を傷めない動物原料 その2

2010年08月09日

動物を傷めない動物原料

動物原料には2種類あります。

一つは動物を傷めて、もしくは生命を絶って得られる原料。
もうひとつは動物を傷めずに採れるもの。

前者の場合は、牛プラセンタやコラーゲン、エラスチン、スクワラン、エミューオイル、馬油などがあります。
後者の場合は、豚プラセンタ(メーカーによる)、ラノリン、レシチン、動物の毛があります。

たとえば女性に人気がある原料といえばプラセンタ。
若い人というより50代以上の方には人気です。

昔、プラセンタの原料といえば、ヒトもありました。
出産時の胎盤は破棄される医療廃棄物のため、これを回収して化粧品屋がせっせとプラセンタエキスを作っていました。

ヒトから採れるものですので、胎児を成長させる成分に富んでおり、高齢の方には人気があったと聞いています。
しかし、エイズ問題が広がるにつれ、ヒトの胎盤を使うのは、エイズやそれ以外の未知のウィルスに汚染されている可能性が高いとして、化粧品や医薬品への使用は禁止されています。

ヒトの胎盤自体は、漢方でも用いられており、今でもプラセンタの錠剤は人気のようですが、昔から漢方でもなじみがあったようです。

プラセンタ自体はヒトの胎盤使用が禁止されたあと、牛に変わります。
その牛胎盤も狂牛病の発生と共に豚へ代わりました。

この牛プラセンタですが、今から思うと気持ち悪い話で妊娠3ヶ月で中絶し、胎盤と子供を取り出して、この胎盤から抽出しプラセンタエキスにして販売されていました。
出産まで待てないのは、妊娠3ヶ月程度のものが最良ということです。

コラーゲンもまた若ければ若いほど変性していなくて良いということで、子牛の皮が求められます。

牛革で最も高い革は、中絶して取り出した子牛から作られた革で、今でもそのしなやかでキメが細かい革は成牛では得られないとして、高級品に使われているほどです。

もちろん、こんなことは許されないと考える人も多く、コラーゲンでは培養細胞から作り出した純粋なコラーゲンが医療や化粧品にも応用されつつあります。

shin_chanz at 00:00│Comments(4) 化粧品原料 

この記事へのコメント

1. Posted by ニコ   2010年08月09日 14:43
私は時折、本革の小物を購入する事があります。
どうしてかと言うと、大切に使えば風合いが出て長年愛用できるから。
いま使っているお財布もすでに8年目に突入です。
ただ、だからと言って動物が殺されていいわけないですよね…。

そんな風に革小物を愛用していながら勝手な話ですが、先日あるシャンプーの
効能に惹かれたのに結局買わなかったのは、その成分のヘマチンというものが
豚の血から出来ているという事を知ったからでした。

コラーゲン入りの化粧品等も使った事があるのに、血、と聞くととつぜん
動物が犠牲になっている事が生々しく感じられてしまって。
人(私)って勝手な生き物だなぁとつくづく思います。
2. Posted by エクレア   2010年08月09日 21:56
動物が犠牲になっていることを、消費者である私たちはもっと認識しないといけないな、と思いました
3. Posted by しんちゃん   2010年08月09日 23:01
ニコさん、エクレアさん、こんにちは

革製品がすべて悪いというわけではありません。
しっかり生きた牛の皮も原料となっています。
ただ、最高級を求める人達のために、胎児を使ったものが用意されていますし、動物を原料にするもので一番のものを追い求めるのもどうかと思います。


4. Posted by さあら   2010年08月12日 14:52
こんにちわ。

動物も植物も人間の犠牲になってくれているのですね(涙)。。

肌によいものをと、考えもなく使っていました。
見えない犠牲のうえに生活をしているということを改めて考えさせられました。なかなか表に出ない情報を、いつもありがとうございます。

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