界面活性剤は体内で分解される?界面活性剤は体内で分解される?

2010年09月15日

界面活性剤は体内で分解される?

通常は、石鹸のように界面活性剤を作るときはオイルを分解して作ります。

食品分野で使われる界面活性剤の場合、よく使用されるのが食品由来のものや原料にしたものです。

大豆から採れるレシチンは良く使われます。
こちらの場合は、チョコレートには製造時に粘度を落として加工しやすく、そして舌触りを改良するために使われます。
もともと大豆に含まれる成分ですから、たべても害はありません。
むしろ栄養となるぐらいです。

ただ、レシチンには問題がひとつ。それは酸化されやすいという点で、酸化すると異臭がします。
食品のように賞味期限が短いと別ですが、常温保存が前提の化粧品には使いづらく、レシチンの中の脂肪酸を酸化されないように水素を付加して、酸化されにくい脂肪酸へと加工します。
ただ、この場合、新規の合成界面活性剤というより、脂肪酸組成をリノール酸からステアリン酸に変えるため、天然に存在するレシチンと変わりません。
(水素添加は植物油からマーガリンや口どけの良い油を作るときに使われます。)

つまり、天然のレシチンは酸化されやすい脂肪酸からなるものと酸化しにくい脂肪酸からなるものが混在していますが、水素添加することで、酸化しにくい脂肪酸のみに組み替えることが出来ます。

化粧品で使われるのは、主に水添レシチンで特有の使用感があり、これが好まれることから多くの化粧品に使われています。

面白いのはレシチン自体が保湿効果を持つことで、保湿と乳化を兼ね備えた乳化剤のため、クリームに採用するメーカーも少なくありません。

レシチンなら、基本的に食べても栄養分となるだけで、チョコレートをはじめとして多くの加工食品に使われており、問題ない成分と思われます。


shin_chanz at 00:00│Comments(0) 界面活性剤 

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