ミネラルパウダリーファンデーション その2アミノ酸誘導体

2010年11月15日

クジンエキス

手作り化粧水では、単独で使用しなければならないエキスの中で、美白効果の高いものがあります。

それはクジンでマメ科クララの根で、消炎や解熱に使われる生薬エキスです。

殺菌効果も強く、ニキビ対策としても期待できる生薬。
ただ、こちらの生薬の問題はアルカロイドという、プラスのイオンになる成分が含まれていて、他生薬と混ぜると沈殿を起こす可能性があります。

このクジンはメラニン生産に関わるたんぱく質調整作用があるのが特徴です。
メラニンは、メラノサイト刺激ホルモンというホルモンによって作られることがあります。
日焼けなどで、皮膚の細胞がこのホルモンを合成し、メラニンを増やすように働きかけます。

要するに細胞同士の会話をホルモンを通じて行うのですが、クジンエキスはこのホルモンがメラニンを作る細胞へ入っていくことを邪魔します。

細胞にはホルモンがくっつく場所が決まっているのですが、クジンエキスはその場所へ陣取り、メラノサイト刺激ホルモンが結合するのを邪魔します。

白人で、色白の人間はこの結合場所が変異しており、遺伝的にメラノサイト刺激ホルモンの影響を受けにくく、肌が白くなっているケースが多いとか。

その結果、日光を浴びてメラノサイト刺激ホルモンが作られても白い肌を維持しています。(ただし、皮膚がんになるというリスクは格段に高くなります)

メラノサイト刺激ホルモンを邪魔するものにはカミツレETもあります。
スクワランでカモミールを抽出したエキスですが、こちらは直接の美白効果はありません。
一方、クジンは、直接的なチロシナーゼ酵素阻害作用もあり、メラノサイト刺激ホルモンの邪魔をするだけでなく、チロシナーゼ酵素によって作られる工程でもメラニン産生を邪魔する効率の良いエキスです。

ただ、他のエキスと混ぜると沈殿が生じやすく、使いにくいという欠点を持ち合わせています。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 美白 

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