クリームの寿命クリームの寿命 その3

2010年12月02日

クリームの寿命 その2

クリームや乳液というのは、水と混ざらない油を分散させた系なので、かならず分離して、油と水の層に分かれる時期がやってきます。

これが早いか短いかが、腕の見せ所。

一般的には粒子が小さいほど、安定になりやすいです。
それはクリームが分解する過程で粒子同士がぶつかって、ひとつの大きい粒子に成長していくため、粒子が小さければ小さいほど、ぶつかりにくく、寿命が延びるということが上げられます。

そのため、ナノ乳化などが流行っています。
ナノ化することで、肌への浸透が早くなり、肌細胞への働きかけも強化されます。

ただ、世の中はナノ一辺倒ではありません。

ナノ化するとひとつの問題は、さらさらになりすぎることです。

たとえば擬似セラミドエマルジョンという商品がトゥヴェールにあります。
擬似セラミドという植物オイルより重たいテクスチャの油をレシチンでナノ乳化したものですが、ナノ化することで、さらさらの化粧水のようなテクスチャとなっています。

ナノ化しているため、べたつきもなく、さらっとして、肌への浸透性も良い。

しかし、残念ながらこれではあまり売れるものではありません。

それは、化粧品業界では粘度が高くないと、高く売れないというジンクスがあって、あえて粘度がマヨネーズ並みにでるようにナノ乳化ではなく、もっと大きな粒子にしてクリームを作っています。

もちろん、ナノ乳化したものをゲル化剤で、ゲルにするという方法もありますが、最初からナノ乳化していないものも多くありますし、それが世の中の主流でしょうか。

ナノ乳化しないメリットというのは、使用感にコクが出ることで、ある一定年齢以上になると、コクがないクリームや乳液は売れにくくなります。

ただ、コクのあるクリームというのは乳化粒子が大きくなるため、油と水の分離が起こりやすくなるというリスクがあります。

shin_chanz at 22:33│Comments(0) 乳化と分散 

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