2010年12月05日
クリームの寿命 その3
乳化は不安定な系であるため、分離が始まるとあっという間に全体が分離してしまいます。
とりあえず3年以上の安定性を目標に開発されていきますが、研究室で出来ても現場で出来ないこともしばしば。
現場では、ラボの1000倍以上のスケールで生産するため、ほんのわずかなミスが大きくひびくこともあります。
たとえばクリームを製造して、釜から取り出し、それを移動させる際の力加減でもクリームの乳化状態が変わったり、充填時の力のかけ具合でも変わったりします。
手作りでも攪拌時間や温度、攪拌の速さで変わってきます。
1ヶ月持てばいいということでしたら、さほど気にすることもないかもしれませんが、使い心地が良いクリームを目指すなら、調合条件について気をつける必要があります。
ただ、ここで注意が必要なのは、乳化剤の量にこだわりがなければ、簡単に作れるということです。
乳化剤を減らそうとすると、安定性がかなり問題になりますが、乳化剤が多いとある程度、安定になるため、細かな条件も無視することができます。
それでも油と水が分離してしまい、クリームでなくなる寿命がやってきます。
この寿命の予測というのは、むずかしく様々な条件でシュミレーションを行い、最適な配合および製造条件というのを見つけ出していきます。
一番簡単なのは、45℃や50℃のオーブンに数ヶ月入れて、放置するという方法で、場合にってよって40℃→10℃→40℃のように温度ストレスをかけることもあります。
スキンケアクリームなら高温に放置されることはありませんが、これも販売形態によって異なり、店頭で販売されているクリームなら買い物時に車のダッシュボードの上に置かれることも想定して60℃でも安定を保つみたいな社内基準が存在したりします。
これも乳化剤によって異なり、レシチンのように高温になると状態が変わるようなものだと、高温でのシュミレーションはあまり意味が無かったりします。
とりあえず3年以上の安定性を目標に開発されていきますが、研究室で出来ても現場で出来ないこともしばしば。
現場では、ラボの1000倍以上のスケールで生産するため、ほんのわずかなミスが大きくひびくこともあります。
たとえばクリームを製造して、釜から取り出し、それを移動させる際の力加減でもクリームの乳化状態が変わったり、充填時の力のかけ具合でも変わったりします。
手作りでも攪拌時間や温度、攪拌の速さで変わってきます。
1ヶ月持てばいいということでしたら、さほど気にすることもないかもしれませんが、使い心地が良いクリームを目指すなら、調合条件について気をつける必要があります。
ただ、ここで注意が必要なのは、乳化剤の量にこだわりがなければ、簡単に作れるということです。
乳化剤を減らそうとすると、安定性がかなり問題になりますが、乳化剤が多いとある程度、安定になるため、細かな条件も無視することができます。
それでも油と水が分離してしまい、クリームでなくなる寿命がやってきます。
この寿命の予測というのは、むずかしく様々な条件でシュミレーションを行い、最適な配合および製造条件というのを見つけ出していきます。
一番簡単なのは、45℃や50℃のオーブンに数ヶ月入れて、放置するという方法で、場合にってよって40℃→10℃→40℃のように温度ストレスをかけることもあります。
スキンケアクリームなら高温に放置されることはありませんが、これも販売形態によって異なり、店頭で販売されているクリームなら買い物時に車のダッシュボードの上に置かれることも想定して60℃でも安定を保つみたいな社内基準が存在したりします。
これも乳化剤によって異なり、レシチンのように高温になると状態が変わるようなものだと、高温でのシュミレーションはあまり意味が無かったりします。
shin_chanz at 22:01│Comments(0)│
│乳化と分散