マッサージの効用 その2最近のレーザー治療1

2011年01月23日

ヒアルロン酸を減らす薬剤

身近にある薬品の中には化粧品のようにヒアルロン酸を増やすように働きかける成分もあれば、逆にヒアルロン酸を減らすように働きかける成分もあります。

その代表例がステロイド薬。
ステロイドを長期間連用すると皮膚が萎縮するという減少が起きます。

皮膚の萎縮は老化と同じ現象で、簡単に起こるようなものではないのに関わらずステロイド薬によってその萎縮が進行することが知られていました。

しかし、どのような原理で起こるかは不明な点が多く、あまり検討もされていなかったようです。

もともとステロイド薬は他にも副作用が色々あって、そのうちのひとつにしか過ぎないと思われていたのかもしれません。

しかし、ここにきて皮膚の萎縮について研究が発展し、皮膚の萎縮メカニズムの一端が明らかにされています。

ヒアルロン酸が減るには、ヒアルロン酸の合成が減るかもしくはヒアルロン酸の分解速度が早まるかのどちらかで決まります。

ヒアルロン酸は新陳代謝が早い成分であり、合成もどんどんされますが、分解もかなりの勢いで行われ、常に新しいヒアルロン酸で満たされるようになっています。

ステロイド薬を培養細胞やステロイドを塗布したボランティアの皮膚で評価すると、ヒアルロン酸の量が著しく減少しており、さらに評価を進めると、分解酵素の働きにはステロイドは影響を及ぼさないものの、合成速度が落ちることが確認されました。

つまり、ステロイドによってヒアルロン酸の合成量が減っているのにも関わらず分解速度が変わらないため、結果として、ヒアルロン酸の総量が減っていくことがわかりました。

とはいえ、ステロイドは炎症を抑えるなど、様々な有益な作用を持つことも明らかです。
また、顔の皮膚を薄くして透けるような白肌を演出することもあり、かつては美顔を演出するとして、間違って使用された時期もありました。
ステロイドの使用がすぐには老化肌に簡単に結びつかないという一面もあるのですが、長期連用はやはり肌へ影響が蓄積していくため、慎重な運用が求められるでしょう。

ただ、技術は進歩するものなので、将来ステロイドのヒアルロン酸合成阻害をブロックできる薬剤も登場するかもしれませんね。

shin_chanz at 19:54│Comments(5) 老化 

この記事へのコメント

1. Posted by あい   2011年03月07日 18:12
ステロイドのヒアルロン酸合成阻害はステロイドを一度使用すると一生続くのでしょうか…?
アトピー体質で小さい頃からステロイドはよく使っていたのでショックです。
逆にヒアルロン酸を増やす美容成分やサプリメントはありますか?
コラーゲンやエラスチンに良いものはよく聞きますが、ヒアルロン酸はなかなか聞きません…。
最近トコトリエノールがヒアルロン酸に良いと聞いて飲みはじめました。
トゥヴェールのビタミンEパウダーはヒアルロン酸を増やしたりしますか?
沢山質問してすみません。
2. Posted by しんちゃん   2011年03月08日 13:15
あいさん、こんにちは

ステロイドのヒアルロン酸合成阻害というのは、強いステロイドを使ったときに、その使用期間のみ生じます。
また、皮膚が萎縮してくるので、皮膚科医なら見た目ですぐに判断できると思います。
小さい頃からよく使われているということですが、皮膚萎縮があればすぐに使用中止や別の薬を使うと思いますので、それほど心配される必要はありません。

それと、アトピーの方は健常人より自前のステロイドが少ないため、外部から補って炎症を止める必要があります。
自前のステロイドの方が合成ステロイドより副作用は多く、足りない分を補っている程度なら、それほど大きな問題にもなりません。
足りない分以上に補うときが問題になるのです。

合成ステロイドを使うのが問題ではなく、乱用するのが問題だとお考えください。

ヒアルロン酸を増やす成分は、合成ペプチドなら、エッセンスセレクトゲルのシンハイカンもヒアルロン酸を増やすように働きかける成分です。ビタミンEパウダーには残念ながらその効果はありません。

また、サプリでしたら、ヒアルロン酸サプリやグルコサミンのサプリを摂られたら良いと思います。
ただ、ステロイドを使っていても適切使用なら問題ないですよ。
3. Posted by あい   2011年03月08日 19:22
お返事ありがとうございます。

私の皮膚は萎縮していますね。
薄くなっています。
アトピーの特性上、だいたい成人頃までは湿潤型アトピーを患い、それからは乾燥型アトピーに移行するのが普通です。
この湿潤型アトピーは関節部分に出やすく、私の場合は肘と膝の裏側だけ軽いアトピーで炎症は定期的に起こしていました。多分そういうアトピー体質の方は私の他にも多いと思います。
私は軽度のアトピーで、適切にステロイドを使っていたつもりですが、アトピーという病気の特性が原因なのか、肘と膝の裏は皮膚が萎縮しています。
このように皮膚が萎縮していてもこれ以上炎症を酷くしない為、ステロイドを処方するのが当たり前になっています。

それと、高校を卒業する頃、シルクパウダ-で首と顔にアレルギ-を起こし、またそのとき医者からアトピーの新薬(ステロイドの代わりになるという薬で名前は忘れてしまいました)を適切でない時期に出され、更に酷くなり、ステロイドを首と顔に使った経験があります。
そんな一度の弱いステロイド使用でも首や顔の皮膚は影響を受けてしまうものです。

今は乾燥型アトピーに移行していますが、肘と膝の裏の皮膚は色素沈着が残り、また皮膚が薄くなってしまったので肌の保湿力がより落ちたのか(アトピー体質の人間はセラミドを作る能力が低い遺伝子らしいです。それが今の所アトピーの真の原因みたいです。)今でも時々炎症が出ます。

今の美容皮膚科学によって、コラーゲン、エラスチンは増やすことが可能になりましたが、個人的にヒアルロン酸はまだまだだと感じています。
トゥヴェールさんにはこれからも研究を頑張って頂きたいと思っています。
4. Posted by あい   2011年03月08日 19:29
さき程の続きです。

今の民主党政権のおかげで、医療研究は打撃を受け、新しい治療薬や治療法の確立は難しくなっている中、トゥヴェールさんのような化粧品会社は皮膚の美容だけでなく、皮膚の健康にも与える影響はかなり大きいと思います。
私はトゥヴェールさんには期待しています。
化粧品は医薬品ではないですが…笑。

また、公式HPでは正しい情報をもっともっと発信していって頂きたいです。

最後に質問があります…。
ステロイドによるコラーゲン、エラスチンへの影響を教えて頂きたいです。
また、ステロイドの乱用とはステロイドを内服していたり、塗りすぎている方のお話でしょうか?私の場合は乱用と言うのでしょうか…?
お返事はいつでも結構です。
5. Posted by しんちゃん   2011年03月10日 00:16
あいさん、こんにちは

色々ご意見ありがとうございました。

皮膚の萎縮はコラーゲンを作る細胞の活性が落ちるために起こります。
ヒアルロン酸のほか、コラーゲンの合成も落ちます。
ただ、一般的には皮膚の萎縮というのは、ステロイドを内服する人に起こることが多いようです。

萎縮自体はステロイドの服用の副作用の初期段階に分類されます。食欲が増進しての体重増加や不眠症も初期段階です。

昔はともかく、今は安易にアトピーの方にステロイドの内服はされないと思います。
また、萎縮が起こるのは、太ももや臀部、腰で良く起こります。
顔で起こるとは限りません。

お尻や腰や太ももで起こりやすいのは、コラーゲンの合成が落ちているときに皮膚が引っ張られることが多いからです。ぎゅっと引っ張られるとコラーゲンが切れて萎縮が起こります。
糖尿病など、自分のステロイド分泌が多いと同じように起こります。

また、皮膚の萎縮というのは、ステロイドと関係なく起こることもあります。
肥満や妊娠は典型的な例ですが、思春期でも乳房や臀部、太もも、背中など、様々な部位でコラーゲンの合成が追いついていないときに皮膚が引っ張られると皮膚の萎縮が起こります。妊婦なら90%以上で起こります。
萎縮してコラーゲンが切れると長い場合は10cmくらいの白い筋となって残ります。
私はぱっと見ただけでも腕や腰に萎縮した跡がありますし、他にも探せばもっとあるでしょう。
ステロイドと関係なしに起こる場合も多いとお考えください。

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