リンパ液について その2血管の老化

2011年02月10日

リンパ液について その3

人間の体を構成する成分で、最も多いのは水。

水というと血を思い浮かべますが、実際のところ水の半分以上は細胞内に存在しています。

体内の水の構成は細胞内が55%で、細胞外が45%です。
血液は7.5%で、細胞間およびリンパ液が20%と実は血液より細胞の間に存在している液の量の方が多くあります。

そのため、スムーズにリンパ液の排出が行われないとむくみが簡単に生じます。

リンパ管には逆流しないように血管同様ある程度の太さになると弁がついています。リンパ管の中はいくつかの空間に仕切られていて、前の部屋に次々と液が入っていくというイメージでしょうか。

リンパマッサージでは不要なリンパ液を静脈へ返しますので、すぐにむくみが解消されて効果が目に見えることもあります。

すっきりとした本来のシャープな形を取り戻すということでしょうか。

足など、リンパ液が溜まりやすいところには、マッサージの効果も大きいと思います。(運動などを意識してされない方は特にです)

血液から染み出したものがリンパ液や組織間液となりますが、この量に影響を与える要因があります。それは毛細血管の壁の透過性です。
透過性というのは、細かい穴しか開いていないのに、そこへ大きな穴を開けることで、血管からの流出量を増やすことです。

たとえば、虫さされなどで肌が腫れあがったとします。
かゆみがあって掻くと短時間で腫れますが、それはヒスタミンという物質により、血管の透過性が局所的に上がり、血液から水が流れ出して溜まっている状態です。
炎症が治まれば、血管の壁はいつもどおりほとんど通さなくなりますが、炎症を起こすと、様々な免疫細胞が血管から出て、現場にすぐ駆けつけれるように血管の壁が変化します。

ただ、炎症が治まると血管の壁は元通りになり、リンパ管からリンパ液や組織液の排出が進むと、腫れた肌が元通りになります。

shin_chanz at 20:25│Comments(0) 細胞機能 

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