「化粧品作り」 美容愛好家Mさん香りの効果 色々

2011年02月24日

「化粧品作り その2」 美容愛好家Mさん 

テクスチャーにも効果にもこだわりぬいて、自慢の内容が完成したら、商品開発としては、当然それを広く知らせたい。
そこでぶつかるのが薬事法の壁。
なんとか肌に効果を出したい、と苦労して作ったのに、それが言えないんです。

なにしろ薬事法によると、化粧品は“作用が緩和なもの”と決められていて、私たちが望むような効果があっちゃいけないんです。

たとえば美白の場合、薬事法によると、たとえ医薬部外品だとしても、
許されるのは“日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ”ところまで。
私たちは今あるシミ・色素沈着を薄くしたいし、できるものを作ったのに、“防ぐ”としか伝えられないこのジレンマ。

そんな規制の中で、安全性にこだわり、かつ効果も目指した商品をいかに表現するか。コピーライターさんも大変です。

そんな問題もなんとかクリアして、やっと商品は完成ですが、
次はお店さんやお客様に商品をお勧めする、営業さんやBAさんの出番。

私がいたメーカーは敏感肌の方に向けた商品だったので、
カウンセリングもかなり慎重です。
皮膚科の先生から紹介されて来られるお客様も多いのですが、
そんな方でも、症状がある時は使えないことを了解してもらい、
使い始めは必ず1品ずつ試すことや、肌をこすらないことなど
細かな注意点をお伝えしてやっとお渡しするのですから、BAさんも気を使います。
でもそうして使ってくださったお客様が気に入ってくださると、
商品に携わったスタッフみんなが本当に幸せなんです。

と、様々な苦労を経て世に出てくるのが化粧品。
こんな風に自分が作ってきたからこそ感じるのですが、
女性が願いをこめて使うものだから、化粧品には愛がないとそれに応えられないと思うのです。
今は作る側ではなく、伝える側に変わりましたが、
同じ愛をもって化粧品やビューティをお伝えしていけたらと思います。


shin_chanz at 21:16│Comments(0) 美容愛好家 Mさん 

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