京土産に京コスメ 2化粧品の水の問題

2011年03月27日

京土産に京コスメ 3

※この原稿は大地震前に頂いていたことをお断り申し上げます。




次は少し身近なところで、お米屋さん発の人気アイテムです。

“京女の長風呂”ということわざもあるように、紫式部にはじまり、後には芸舞妓さんなど、キレイどころがあふれていた京都では、一般の女性たちも負けじと、長風呂になるほどせっせと丹念に美肌を磨いたのだとか。 

といっても、まだまだ石鹸すらない時代、お米の研ぎ汁で洗顔したところ、肌がしっとりする!と噂が広まり、研ぎ汁洗顔が流行。

そして、もっと美肌に、という飽くなき美の追求から(?)注目されたのが米ぬか。布袋に米ぬかを入れて肌を磨くと、さらにしっとりツヤ肌になれると、米ぬか美容が浸透したそうです。

ビタミンBやE、タンパク質や脂肪など、肌にうれしい成分満載の米ぬかは、今では化粧品の素材としてメジャーですが、創業1866年、140年以上も続く老舗のお米屋さん「新洞食糧老舗」で人気の『京小町ぬか』は、米ぬかそのもの。究極の米ぬかです。

一般的なぬかといえば茶色のイメージですが、『京小町ぬか』はまぶしいほどの純白。なんでも茶色のぬかは一回目の精米で取れるもので、精米の回数を重ねるほど白くなるそう。4回目の精米でようやく現れる貴重な白ぬかを、不純物は取り除きながらも、適度に胚芽の繊維は残すという手作業ならではのふるいのワザにかけてやっと誕生します。

スクラブ代わりに洗顔料に混ぜたり、お湯にとかしてパックに使ったり、お風呂に入れて入浴剤代わりにも使えます。古来の美肌の知恵をお試しあれ。

新洞食糧老舗/京都市左京区新間之町仁王門下ル TEL:075-771-2919


最後にもう一つ、雅な逸品を。

世界中のVIPに愛され続ける「俵屋」は、京都を代表する老舗高級旅館の一つ。しつらいもおもてなしも超一流といわれるその名旅館で、アメニティの一つとして客室に用意されている石鹸が『Savon de Tawaraya』。(オリジナルグッズを集めたカフェ「ギャラリー遊形」にて販売。6個入り¥1365) 

薫りの文化を守りたい、という女将の思いから、俵屋が花王と石鹸の老舗、松山油脂と共同で作り上げたこの石鹸は、ベルガモットやローズ、ムスク、サンダルウッド、ラベンダーなど、200種以上の天然香料を贅沢にブレンド。オリエンタルで上品なその香りは優雅で優しく、使った後の残り香にまでうっとりするほどです。

さらに、もう一つ素晴らしいのがそのパッケージ。金箔に包まれた和菓子のようなパッケージは女将、箱のロゴはそのご主人、フォトジャーナリストのアーネストサトウ氏によるもの。和と洋が融合したデザインも石鹸そのものも洗練されていて、ひと目見た時のインパクトも使った時の感動もバツグン。プレゼントやお土産にぴったりな石鹸です。

ギャラリー遊形/京都市中京区姉小路通麩屋町東入ル TEL:075-257-6880


Mさんの次回更新は4月下旬の予定です。

shin_chanz at 20:24│Comments(0) 美容愛好家 Mさん 

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