菌の遺伝子検査やはり老化対策はレチノイン酸 その2

2011年05月10日

やはり老化対策はレチノイン酸 その1

皮膚科医が書いた20年前くらいの文献に女性ホルモンは、加齢肌には実は意味が無いという文を書いていました。
論文というものではなく、皮膚科医向けの雑誌に寄稿していた文の中にあり、それは加齢と共に肌細胞の女性ホルモンへの応答性が劣るため、化粧品に女性ホルモンを配合しても期待ほど効果は得られないものというものでした。

女性ホルモンがホルモンとして働くためには、レセプターという細胞にあるホルモンを受け取る部分へ結合する必要があります。

ところがこのレセプターが加齢と共に増えるのですが、細胞の応答性は減るというもの。化粧品に女性ホルモンを配合しても効果は期待できないという旨の記述でした。

ちなみに女性ホルモン入りの化粧品というのは、現在でも販売されていますが、配合濃度は厳しく制限されています。
まず、ホルモンを肌に塗ると体にホルモンの働きが出ないという量に制限されているため、化粧品からではほとんど効果は期待できません。

しかし、加齢と共に減るものを肌に補うというのは、化粧品の基本理念であり、効果はどうであれ、ホルモン入りの化粧品は未だ健在で、それなりに売れているようです。

ホルモンの肌への効果ですが、加齢研究が進むにつれてメカニズムが明らかにされつつあります。

まず、一番重要なのが、細胞増殖に対する影響です。
女性ホルモンが減るとだんだん細胞増殖が低下して、その結果ターンオーバースピードが落ちていきます。
ターンオーバーは古い細胞が新しい細胞に置き換えられるまでの時間ですから、ターンオーバー速度が遅いとその分細胞の増殖性が悪くなっていると判断できます。

もし、細胞増殖が遅くなる原因を厳密に精査できれば、少ないホルモンでも有効にするような成分が見つかるかもしれません。

遺伝子工学的な研究法を用いて研究が行われています。

shin_chanz at 20:43│Comments(0) 老化 

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