やはり老化対策はレチノイン酸 その3やはり老化対策はレチノイン酸 その5

2011年05月17日

やはり老化対策はレチノイン酸 その4

ある程度有効な抗しわ成分を考えると、未だにレチノイン酸が最も効果があり、20年近く君臨しています。

ただ、刺激が強すぎて、日本人女性はしわに対する効果が出る前に酷い肌荒れや痛みで使えないという欠点があります。

作用も副作用も強すぎて使えないため、日本ではビタミンAが利用されています。
ビタミンAはレチノールともいいますが、肌の中でレチノイン酸に変換されて効果を発揮します。

最近では、レチノール配合化粧品にしわに対する効能効果を認めてはどうかという動きもあり、行政側もその効果については認めつつあります。

もし、しわに対する効能表記が認められるとかなりの進歩になるのではないでしょうか。

ただ、レチノールの弱点は酸化されやすいこと。空気中に放置すれば、1ヶ月で酸化されてしまいます。

そのため、乳液やクリームにして使うのが一般的ですが、酸化されやすいのは変わらないため、パルチミチン酸レチノールなど、誘導体の形にします。

レチノールは肌細胞に必ず必要で、もし、不足すると肌が確実に荒れてしまいます。
細胞成長に必要な成分なのですが、必要量は微量で、たとえば0.1%も配合すると、痛みを感じる人も出てくるくらいかなり鋭敏な成分です。

ビタミンというよりホルモンに近い効果があります。

普通のビタミンは飲みすぎても胎児に影響ありませんが、ビタミンAだけは催奇性を促すなど、場合によってはホルモン以上の働きをすることもあります。

高濃度ビタミンC誘導体はあっても高濃度ビタミンAが無いのは、この刺激性によるためで、刺激性の改善については、今のところ進んでいません。

皮膚科ではビタミンAより刺激の強いレチノイン酸を抗しわクリームとして患者に売るところもありますが、一つ問題があって、ステロイドを混ぜて刺激を感じさせないようにすることもあるようです。

化粧品ではありえない話ですが、何故か医者が手作りするクリームには、配合される場合があって、注意が必要です。

shin_chanz at 20:52│Comments(0) 老化 

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