最近のアトピー事情 その1最近のアトピー事情 その3

2011年06月14日

最近のアトピー事情 その2

内因性アトピー性皮膚炎患者はアトピー性皮膚炎患者のうち、2割を占めます。
しかも内因性アトピー性皮膚炎の7〜8割は女性という特徴を持ちます。

肌のバリアも正常で、保湿に影響する遺伝子の変異も少なく、単純にアトピー性皮膚炎だから肌が乾燥しているとは決め付けられません。

また、花粉症や喘息というアレルギーを持つ方も少なく、アレルギーになりやすいというわけでもありません。

一般的に考えられているアトピー性皮膚炎の患者とは少し様相が変わっています。

ちなみに肌のバリアと保湿にはフィラグリンというタンパク質が重要なのですが、外因性アトピーでは4割の方に遺伝子の異常があります。

フィラグリンは、角質を強固にしたり、分解されて天然保湿因子になる成分であるため、この遺伝子に変異があると、バリア能力が弱まりさらには保湿力も大幅に低下します。

人間の肌は少ない資源を活用して、高機能を発揮しているため、コアになるタンパク質は、一つでいくつもの働きを行っており、それが働かないと広く影響を及ぼします。

このフィラグリン遺伝子の異常は乾燥肌につながりますが、内因性アトピーでは9%ほど、正常人で4%だと考えると、アトピー皮膚炎と一口に言っても大きく違います。

ちなみに内因性アトピー患者は金属アレルギーが多く、元々金属アレルギーは女性に多いのですが、内因性アトピー患者の場合は、金属に対してアレルギーを発症しやすいようです。

クロムやニッケル、コバルトなど、銀色のステンレス製のアクセサリーで発症しやすくなります。


shin_chanz at 20:07│Comments(0) 病気 

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