レスベラトロール季節の変わり目のスキンケア その1

2011年09月25日

レスベラトロール その2

レスベラトロールのサーチュイン遺伝子の活性化ですが、若い肌にはあまり意味ないです。もともと細胞の増殖力が強いし、サーチュインを活性化させておく必要はないでしょう。

対象になるのは、肌細胞が老化して、サーチュイン遺伝子が活性化が弱くなっている場合です。つまり年齢肌にこそ長寿効果が必要となります。

下のグラフはレスベラトロールを添加して、細胞を培養してその効果を見たものです。
老化した細胞は若い肌には勝てませんが、レスベラトロールを添加することで、長寿遺伝子が活性化されていることがわかります。

サーキュイン
(クリックすることで図が大きくなります)


また、他にもki67という細胞を増殖させるタンパク質のシグナルを増加させたり、細胞増殖を働きかけます。

レチノールが作用する細胞タンパク質にも作用するため、レチノールと似たような効果が出ることも確認されています。

恐らくポリフェノールの中でもレチノールと同じような効果がでるものはレスベラトロールぐらいでしょう。これは珍しい効果です。

ところでレスベラトロールが一躍有名になったのは抗がん作用です。
1997年に抗がん効果が発表され、がんのいくつもの段階で効果があることが判明されています。
抗がん剤の代わりにはなりませんが、緑茶のようにがんを減らす効果はあるのかもしれません。
(胃がんについては緑茶を多く飲む九州と静岡で発生率が低いことが確認されています)

アルツハイマーや認知症にも効果があり、長寿効果といい、まさにアンチエイジング素材の代表例でしょう。

shin_chanz at 20:35│Comments(0) 化粧品 

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