2012年01月17日

加水分解

加水分解を行う方法というのは、素材やメーカーによって異なります。

それぞれ加水分解を行う成分を水で化学的に分解するものですが、たとえば酸を使ったり、アルカリを使ったり、酵素を使ったりと様々です。

小麦の加水分解物でアレルギーの問題が石鹸で発生しましたが、これは加水分解後のタンパク質によるもの。
ある程度の大きさのタンパク質が残っているとそれがアレルギーの原因となります。

小麦などは、日常食べて、胃の中で胃酸で加水分解されたり、消化酵素でタンパク質を分解して、アミノ酸にして吸収しているのにも関わらず中途半端なたんぱく質はアレルギーの原因となるため、奥が深いです。

タンパク質の加水分解は、塩酸を使用して行うことがあったのですが、醤油作りでこの方法が問題となりました。化粧品ではなく食品分野のことでしたが、醤油の原料となる加水分解タンパク質を作る工程で、塩酸を使って、タンパク質を作るのですが、このときに塩素とタンパク質が反応して、発がん性物質が生成するというものでした。
日本であまり問題視されていませんでしたが、海外では発ガン醤油についてはそれなりに報道があったようです。

もう、10年も前の話になるので、それから塩酸分解物は醤油に使われていないと思いますが、タンパク質を加水分解するときに分解方法によっては変性したアミノ酸ができることもあります。

ちなみに美容ドリンクやサプリでおなじみのコラーゲンペプチドは酵素で分解して作ります。原料のコラーゲンは、豚や魚など色々ですが、一般的には酵素で分解します。

なお、加水分解を工業的に大量に行っているのが油の分解です。
こちら水のみで分解しますが、効率よく加水分解するために高温と高圧をかけて分解します。

狂牛病でプリオンという変性タンパク質が問題なりましたが、高温高圧をかけて分解することで、酵素法では分解できないプリオンも分解することが可能です。

牛脂から作ったグリセリンは化粧品には使われていませんが、工業原料として牛脂は自動車のタイヤやその他の原料として重要なため、牛脂を安全に分解して使う方法が採られています。

shin_chanz at 20:57│Comments(0)化粧品 

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